ロシア政府、トヨタ含む6社と特別投資契約を締結

(ロシア)

タシケント発

2019年07月09日

ロシア産業商務省は7月2日、ロシアで自動車組み立て事業を展開する外資系を含む6社と特別投資契約(SPIC)を締結したと発表した。

今回、契約に署名したのは、a.フォルクスワーゲン(2019年4月16日記事参照)、b.トヨタ自動車(2019年4月1日記事参照)、c.プジョー・シトロエン連合、d.GMアフトワズ、e.ボルボ・トラック、f.アフトトル(地場自動車組み立て受託大手、カリーニングラード州)の6社・連合。報道によると、契約締結日はいずれも7月1日以前となり、自動車組み立て分野におけるSPICの新形態(ポイント制、2019年6月6日記事参照)は今回の契約には適用されない(「コメルサント」紙2019年7月3日)。

SPICは、各自動車組み立て会社が産業商務省との間で、製造や技術開発の現地化などを約束する代わりに、ロシア政府が補助金もしくは税優遇を供与する仕組み。契約の内容は原則、非公開。今回の契約締結に関し各社は、ロシアでの今後の生産拡大と市場の将来性に前向きなコメントを発表している。

現時点で産業商務省が自動車組み立て分野でSPICを締結したのは14社。上記6社に加え、a. ルノー・日産・三菱・アフトワズ連合(2019年1月21日記事参照)、b.マツダ・ソレルス、 c.現代自動車、d.ダイムラー(以上、乗用車)、e.カマズ・ダイムラー、f.ソレルス(フォード・ソレルス)、g.いすゞ・ソレルス(2018年5月23日記事参照)、h.ガズグループ(以上、商用車)の8社・連合が既に締結済みだ。

(高橋淳)

(ロシア)

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