シリーズ「日本のアニメ 次の一手」 南アフリカにナルトと悟空! 続くのは?

2019年05月30日

日本から遠く離れたアフリカ最南端の国でも、日本のアニメ人気が高まりつつある。南アフリカ最大の都市、ヨハネスブルグで開催されたアニメイベントには、「ドラゴンボール」や「ナルト」のキャラクターに扮したコスプレイヤーたちの姿が。一方、夕方の家族団らんのひと時。親子が見ていたのは、国営放送局が放映する「ブリーチ」だ。アニメグッズを販売する店舗では、欧米のものに比べ2~3割高い日本のキャラクター商品がよく売れているという。現地の人々を魅了する日本のアニメ。しかし、そこには、アフリカならではのニーズもあるようだ。新たなコンテンツを求める南アフリカのバイヤーと、そこに打ち込もうとする日本企業を取材した。

(11分37秒)

テキスト解説を読む

テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今 ジェトログローバルアイ」

映像説明: スタジオ。 地球儀と世界地図の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。 白地に赤とグレーのボーダー柄のワンピース姿。

テロップ: 八木 ひとみ(やぎ ひとみ)

八木(やぎ)キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 日本のアニメは、世界で人気ですが、これから普及していく国もあります。その1つが南アフリカです。今回は、アフリカ最南端の地で、日本のアニメがどのように受け入れられるのか、取材しました。

テロップ: シリーズ「日本のアニメ 次の一手」 南アフリカにナルトと悟空(ごくう)! 続くのは?

映像説明: 中央に大きな道路が走る、緑に覆われた市街地。道路の両脇には低層の建物が立ち並び、左右に広がる背の高い木々(きぎ)のあいだから、赤や緑の屋根がのぞいている。道路の右手奥に建つ中層の建物には4人の男性の写真が入った巨大な看板が掲げられている。左手には茶色とグレーの高層の建物が並んで立ち、左端には建築中の高層ビルがある。 画面左下の四角い枠内に、南アフリカの地図のイラスト。南アフリカは、アフリカ大陸の最南端に位置し、東はインド洋、西は大西洋に面した国。北側は、ナミビア、ボツワナ、ジンバブエ、モザンビークなどと国境を接している。ヨハネスブルグは南アフリカの北東に位置する都市で、赤い丸印で記されている。

ナレーション: アフリカ大陸、最南端の国、南アフリカ。

映像説明: ほほえみながら両手を広げて立つ、巨大なグレーのネルソン・マンデラ像に、紺のジャケット姿の男性が近づいていく。像の周りは、ヤシの木のある芝生の広場になっており、レンガの壁で囲まれている。壁の向こうの高台には赤い屋根の低層の建物があり、中央の階段の左右にドーム屋根の塔がそびえている。 大きな階段のある建物の前の広場に10人ほどの人が集まっている。階段左横の植え込みの向こうには、白いパラソルが3本並んでいる。階段の下の方の手すりの脇に、薄い青のジーパンをはいた男性が座っている。男性と手すりのあいだには、胸に片手をあてた小さなブロンズ像が置かれている。手すりの下に置かれた黒い箱の上に、白い上着を着た女性が足を組んで座り、白いスラックスに黒いジャケット姿のカメラを構える男性を見ている。階段脇の広場には、大きな男性のブロンズ像が建てられており、黒っぽいジャケットを着た男性が巨大な足のあいだに立ってポーズを取っている。青と白のシャツを着た男性が、少し離れた場所から像の上の方から黒っぽいジャケットの男性の方にスマートフォンを向けている。すぐ後ろに、紫のシャツに紺色のズボン姿の男性と、赤と白のチェックのシャツにグレーのレギンス姿の女性が立ち、その様子を見ている。

