海外における日本産食材サポーター店認定制度

日本産食材サポーター店インタビュー Prologue

日本産食材をインターナショナル料理に取り入れた
マニラの人気のカフェ・レストラン

所在地:ケソン(フィリピン)

気軽に、ふらっと立ち寄れるご近所の台所

フィリピンのメトロマニラの旧都・ケソン市の中心部近く、バーやレストランが点在するエリアに店舗を構えるPrologue(プロローグ)。2019年にオープンし、フレンチのミシュランレストランで料理長を歴任した目野氏がシェフを務める、フレンチやイタリアンをベースにしたインターナショナル・カフェレストランだ。店内に入ると、大きなロッジを彷彿させるインテリアの中でくつろぎながら料理を楽しむ来店客の姿が印象的だ。そのコンセプトはネイバーフッドキッチン(Neighborhood Kitchen=ご近所の台所)。「普段使いで朝昼晩と違った味が楽しめて、ゆっくりコミュニケーションもとれる、ふらっと気軽に立ち寄れるレストランを目指しています」と話すのはオーナーのアリアナさん。朝食も朝8時から、アメリカンスタイルや和食など、厳選した素材を用いて豊富なメニューで提供している。一度来店した客が次は家族と、その次は友人と、と徐々に来客数が増え、人気店に成長した。

日本産食材、調味料をインターナショナル料理に活用

日本産食材を使用しているのも、人気の一端を担っているという。目野氏は、「日本産食材を使った料理は、ほたてリゾットや抹茶パンやパンケーキ、王林などのフルーツを使った焼きたてのケーキやブレッドなどがお客様に好評です。リクエストがあれば、日本産のはまち、たこ、牡蠣、いくらやうにを使った和食や、日本産の和牛を使ったステーキも提供しています」という。日本産食材の料理はそれだけではなく、「メニューの一つに『ファーマーサラダ』という野菜たっぷりのサラダがありますが、そのドレッシングには白みそを使っているんですよ。他の料理にも醤油や味醂、ソースといった日本の調味料を隠し味に使用することで、この地域にあったオリジナルな味を生み出すことができています」と言う。まさに、日本産食材、調味料を地元の嗜好に合わせて融合させ、活用しているモデルケースといえよう。

高い技術がもたらす品質と安心感で日本産食材を利用

インターナショナル料理に日本の食材を利用する理由を目野氏は、「日本産食材を好きだということもありますが、それを抜きにしても、日本産食材は鮮度も品質も優れていると感じています」という。冷凍保存技術に優れた日本産生鮮食品は、解凍すれば新鮮なまま料理できる。「もちろん他が悪いわけではないのです。今は世界各国がしのぎを削って品質向上に務めているのですが、やはり高い技術から生まれた品質と、フィリピンでも徐々に高まっている安心して食べられる食材への消費者ニーズに応えるという点で、日本産食材には一日の長があると感じています」と語る。

多店舗展開の中で日本産食材などを活用

Prologueは、2年近くに及ぶ世界的なコロナ禍でも順調に成長を続けている。パンデミックの中、パスタや調理済み食品などのオンラインデリバリーをいち早く開始し、既存顧客以外にも新たな顧客を獲得したこと、また系列会社の高級食材オンライングロッサリー・Dough & Grocer社と連携し、良質な食材の調達が容易なことが勝因だ。「大きな冷蔵庫をかかえているようなものですね。今後もこの強みを活かして、たとえば日本の四季、旬に合わせた日本産食材や、各国の優れた素材も使って、リーズナブルで美味しい料理を提供していきたいと考えています」とオーナーのアリアナさんと目野氏は話す。PrologueはDough & Grocer社と連携し、メトロマニラのビッグモールの一つであるグリーンヒルズなどを手始めに店舗展開を予定している。出店するエリアにあわせたコンセプトのメニュー展開をするとのことで、日本産食材は今後もますます活躍しそうだ。

Prologue
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