日本からの輸出に関する制度調味料の輸入規制、輸入手続き

インドの輸入規制

1. 輸入禁止(停止)、制限品目(放射性物質規制等)

調査時点:2018年7月

日本から調味料を輸出する場合の輸入禁止・制限品目は特にありません。

2. 施設登録、商品登録、輸入許可等(登録に必要な書類)

調査時点:2018年7月

調味料を輸入するためには、商工省・外国貿易部が管轄する輸出入業者コード(Importer-Exporter Code:IEC)と食品安全基準局(FSSAI)発行のライセンスの取得が必要です。IECの申請は、商工省・外国貿易部ウェブサイトよりオンラインまたは各管轄地域の商工省・外国貿易部事務所で行えます。IECを申請した後、2営業日以内に許可の可否が通知されます。輸入制限品目のライセンス取得については、各管轄地域の商工省・外国貿易部事務所に申請します。FSSAIのライセンス取得には事業地域の担当官(Central Licensing Authority)への申請が必要です。

3. 動植物検疫の有無

調査時点:2018年7月

日本から調味料を輸出する場合の動植物検疫は不要です。

インドの食品関連の規制

1. 残留農薬

調査時点:2018年7月

調味料は、残留農薬規制の対象外です。

2. 重金属および汚染物質

調査時点:2018年7月

調味料は、重金属規制の対象となります。「食品安全基準(汚染物質、毒物および残留物)規則2011」により基準値が設定されています。規定がある重金属は、次のとおりです。

  • 鉛:2.5ppm
  • 銅:30ppm
  • ヒ素:1.1ppm
  • スズ:250ppm
  • 亜鉛:50ppm
  • カドミウム:1.5ppm
  • 水銀:1.0ppm
  • メチル水銀:0.25ppm
  • アフラトキシン:30 µg
  • アガリン酸:100 ppm
  • 青酸:5 ppm
  • ヒペリシン:1ppm
  • サフロール:10 ppm

酢は次の数値がほかの調味料と異なります。

  • 鉛:規定なし
  • 銅:規定なし
  • ヒ素:0.1ppm

ケチャップは次の数値がほかの調味料と異なります。

  • 銅:50 ppm(乾燥させた全固形分に対する分量)

3. 食品添加物

調査時点:2018年7月

調味料は食品添加物規制の対象となります。インドでは、使用される食品添加物についてポジティブリスト制を採用しており、インド食品安全基準局(FSSAI)が発行する「食品安全基準(食品基準および食品添加物)規則2011」において、それぞれの食品添加物の使用範囲・用途および限度が決められ、うち一部についてはそれらの規格も決められています。使用した食品添加物、人工着色料、人工甘味料は「食品安全基準(包装およびラベル表示)規則2011」に従い、製品表示義務を果たさなければなりません。

4. 食品包装(食品容器の品質または基準)

調査時点:2018年7月

調味料の容器・包装に関しては、インド食品安全基準局(FSSAI)の「食品安全基準(包装およびラベル表示)規則2011」に準拠しなければなりません。

次の容器の使用は禁止されています。

  1. さびた容器
  2. 削られてさびたエナメル容器
  3. 適切にスズめっきが施されていない銅または黄銅容器
  4. IS:20仕様に準拠していない鋳造アルミニウムおよびアルミニウム合金、またはIS:21仕様に準拠していない鍛造アルミニウムおよびアルミニウム合金で製造された容器

プラスチック素材で作られた容器・包装に関しては、次のとおりインド標準仕様に従う必要があります。

  1. IS:10146(食品と接触する容器・包装:ポリエチレン仕様)
  2. IS:10142(食品と接触する容器・包装:スチレンポリマー仕様)
  3. IS:10151(食品と接触する容器・包装:ポリ塩化ビニル(PVC)仕様)
  4. IS:10910(食品と接触する容器・包装:ポリプロピレン仕様)
  5. IS:11434(食品と接触する容器・包装:アイオノマー樹脂仕様)
  6. IS:11704エチレンアクリル酸(EAA)コポリマー仕様
  7. IS:12252 - ポリアルキレンテレフタラート(PET)仕様
  8. IS:12247 - ナイロン6ポリマー仕様
  9. IS:13601 -エチレン酢酸ビニル(EVA)
  10. IS:13576 - エチレンメタアクリル酸(EMAA)
  11. 一度使用したスズおよびプラスチック容器は、食用油脂の包装に再利用してはならない