ナレーション: 人口、およそ5,700万人のこの国にも、日本のアニメの人気に火が付きつつある。

映像説明: 薄暗い室内のブース。白の英語で「BLAKBUNNI(ブラックバニー)」と「PHANTOM PIXEL MERCHANT」と書かれた黒いパネルの前にグッズを並べたカウンターが置かれている。パネルにはロープがかけられ、ピンクやオレンジ、水色、黒など、十数着のパーカーがハンガーに吊るされている。ピンクの猫耳をつけた黒髪の女性スタッフが、カウンターの前に立つ2人の女性客にパーカーを見せている。2人は金髪や茶色の髪を逆立てたウィッグをかぶっている。カウンターには、3段のカゴがついた黄緑の棚や、プラスチックのトレイなどが置かれ、ゲームのキャラクターなどの絵がついたマグカップや、白や黄色(きいろ)の動物の顔の帽子、キャラクターのキーホルダーなど、たくさんのグッズが並んでいる。マグカップの上に、「250~(から)330」などと手書きで書かれた白いボードが置かれている。パネルの前で、グレーのネズミの顔の帽子をかぶった男性スタッフが、帽子の左右から延びる細長い布を握ってネズミの耳を動かし、紺のスーツを着た男性とカウンター越しに話をしている。 スチールラックを壁一面に配置したブース。5段あるラックいっぱいに、スターウォーズやバットマンなどのキャラクターが描かれた箱が並んでいる。ブースの中央には2つの黒いテーブルがあり、四角(しかく)や筒型のプラスチックケースがずらりと並んでいる。髪を逆立てた金髪のウィッグをかぶった女性や、グレーの毛糸の帽子をかぶった女性、赤いチェックのシャツに黒いシルクハットをかぶった男性、黒い革ジャンを着た男性など、10人ほどが商品を見て回っている。

テロップ: ヨハネスブルグ

ナレーション: 南アフリカ最大の都市、ヨハネスブルグで開かれた、アニメ関連のイベントをのぞくと…。

映像説明: 黄色(きいろ)と青の花のような模様の入った赤い絨毯が敷かれたイベント会場の廊下。部屋のドアの横に液晶モニターが取り付けられている。 ドアの前で、髪を逆立てた金髪のウィッグにコスプレ衣装の男女と、手作りの帽子をかぶった子供が、腰を落として両腕を前に伸ばし、手首を合わせて正面に手のひらを見せる「かめはめ波」のポーズを取っている。左の女性は、紺のTシャツと膝に穴の開いた(あいた)オレンジのズボンをはいている。真ん中の子供は、先端が後ろの方に丸まった角(つの)が付いた薄いピンクの帽子をかぶり、同じ色(いろ)のシャツを着ている。白いパンツの上に締めた紺のベルトには、大文字の「M」が書かれた金のバックルがついている。右の男性は、あちこちが破れた青のつなぎに腹部と肩ひもに金色のプレートをつけた白のベストを着て、白の手袋とブーツを着けている。 黄色(きいろ)の花のようなモチーフの周りを円く草花が囲んでいるような模様が入ったグレーの絨毯が敷かれた広い会場スペース。部屋の奥には椅子が並び、明かりが落とされて、動画が上映されている。黒いカーテンの横の明るい場所で、顔の左右に横線(よこせん)をひげのように3本ずつ書き、オレンジのウィッグをかぶった女性が、肩周りとウエストに紺のラインの入ったオレンジのジャケットに、右の太もも部分に白と紺のラインが入ったオレンジのズボンを着て、黒いナイフのようなものを手にポーズを取っている。

ナレーション: 日本のアニメキャラクターや、ゲームのキャラクターに扮した、多くのコスプレイヤーたちが…。

映像説明: オレンジのジャケットとズボンを着た女性がインタビューに答える。

テロップ: NARUTOのコスプレイヤー

オレンジのジャケットとズボンを着た女性・日本語: 初めて見てるのアニメは…、あのー、ドラえもん。 (日本語は)アニメ見てるんで、何となく覚えてるんで。はい。

映像説明: 黄色(きいろ)の花のようなモチーフの周りを円く草花が囲んでいるような模様が入ったグレーの絨毯が敷かれた広い会場スペース。黒いカーテンの前に、2人のコスプレイヤーが立っている。左の金髪のウィッグをかぶった男性は、胸にオレンジのラインが交差する黒いタンクトップを着て、緑のラインが入った黒いズボンをはいている。両方の手首に大きな緑の手りゅう弾のような籠手(こて)をはめ、頭の後ろにオレンジのギザギザの板がついた銀色の肩あてを付けている。 右側の男性は、黒いボディースーツの上に、固い素材でできた白いフルフェイスのマスクや籠手(こて)、胸あてにブーツなどの防具をつけて、ロボットのようなキャラクターに扮し、右手を胸の前で構えてポーズを取っている。 マスクの目や、胸あてのラインなど、防具のあちこちで青いライトが光ったり、消えたりしている。左側の男性が、手りゅう弾の籠手(こて)をはめた手を広げて威嚇するようにポーズを取り、右側のロボットのようなキャラクターに扮した人物が、右手を横に突き出して親指を立てる。

