日本からの輸出に関する制度

調味料の輸入規制、輸入手続き

品目の定義

本ページで定義する調味料のHSコード

2103:
ソース、ソース用の調製品、混合調味料、マスタードの粉およびミールならびに調製したマスタード
2103.1000:
醤油
2103.2000:
トマトケチャップその他のトマトソース
2103.3000:
マスタードの粉およびミールならびに調製したマスタード
2103.90:
その他のもの

ソースおよびソースの製品

2103.9011:
チリソース
2103.9012:
魚醤
2103.9013:
その他のソース
2103.9019:
その他のもの

混合調味料および混合香味料

2103.9021:
Belachanblachan)を含むエビペースト
2103.9029:
その他のもの
2209.00:
酢および酢酸から作られた酢の代用物

ベトナムの食品関連の規制

1. 残留農薬

調査時点:2018年6月

調味料は、残留農薬規制の対象となります。食品中に含まれる農薬の最大許容量を規定する保健省通達50/2016/TT-BYTにおいて、農薬および食品の種類ごとにADI値(日常許容摂取値)およびMRL値(最大残留許容値)が農薬名のアルファベット順に定められています。法令に記載されていない農薬の残留は認められていません。

2. 重金属および汚染物質

調査時点:2018年6月

調味料は、重金属および汚染物質規制の対象となります。最大残留基準値は、食品中の重金属の最大残留基準値を規定する国家規格QCVN8-2:2011/BYTの第2章にて規定されています。
国家規格QCVN8-2:2011/BYTの第2章では、6種類(ヒ素、カドミウム、鉛、水銀、メチル水銀、スズ)について、食品の種類ごとにMRL値(最大残留許容値)が定められています。法令に記載されていない重金属の含有は認められていません。

調味料における重金属のMRL値は次のとおりです。

:2.0(mg/kgまたはmg/l)
ヒ素
:5.0(mg/kgまたはmg/l)
カドミウム
:1.0(mg/kgまたはmg/l)
水銀
:0.05(mg/kgまたはmg/l)
スズ
:250(mg/kgまたはmg/l)

このほか、「食品中にある有毒菌類の最大残留基準値を規定する国家規格QCVN8-1:2011/BYT」にて有毒菌類、「食品中にある微生物の最大残留基準値を規定する国家規格QCVN8-3:2012/BYT」にて微生物、「食品中に含まれるワクチンや化学物質の最大許容量に関する保健省決定46/2007/QD-BYT」の第7章および「溶媒である製造助剤許容値を規定する国家規格QCVN18-1:2015/BYT」にて食品の製造助剤許容値についても規制をしています。

3. 食品添加物

調査時点:2020年12月

調味料は、食品添加物規制の対象となります。
ベトナムで使用可能な食品添加物リストおよび使用対象食品ごとにおけるその最大許容値(ML値)は「保健省通達24/2019/TT-BYT」で定められています。ポジティブリスト形式で規定されているため、同リストに記載のない食品添加物の使用、販売、輸出入は認められません。
また、食品添加物は、次の1および2に該当する場合に限り、使用できます。

  1. 人の健康に損なうおそれがなく、消費者を欺くことなく、必要とされる効果を発揮する。
  2. 次の(a)~(c)の目的を達成するために、より経済的かつ技術的に効果のあるその他の方法がない。
    1. 食品の栄養価値の維持
    2. 食品の品質・安定性維持の強化または感覚刺激性の改善(消費者を欺く性質・品質の変更を伴わないもの)
    3. 食品の製造・輸送の補助(低品質な原材料の使用または不適切な製造・技術により発生する影響を隠す目的ではないもの)

新たな効果がある混合食品添加物、前述のリストに記載のない食品添加物、または前述のリストに記載される使用対象食品以外の食品への食品添加物の使用については、使用または販売する前に、「食品安全法の施行細則を定める政令15/2018/ND-CP」による商品公表書登録手続を行う必要があります。

このほか、「食品中に含まれるワクチンや化学物質の最大許容量に関する保健省決定46/2007/QD-BYT」の第7章および「溶媒である製造助剤許容値を規定する国家規格QCVN 18-1:2015/BYT」において食品の製造助剤許容値についても規制しています。

