日本からの輸出に関する制度

花きの輸入規制、輸入手続き

EUの輸入規制

1. 輸入禁止(停止)、制限品目(放射性物質規制等)

調査時点:2018年10月

EUは指令2000/29/ECにおいて植物検疫要件を規定しています。詳細は同指令のANNEXに記載されており、次のような構成となっています。

ANNEX Ⅰ
:EU域内への輸入を禁止している有害生物(病菌、害虫、寄生植物)
ANNEX Ⅱ
:有害生物(病菌、害虫、寄生植物)が付着していた場合に輸入が禁止される植物・植物生産物(※)と有害生物の組み合わせ
ANNEX Ⅲ
:輸入が禁止されている植物および植物生産物(※)など
ANNEX Ⅳ
:特別な条件(輸出国における栽培地検査や消毒など)のもと、輸入が認められる植物および植物生産物など
ANNEX Ⅴ
:輸入に際して植物検疫証明書の添付が必要となる植物および植物生産物など

※ 植物生産物:植物に由来し、未加工もしくは植物ではなくなる程度に簡単な処理が施された製品。

ANNEX Ⅲに記載されている、EUへの輸入が禁止されている植物は次のとおりです。それぞれに対象となる産地の範囲が定められてり、日本産が輸入禁止の対象とされているのは1、2、5、9、9.1、10、11、13、14、15、16、18、19です。

  1. 1. モミ属、ヒマラヤスギ属、ヒノキ属、ビャクシン属、カラマツ属、トウヒ属、マツ属、トガサワラ属、ツガ属など(果実および種子を除く)
  2. 2. 葉付きのクリ属およびコナラ属(果実および種子を除く)
  3. 3. 葉付きのヤナギ属(果実および種子を除く)
  4. 4. (削除)
  5. 5. クリ属の樹皮
  6. 6. コナラ属の樹皮(コルクガシを除く)
  7. 7. サトウカエデの樹皮
  8. 8. ポプラの樹皮
  9. 9. 栽培用のカリン属、マルメロ属、サンザシ属、リンゴ属、サクラ属、バラ属などの植物(葉、花および果実のない休眠状態のものを除く)
  10. 9.1 栽培用のカナメモチ属植物(葉、花および果実のない休眠状態のものを除く)
  11. 10. ばれいしょの塊茎、種芋
  12. 11. 10以外の、ばれいしょの塊茎以外の栽培を目的としたばれいしょまたはその雑種の茎または塊茎形成種の植物
  13. 12. 10および11以外の、ばれいしょの種の塊茎およびそれらの雑種
  14. 13. 10、11および12以外の、栽培用のナス科植物(種子を除く)
  15. 14. 全部または一部が土壌あるいは固形の有機質(植物片、ビートまたは樹皮を含む腐植土)からなるもの(ビートのみの場合を除く)
  16. 15. ブドウ属植物(果実を除く)
  17. 16. カンキツ属、キンカン属、カラタチ属などの植物およびそれらの雑種(果実および種子を除く)
  18. 17. ナツメヤシ属の植物(果実および種子を除く)
  19. 18. 栽培用のマルメロ属、リンゴ属、サクラ属、ナシ属の植物およびそれらの雑種(種子を除く)
  20. 19. 栽培用のイネ科植物(ただし、オカメザサ属、クサヨシ属、きび亜科などの観賞用多年生草木を除く)

ただし、1のうち、日本産のマツ属、ヒノキ属、ビャクシン属については、欧州委員会決定2002/887/ECで定められた特別な条件を満たす場合は輸出が可能となっています。詳細は「食品関連の規制」の「6.その他」を参照してください。

関連リンク

関係省庁
欧州委員会(英語)  外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
農林水産省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
根拠法等
指令2000/29/EC(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
決定2002/887/EC(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
※関連リンクに示したEU法のリンクは、全て制定時の条文へのリンクとなっています。最新の条文を確認するには、ページ左側の「Document information」を選択し、「Relationship between documents」の「All consolidated versions」の中から最新時点のものを選択してください。

2. 施設登録、商品登録、輸入許可等(登録に必要な書類)

調査時点:2018年10月

EU規制において、花きの輸入に際してライセンスなどの要件は定められていません。

3. 動植物検疫の有無

調査時点:2018年10月

欧州理事会指令2000/29/ECのANNEX VのPART Bに記載されている植物および植物生産物をEUに輸入する場合は、植物検疫の対象となり、日本からの場合は植物防疫所が発行する植物検疫証明書の添付が必要です。日本産の盆栽およびランの切り花は、いずれも植物検疫の対象となります。

日本産の盆栽の輸入については、食品関連の規制「6. その他」に記載のとおり特別な条件を満たしていなければなりません。

日本産のランの切り花の場合、指令2000/29/ECのANNEX IV Part AのSection1 point 36.2に基づき、植物防疫所による植物等輸出検査において病害虫であるミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi Karny)が付いていないことが確認されたことを証明する植物検疫証明書(輸出検査合格証明書)が求められます。また、ランの切り花は該当しませんが、カーネーションやキクなどでは、植物検疫証明書に加えて栽培中の検査や消毒が必要なものもあるため、指令2000/29/ECで詳細を確認することが必要です。

なお、輸出貨物は、植物検疫証明書の発給から14日以内に発送されなければなりません。

関連リンク

関係省庁
欧州委員会 保健衛生・食の安全総局(英語) 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
植物防疫所外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
根拠法等
指令2000/29/EC(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
※関連リンクに示したEU法のリンクは、全て制定時の条文へのリンクとなっています。最新の条文を確認するには、ページ左側の「Document information」を選択し、「Relationship between documents」の「All consolidated versions」の中から最新時点のものを選択してください。
その他参考情報
欧州委員会 保健衛生・食の安全総局 輸入規制に関する情報(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
欧州委員会 保健衛生・食の安全総局 EUの植物検疫関係規則(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
植物防疫所「輸入規則等詳細情報 欧州連合(EU)」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
植物防疫所「輸出植物検疫」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

品目の定義

本ページで定義する花きのHSコード

盆栽
0602.90:食用の果実をつけるもの、しゃくなげ、つつじ属の植物、バラを除く生きた樹木および灌木
切り花
0603.13:切り花および花芽のうち、生鮮の「ラン」

関連リンク

根拠法等
規則(EEC)No 2658/87(英語) 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
※関連リンクに示したEU法のリンクは、全て制定時の条文へのリンクとなっています。最新の条文を確認するには、ページ左側の「Document information」を選択し、「Relationship between documents」の「All consolidated versions」の中から最新時点のものを選択してください。
その他参考情報
財務省貿易統計外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

この情報はお役に立ちましたか?

役立った

役立たなかった

マイリスト マイリストを開く 追加

閉じる

マイリスト
マイリスト機能を使ってみませんか?
ジェトロ・ウェブサイトのお好きなページをブックマークできる機能です。
ブックマークするにはお好きなページで追加ボタンを押してください。