ナレーション: こちらのコスプレイヤー2人の衣装は、手作り。目が光る仕掛けもある、手の凝りようだ。2つの製作期間は2週間、費用は、なんと10万円だ。

映像説明: 白い文字で「A. I. FEST」と書かれた黒い看板を掲げた小さなブース。左手に置かれたパネルには、大きな赤い翼を広げ、黒地に白いラインの入ったボディースーツを着た、ブロンドの髪の女性の絵が描かれている。中央に置かれた黒いラックの上には、たくさんのぬいぐるみが飾られている。ふっくらとした黄色い体に長い耳がついているピカチュウなどのぬいぐるみが、着ぐるみ(きぐるみ)を着て並んでいる。 ラックの横に水色の帽子とカラフルなマフラーをした雪だるまの絵が置かれ、グレーのシャツを着た男性が前に立って見つめている。右側の陳列台には、フックにたくさんの商品が掛けられ、ブースの前に置かれた黒い(くろい)台には、さまざまな大きさの箱がずらりと並んでいる。 陳列されたトレーディングカードのパッケージ。黒いケースには、白の文字で「Yu‐Gi‐Oh!(ゆうぎおう)」、その下に「TRADING CARD GAME」と書かれ、「R 90.00(90ランド)」の値札が貼られている。白と青の紙のケースには青い面に白の文字で「KC」と書かれ、「R115.00(115ランド)」の値札が付けられている。

ナレーション: イベント会場内には、日本のアニメ関連グッズを販売しているブースがあり、「遊戯王」のカードゲームなどが見られた。

映像説明: 薄暗い店の外観。アーチの形をしたエントランスの上に、白く光る立体看板が掲げられ、左手の壁に取り付けられた四角い街灯がオレンジ色の光を投げかけている。ガラスのドアの右脇には小さいサーフボードのようなものが立てかけられ、左脇には黒いマスクと鎧を着けたダース・ベイダーが飾られている。エントランスの左側の壁には4段のショーウィンドウがあり、小さなフィギュアなどの商品が陳列されている。

テロップ: THE DARK CARNIVAL

ナレーション: 実店舗とインターネットで、アニメグッズを取り扱っている、ザ・ダーク・カーニバル。

映像説明: 薄暗い店内。壁の上部に設置された幅の狭い棚の上に、トップとサイドが立ち上がった黒い髪に大きな目、黒いパンツと赤いブーツを履いた少年のロボット、鉄腕アトムの小さな人形が置かれている。棚の上の壁には、「ワンダーウーマン」などのアメリカンコミックや、日本のアニメ「ドラゴンボール」などのポスターがたくさん貼られている。棚の下の壁際は、一面作り付けの黒い棚となっており、ぬいぐるみやマグカップ、フィギュアなどのさまざまなグッズや衣類、帽子などが並べられている。中央には4段の黒い棚が2つ置かれ、側面の白い陳列台には、IDカードホルダーやキーホルダーなどのさまざまなグッズがフックに掛けられている。紺色の上着を着た男の子が、水色のおもちゃを抱えたまま、片手で棚に置かれた商品を引っ張り出そうとしている。男の子の傍らには、白い円筒形(えんとうけい)の胴体にパーツが青で塗り分けられたドーム型の頭を持つロボット、R2D2(アールツーディーツー)の大きなフィギュアが置かれている。 壁に4列に吊された半袖のTシャツ。一番左のグレーのTシャツには、深緑(ふかみどり)の長方形の枠に白の文字で「ヨッシー」と書かれ、緑の恐竜のようなキャラクターが描かれている。 その右隣の紺のTシャツには、グレーヘアの老人の顔と、口を大きく開けて笑う少年の顔が描かれ、襟元には白い文字で、「Rick and Morty(モーティー)」と書かれている。 その右隣の黒いTシャツには白い文字で「FORTNITE」と書かれた青いタグがついており、武器のような物を身につけ、ひげを生やした男性の後ろに、仮面と鎧を着けた人物が描かれ、クリーム色(いろ)の文字で「RUIN」と書かれている。右端には、金色の文字で「A」のような形がデザインされたグレーのTシャツが吊るされている。

ナレーション: この企業は、欧米や日本のアニメやゲームのキャラクターグッズを販売。欧米に比べて、日本のキャラクターグッズは2~3割(に、さんわり)ほど高いが、それでも売れているという。

映像説明: 店内の一角、フィギュアの並んだガラスのショーケースの前で、紺色のポロシャツを着たグレーヘアの男性がインタビューに答える。ショーケースには、白の文字で「FiGPiN(フィグピン)」と書かれた陳列箱や、「STAR TREK」や「STAR WARS」と書かれた箱などが入っている。

