知的財産ニュース 梅雨の季節、「発明特許傘」で備えてみては

2012年7月5日
出所: 韓国特許庁

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利便性と機能性を兼ね備えた雨傘、個人発明の「鉄板アイテム」

”香る傘、光る傘、警告灯付きの傘、扇風機付きの傘、2人用の雨傘”

梅雨の季節の必需品と言えば傘。その傘が発明のアイデアによって様々な姿に変身している。雨が直接当たらないように差す傘だが、その本来の機能に加えて利便性や機能性を向上させた傘の特許出願が活発に行なわれている。特に雨傘は、年間約100件の出願件数を維持している「鉄板アイテム」だ。

韓国特許庁によると、2002年から2011年までに1,050件の傘関連の特許が出願され、そのうち「機能性アイデア傘」分野の出願が267件だ。この分野は、2002年から2007年までは一定の水準を保っていたが、2008年から急激に増えているという。

増加の背景としては、市場の規模自体が大きいうえ、アイデアを持っている個人が新素材や情報通信技術を用いて新たに機能を追加させた傘の特許出願に高い関心を持っていることが挙げられる。

5月に韓国国営放送の「男の資格-男、そして発明王」編でも、多くの参加者が傘の発明品を出品した。
機能性傘は、いくつかの技術分野を中心に特許出願が行なわれている。

第一に、素材を含めて傘の形態を変える分野だ。
傘の素材や構造設計を改善して特許を出願する場合が大半を占めている。例えば、親骨に高弾性の高カーボン・スチール線材を用いて、受骨を取り除いても形が変わらないように作った傘や、2つのカバーをジッパーやベルクロテープで固定させて2人が一緒に差す傘などがある。

参考資料:梅雨の季節、「発明特許傘」で備えてみてはワードファイル

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