海外における日本産食材サポーター店認定制度

日本産食材サポーター店インタビュー Niri restaurant & bar

開放的な海沿いに立地する日本食レストラン
アブダビの多国籍な客層に様々な日本食を提供

所在地:アブダビ(アラブ首長国連邦)

海沿いの立地に調和する日本風の店内

Niriは、アラブ首長国連邦の首都アブダビの中心から車で15分ほど場所にある海沿いの高級レジデンス地域に立地している。店内には木製の寿司カウンターや和食器を陳列した木製デザイン棚が配置され落ち着いた雰囲気がある一方、すぐ前にはビーチが広がり、海を間近に見ながら料理を楽しむことができる。 アラブ首長国連邦は、住民に占める自国民の割合が約1割であり、その他約9割が外国人という人口構成の国であり、総料理長の竹本康之氏は、様々な国籍のかたに手軽に質の良い日本食を味わってもらいたいという思いで、2021年7月にNiriが開店した当初から店内を総括している。

オープンなスペースで日本食の普及に努める

アラブ首長国連邦の特徴的な人口構成に伴い、実際にNiriに来店するお客さんも、大半が中東諸国、欧米系の人々となっている。竹本氏は、「店の中心となるカウンター席は、様々な国籍のお客さんが、魚をさばいたり寿司を握ったりする様子を間近に見て、写真をとったり、日本食材のことを聞いたりすることができる場所となっている」と説明する。調理の場所と食事をする場所をさえぎる仕切りがないため、店内の空間には一体感があり、お客さんからのリクエストや問いかけにもすぐ答えることができるという。
現在、店には竹本氏の他に日本人が2人在籍しているが、その他のスタッフは、レバノン、インド、ミャンマー、ナイジェリア、ガーナなど国籍は様々である。最初から日本食に詳しい者ばかりではないが、竹本氏は、日本食材の特徴、産地などを説明し、スタッフがお客さんからの問いかけにも答えられるようにしている。

伝統的な調理をベースに新しいアレンジも

メニューは、寿司を中心に、和牛、焼き鳥、天ぷらなど幅広く提供している。寿司は、ハマチ、ウニ、イクラ、ホタテ、キンメダイ等を日本から空輸し、徹底した食材管理により、鮮度を維持している。また、ミョウガ、三つ葉、大葉、本わさび等の食材も日本から輸入し、寿司として提供している。もともと甘酢につけたショウガのガリは現地の人に好まれるが、独特の苦みがあるミョウガも甘酢で調理すると寿司ネタとしても好評で、「ジャパニーズジンジャー」と呼ばれ親しまれているという。イカの握りに塩とレモン汁を少し添えた味付けも定着しているが、伝統的な調理に加え、多国籍な客層に合わせて、新しい味付けに対する反応を見ながら、時としてメニューを調整していくのが、竹本氏のスタイルだ。

様々な場面に合わせた日本食の楽しみ

店内は、寿司のカウンターと隣接する形で、日本酒や日本産ウイスキー、焼酎、ビール等を提供するバーカウンターを備えている。
焼酎は主に日本人向けとなるが、日本酒は外国人のお客さんにとても人気があり、ワインよりも多くの注文が入るそうだ。
ビーチ沿いのオープンスペースは、屋外の厳しい暑さがやわらいでくる11月以降の季節には席の数を増やす予定で、竹本氏は、Niriでは、日本の居酒屋の雰囲気を持った店内席から、海に面した開放的なスペースまで、来店するお客さんがその日の気分に応じて自由に場所を選んで、日本食を楽しんでもらいたいと話してくれた。

Niri restaurant & bar
Mamsha Al Saadiyat - Al Saadiyat Island - Abu Dhabi
+971 2 546 8886
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