知的財産ニュース 特許庁、「2014年度BM特許説明会」を開催

2014年12月9日
出所: 韓国特許庁

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特許庁は、12月16日午後2時から「2014年度BM特許説明会」をソウル市駅三洞の韓国知識財産センターで開催する。

今回の説明会は、ゲーム分野を対象に米国のAlice判例の分析および韓国への影響についての検討、国内特許法の改正動向、国内・国外におけるゲーム関連の著作権争いの事例、ゲーム分野の特許出願戦略などに関するテーマを取り上げる。

BM(Business Method)特許説明会は、BM特許に関する明確な理解と情報を提供するためのもので、ゲーム業界の従事者のみならず興味のある一般人も参加できる。参加費は無料で、現場で発表資料および2014年改正版BM特許ガイドブックを配布する予定だ。

近頃、グローバルゲーム産業はビデオゲームが大きな割合を占めているが、韓国のゲーム産業は、オンラインとモバイルゲームを中心に形成されている。特許出願でもオンライン・モバイルゲームの分野は韓国企業が主導していることが分かった。

しかし、「2014年大韓民国ゲーム白書」を見ると、2013年の韓国ゲーム市場の規模は、前年比0.3%減少した9兆7,198億ウォンに止まり、成長傾向に歯止めがかかった様相だ。このような市場の状況を反映するかのようにゲーム分野の特許出願も2013年の場合、前年比小幅な減少となった。

成長が伸び悩んでいる国内市場の状況を受けて、韓国企業は海外市場への進出を拡大したが、模倣ゲームの登場および特許侵害訴訟の事例が増加している。一方、一部の企業を除外したゲーム業界は、知財権の専従人材の不足、情報不足および対応能力の不足によって適切した対処が行われていない状況だ。

知的財産は、韓国経済の基盤を整えて飛躍させる価値であり、ツールである。今後は、ゲーム業界で国内市場の保護および積極的な海外市場の拡大に向けて、知的財産について前向きに取り組まなければならない。

そのため、特許庁は「経済革新3カ年計画」の実践戦略の一環として、同説明会で実効性のある情報を提供し、知的財産に対する認識転換のきっかけを作り、ゲーム業界の特許創出を活性化するとの計画だ。

特許審査企画局のキム・ヨンホ局長は「同説明会が韓国ゲーム業界ならではの技術力を特化した競争力に発展させる方策について具体的に考えると同時に、お互いの意見を聴ける機会になることを期待している」と述べた。

参考資料1:ゲーム分野の特許出願動向PDFファイル
参考資料2:韓国企業の知財権現況PDFファイル

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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