テロップ: THE DARK CARNIVAL リチャード・ハーマン 社長

ハーマン社長・英語: 「ドラゴンボールZ」の悟空(ごくう)、「ナルト」、「ワンピース」、「ブリーチ」、「東京喰種(トーキョーグール)」などのキャラクターが 非常に人気なので、それらを売っている。

映像説明: 店内の棚の一角に、5段にわたって19種類のフィギュアの箱が並ぶ。黒の文字で「DRAGON BALL Z」と書かれた箱には、金髪を逆立てて、グレーのパンツをはいたキャラクターが描かれている。また、日本語で「ナルト参上!」、英語で「UZUMASA NARUTO」と書かれた箱には、黒とオレンジのジャージトレーニングウェアに黒いハチマキをしたフィギュアの写真が入っている。右隣には、ピンクの髪にヘッドホンを着けた少女のフィギュアと、薄い紫の髪の少女のフィギュアが入った箱が並び、それぞれ950と936の数字が書かれている。一番下(した)の棚には、英語で「MONKEY・D・LUFFY(モンキー ディー ルフィー)」と書かれ、赤いシャツを着た少年のフィギュアが入った箱などが置かれている。

ナレーション: 店舗では、実際の商品を見ることができるとあって、1日、200~300人(に、さんびゃくにん)がキャラクターグッズを買っていくという。

映像説明: グレーヘアのハーマン社長が、中央の黒い棚の側面に置かれた白い陳列棚の前に立ち、フックに掛けられたグッズを並べ直している。フックには、鳥の丸焼きのラベルが付いたフライパンのようなものや、キーホルダーなどがずらりと並んでいる。奥の壁に作られた棚には、さまざまなキャラクターが描かれたマグカップが、1列に7個、9段にわたって並べられている。

ナレーション: ハーマン社長は、さらに、日本の商品の取り扱いを増やす予定だ。

映像説明: イベント会場の廊下から続く、大理石の床のホール。黒い髪を長い三つ編みにした女性が、腰に差した黒い鞘に手をかけてポーズを取っている。紫の襟のついた白い着物風のブラウスを着て、首に銀色のチョーカーを巻き、黒いミニスカートと黒いロングブーツを履いている。 小さなブースの黒いラックに、着ぐるみ(きぐるみ)を着たピカチュウのぬいぐるみが並ぶ。 棚には「PoKéMoN(ポケモン)」と書かれた箱やグッズ、丸い顔に大きなピンクのシルクハットをかぶり、紫のズボンを履いた茶色のトナカイのようなワンピースのキャラクター、トニートニー・チョッパーのぬいぐるみ、「DRAGON SHIELD」と書かれたトレーディングカードなどが陳列されている。 白い台に、「PoKéMoN(ポケモン)」と書かれたたくさんのトレーディングカードが並べられている。緑色(みどりいろ)や紫、オレンジをベースにした、光沢のある、メタリックカラーに、黄色(きいろ)や青、オレンジのポケモンが描かれた八角形(はちかっけい)のケースには、「R410(410ランド)」の値札が貼られている。右隣には、赤や青、黄色(きいろ)の光沢のある四角いケースに、緑色(みどりいろ)や青のポケモンの姿が描かれ、「R215.00(215ランド)」の値札が付いている。その上に並ぶ横長の水色の箱には「TRADING KIT」と書かれている。

ナレーション: 日本のアニメのキャラクターグッズが人気の背景には、テレビやインターネットでの配信が影響しているが、有料サービスでアニメを見ることができる人は、ごく一部。ほとんどの人は、テレビ放送で見るのが一般的だという。

映像説明: オレンジのソファーが置かれた薄暗い室内。紺のスーツを着た男性と、紺のダウンジャケットを着た男の子が、ソファーに座って前を見つめている。スーツを着た男性が前を見たままで話をし、男の子がかすかにうなずく。

ナレーション: 平日の夕方、家族だんらんのひととき。

映像説明: 紺のダウンジャケットを着た男の子とスーツ姿の男性が、オレンジのソファーに座ってテレビに映るアニメを見ている。ソファーの横の茶色い肘掛け椅子に幼い男の子が座っている。ソファーの前にはオレンジと赤、茶色などのストライプの布を掛けた茶色のローテーブルが置かれ、正面の大きな液晶テレビの左右にはオレンジ色(いろ)の花が飾られている。 テレビの画面には、ライオンのたてがみのような形の青い頭飾りに、白い顔の真ん中を黒く塗ったお面のような顔のキャラクターが大写しになる。(コピーライトTite(タイト) Kubo/Shueisha(しゅうえいしゃ), TV TOKYO, dentsu(でんつう), Pierrot(ピエロ))

