深セン市、最低賃金の改定を8月1日から実施

(中国)

広州発

2018年07月09日

深セン市政府は6月29日、「本市の最低賃金調整基準調整に関する通知」(深人社規〔2018〕11号)を発表した。8月1日から最低月額賃金を3.3%増の2,200元(約3万7,400円、1元=約17円)、最低時給を4.1%増の20.3元に改定する(表1参照)。

表1 深セン市の最低賃金水準の推移

金額は広東省政府の発表と同じ

深セン市の最低賃金は、既に6月20日の広東省政府による最低賃金改定に関する発表に含まれているが、今回、あらためて深セン市政府により内容が示された(2018年6月27日記事参照)。金額は広東省政府による発表と同額だが、実施日は1カ月遅い8月1日となっている。

深セン市の最低賃金改定は2017年6月以来、約1年ぶり(2017年4月18日記事参照)。違反企業・組織は3万元以上、5万元以下の罰金が科される場合もある。

なお、2017年の深セン市の消費者物価指数(CPI)上昇率は1.4%だった(表2参照)。今回の最低賃金上昇率は、CPI上昇率をやや上回る水準にとどまっている。

表2 深セン市のCPI上昇率の推移(前年比)

(河野円洋)

(中国)

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