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日本産ナシ生果実の輸入を解禁

(ベトナム、日本)

ハノイ発

2017年02月10日

 日本の農林水産省は1月16日、ベトナムで日本産ナシ生果実の輸入が解禁されたと発表した。また、ベトナム産赤肉種ドラゴンフルーツの対日輸出も同時に解禁となった。

<リンゴに続く日本産生果実の輸入解禁>

 農林水産省によると、ベトナムへのナシ生果実の輸出の主な条件は、(1)日本の植物防疫所があらかじめ登録した生産園地においてベトナムが侵入を警戒する病害虫に対する検疫措置の実施、(2)日本の植物防疫所などによる園地検査、(3)日本の植物防疫所が登録した日本の施設での選果・梱包(こんぽう)、(4)3種のシンクイガを対象とした低温処理、防除措置、袋かけのいずれかの実施、(5)ベトナムが侵入を警戒する病害虫に対する日本の植物防疫所の輸出検査、となっている。

 

 ベトナムでは2011年以降、植物由来食品(野菜・果物など)の輸入は、輸出国として登録された国からでないと許可されないことになっている。日本からの輸入については2013年12月に登録が終了し、日本産植物由来食品の輸入が正式に認められていた。しかし、生鮮の植物由来食品の輸入時には、病害虫防止のために適用される有害動植物危険度解析(PRA:Pest Risk Analysis)規制(2013年12月27日記事参照)をクリアする必要があり、実質的には生果実を日本から輸入することはできなかった。今回のナシ輸入解禁は、日本産生果実としては2015年9月のリンゴに続くものとなった(2015年10月5日記事参照)。

 

<日本のベトナム産赤肉種ドラゴンフルーツ輸入も解禁>

 ベトナムの日本産ナシ輸入の解禁に合わせて、日本のベトナム産赤肉種ドラゴンフルーツの輸入も解禁となった。ベトナム産白肉種ドラゴンフルーツの生果実については2009年に輸入が認められたが、赤肉種ドラゴンフルーツはミバエ類の発生がみられることから認められていなかった。これで日本は、ベトナム産の白肉種ドラゴンフルーツ、カッチュー種マンゴーと合わせ3品種の輸入を解禁したことになる。

 

 農林水産省はベトナム産赤肉種ドラゴンフルーツの輸入解禁の条件として、(1)蒸熱処理施設において一定時間・温度での消毒実施、(2)適切な梱包およびベトナム側の輸出検査、(3)前記消毒および検査の的確な実施など白肉種ドラゴンフルーツと同様の項目を植物防疫官が確認できること、を求めている。

 

 ベトナムは国民1人当たりの名目GDPが2,000ドルを超えるなど、中間所得層が拡大している。また、2016年には各地で工場排水による魚の大量死や食品偽装などが報道されたこともあり、食の安全に対する国民の意識が高まっている。もともと日本ブランドへの信頼性が高いだけに、「安全・安心・高品質」の日本産生果実が受け入れられる余地は大きいといえそうだ。

 

(伊藤恵太)

(ベトナム、日本)

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