リサイクル可能な容器・包装に対する規制はありません。

5. ラベル表示

調査時点:2018年7月

ラベルの作成
調味料のラベル表示は、「食品安全基準(包装およびラベル表示)規則2011」により規制されています。次の項目を英語またはデーヴァナーガリー文字を用いたヒンズー語で表示することが求められます。
  1. 商品名
  2. 原材料の名称
    質量または容量の大きい順に表記
  3. 栄養成分表示
    摂取量100 mgまたは100 mlあるいは1食当たりの熱量(kcal)、たんぱく質、炭水化物(糖分の含有量を明記)、脂肪の含有量をgまたはmlで記載。
  4. ベジタリアン・マーク、非ベジタリアン・マークの表示 ベジタリアン・マークは緑色、非ベジタリアン・マークは茶色で表記。 パッケージ背景と反対色の背景を使用し、製品名またはブランド名の近くに表記する。規定表記サイズは表のとおり。
    ベジタリアン・マーク、非ベジタリアン・マークの規定表記サイズ
    表示スペース マークの直径の最小サイズ(ミリメートル)
    100平方センチメートル以下 3
    100~500平方センチメートル 4
    500~2500平方センチメートル 6
    2500平方センチメートル以上 8
  5. 食品添加物の明細表示
  6. 製造業者・輸入業者の会社名と住所
  7. 内容量(正味質量、正味容量、正味個数) 正味数量のため、包装材・容器の質量は除外しなければなりません。
  8. 製造ロット、コード、バッチ番号
  9. 製造または包装年月日
  10. 賞味期限、消費期限 賞味期限が3カ月以上の場合は年月、3カ月未満の場合は年月日を表示。
  11. 原産国
  12. 上限小売価格(Maximum retail price: MRP)
また、英語またはヒンズー語の表示を“包装に直接印刷した食品”でなければ輸入が許可されない事例も発生しています。これは「包装済食品のラベルは容器から分離不可能な状態で貼付しなければならない(仮訳)」(「食品安全基準(包装およびラベル表示)規則2011」2.2.1.General Requirements第4項)という規定を厳格に運用したものと考えられます。包装済食品を輸出される際は、事前に輸入業者に対して包装の表示方法を確認されることを推奨します。
ラベルの修正
調味料のラベルの表示に修正が必要な場合は、「輸入食品のラベル情報修正に関する通達」に従う必要があります。概要は次のとおりです。
  1. ラベル情報に製造業者と輸入業者の社名のみで、住所が記載されていなかった場合、ラベル修正が必要となります。インボイスや原材料リスト、分析証明書、輸入申告書などの必要書類に記載されている製造業者および輸入業者の社名が、規定オンラインサイト(Food Import Clearance System)もしくはeSANCHITに登録されている輸入業者によって正しいと確認された後、ラベルの修正が認められます。
  2. ラベルには製造業者(Manufactured by)の記載が必要ですが、その代わりに「Distributed by」、「Shipped by」、「Exported by」、「Packed by」などの文言が記載されていた場合、ラベル修正が必要となります。Food Import Clearance SystemもしくはeSANCHITに登録されている輸入業者によって「Distributor」、「Shipper」、「Exporter」、「Packer」は製造業者(Manufacture)と同意であると確認された後、ラベルの修正が認められます。
  • ロット/コード/バッチ番号に修正が必要な場合
    ラベルに番号の記載があるが、その番号がロット/コード/バッチのいずれかに該当するのか不明瞭な場合は、ラベルの修正が必要となります。Food Import Clearance SystemもしくはeSANCHITに登録されている輸入業者によって番号の定義が確認された後、ラベルの修正が認められます。
  • 製造年月日/パッケージ月日に修正が必要な場合
    製造年月日がロット/コード/バッチ番号と一緒に埋め込み記載されている、もしくはラベルに記載がない場合は、ラベルの修正が必要となります。分析証明書や製造業者からの宣誓書などの必要書類に記載されている製造年月日が、Food Import Clearance SystemもしくはeSANCHITに登録されている輸入業者によって正しいと確認された後、ラベルの修正が認められます。
  • 食品添加物申告に修正が必要な場合
    食品添加物に関して、特別名称や国際的な数値識別の記載のみで、分類タイトルのラベルへの記載がない場合は、ラベルの修正が必要となります。輸入業者が申告書をオンライン提出した後、もしくはインボイスや原材料リスト、分析証明書、輸入申告書などの必要書類に記載されている食品添加物に関する情報が、Food Import Clearance SystemもしくはeSANCHITに登録されている輸入業者によって正しいと確認された後、ラベルの修正が認められます。

6. その他

調査時点:2018年7月

インドで販売するすべての食品は「食品安全基準(食品事業のライセンス供与および登録)規則2011」の食品安全・衛生規制に準拠しなければなりません。

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