4. 食品包装(食品容器の品質または基準)

調査時点:2018年6月

調味料の容器・包装に関しては、食品安全法の食品と接触する容器・包装に対する安全衛生の国家規格を定める通達34/2011/TT-BYTおよび食品に直接接触するガラス、陶磁器などの容器・包装に関する通達35/2015/TT-BYTに添付の各品質基準に合致することが求められています。合成樹脂、ゴム、金属それぞれの材料により安全衛生の国家規格が異なるため注意する必要があります。

また、食品に直接接触するプラスチック容器の場合は、次の基準を満たすことが求められています。

  1. ポリエチレンに関する基準TCVN6514-1:1999 (AS2070-1:1995(E))
  2. ポリ塩化ビニルに関する基準TCVN 6514-2:1999 (AS 2070 – 2 : 1993 (E))
  3. スチレンのプラスチック材料に関する基準TCVN 6514-3:1999 (AS 2070 – 3 : 1993 (E))
  4. アクリロニトリルのプラスチック材料に関する基準TCVN 6514-4:1999 (AS 2070 – 4 : 1993 (E))
  5. ポリプロピレンに関する基準TCVN 6514-5:1999 (AS 2070 – 5 : 1993 (E))
  6. 着色剤に関する基準TCVN 6514-6:1999 (AS 2070 – 6 : 1993 (E))
  7. ポリ塩化ビニリデンに関する基準TCVN 6514-7:1999 (AS 2070 – 7: 1993 (E))
  8. その他の添加剤に関する基準TCVN 6514-8:1999 (AS 2070 – 8: 1992 (E))

なお、食品をベトナムに輸出後に、ベトナムにて包装および容器に封入する場合、当該包装および容器は、これらの規定に従うほか、商品自己公表手続きが必要となる場合があります(食品安全法の施行細則を定める政令15/2018/ND-CPの4.1条)。

5. ラベル表示

調査時点:2018年6月

包装される食品、食品添加物、食品製造助剤物のラベル表示は保健省-農業農村開発省-商工省通達34/2014/TTLT-BYT-BNNPTNT-BCTにより規定されています。表示義務項目は次のとおりです。

  1. 商品名
  2. 商品に責任を持つ組織あるいは個人の名称と住所
  3. 原産地
  4. 内容量(正味重量)
  5. 製造年月日
  6. 賞味期限
  7. 原材料(重量順
  8. 使用方法および保管方法
  9. 衛生・安全性に関する情報、警告
  10. 自己公表または商品公表書登録を行った商品については自己公表番号または商品公表書登録番号、旧政令下で取得した食品安全証明書が有効な場合は、食品安全証明書番号

現時点では、新しい政令(43/2017/ND-CPおよび15/2018/ND-CP)のもとでのラベル記載事項を定める通達・ガイドラインなどが発せられていませんが、当面の対応としてこのように対応しています。

ラベルには、ベトナム語による表記が義務付けられています。また、商品ラベルの表示は商品のラベルに関する政令43/2017/ND-CPの規定に従わなければなりません。遺伝子組み換え食品のラベル表示については、農業農村開発省-科学技術省共同通達45/2015/TTLT-BNNPTNT-BKHCNに規定されています。

6. その他

調査時点:2018年6月

ベトナムで販売する調味料の衛生規制は、食品安全法で定められています。
同法によれば、ベトナムの国レベルでの食品安全管理は、主に保健省が担っています。保健省は食品安全に関する食品包装、食品容器の国家技術規定の公布や、加工食品にかかる食品添加物、食品加工助剤などについての管理権限も有しています。
食品安全法の施行細則を定める政令15/2018/ND-CPの第6章および保健省-農業農村開発省-商工省共同通達13/2014/TTLT-BYT-BNNPTNT-BCTに基づいて、輸入される食品、食材、食品添加物、食品加工助剤、食品包装用具、食品包装材、食品容器など、すべてが検査対象となります。ただし、展示会サンプル用の食品など、検査対象外の場合もあります。
輸入される調味料の検査の方法、手続きは、輸入食品の安全管理を定める商工省通達 28/2013/TT- BCTに規定されています。