ナレーション: 親子が見ていたのは、日本で2004年に始まった「ブリーチ」。人気のアニメだ。

映像説明: 曇り空の下、窓の多い、グレーの2階建ての建物。周囲には緩やかなスロープがあり、2階に続く外階段がある。

テロップ: AAA ENTERTAINMENT (トリプルエー エンターテインメント)

ナレーション: ブリーチを放送している国営放送局などに、番組コンテンツを納めている企業の1つ、 トリプルエー エンターテインメント。

映像説明: 建物の中。ガラス窓の奥の部屋で、ベージュのセーターを着た女性がマイクに向かって口を動かしている。女性の前には紙を立てかけた譜面台が置かれている。ガラス窓の手前の部屋には、2台のモニターを前に明るい栗色の髪をしたスタッフが椅子に座っている。左側のモニターには音声波形の表示されたグレーの作業画面が、右側のモニターにはヘッドホンを着けた女性の横顔の画像が表示されている。モニターの前には、たくさんのノブやスライダーが付いた四角いグレーのミキサーが置かれている。

ナレーション: 番組の制作や字幕、吹き替えなどを行なっている企業だ。

映像説明: 黒いパーティションで区切られた窓際の席。長いドレッドヘアにヘッドホンを着けた女性が、2枚のアニメの画像が並んだモニターに向かって作業をしている。机の上には書類が広げられ、ジュースのボトルやガラスのコーヒーカップなどが置かれている。右横のパーティションにはA4サイズの書類が1枚貼られている。 薄暗いオフィスの一角。赤いチェックのシャツを着た男性がヘッドホンを着け、壁に面したデスクに向かってキーボードを打っている。 机の上には2台のモニターと、飲み終わったペットボトルが置かれている。左隣に置かれたグレーのロッカーの上には、黒っぽいポーズを取ったフィギュアが飾られている。

ナレーション: 今、テレビ放送している日本のアニメの数が少なく、増やしたいと考えていた。では、どんなアニメを増やしたいと思っているのだろうか?

映像説明: 丸い頭に4本の脚をつけたような白いオブジェと、黄色(黄色)、赤、青、黒のストライプ柄のクッションが置かれた薄暗い部屋で、黒いジャケットを着た茶色い髪の男性がインタビューに答える。

テロップ: AAA ENTERTAINMENT(トリプルエー エンターテイメント) パスカル・シュミッツ 社長

シュミッツ社長・英語: 可能であれば、アフリカのキャラクターが入っているアニメを求めている。 あるいは、動物やロボットなど、人間でないもの、民族が特定されないものが、 アニメとしては受け入れやすいので、注目している。

映像説明: 長いドレッドヘアにヘッドホンを着けた女性が座る窓際のデスクの隣に、紺のTシャツを着てひげを生やした男性の席があり、パーティションで区切られている。通路をはさんで後ろには、短いドレッドヘアに黄色いスカーフを首に巻いた女性が、ヘッドホンを着けて座っている。奥には、赤いチェックのシャツの男性が、アニメの映った2台のモニターを前に作業をしている。

ナレーション: つまり、多様な文化や民族を有する南アフリカでは、そうしたことを意識させない作品が重要なのだ。

映像説明: THE DARK CARNIVALの店内。マグカップの並んだ棚の前で、グレーヘアのハーマン社長が、赤いキャラクターのついた白いマグカップを手に取り、紺のスーツを着て、えんじ色(いろ)のネクタイを締めた男性に見せている。紺のスーツを着た男性が話を聞きながらうなずく。 ハーマン社長が隣の棚を手で指し示すと、紺のスーツを着た男性が、説明を聞いて大きくうなずく。

ナレーション: 南アフリカで日本のアニメブームが巻き起こると、アフリカ地域に広がる可能性があると、ジェトロ、ヨハネスブルグ事務所の築舘(つきだて)は話す。

映像説明: 壁一面にアフリカ大陸の大きな地図が貼られた部屋で、紺のスーツを着て、えんじ色(いろ)のネクタイを締めた男性がインタビューに答える。

テロップ: ジェトロ ヨハネスブルグ事務所 築舘 弘和

築舘: その南アフリカに限らず、南部アフリカですとか、他の(ほかの)アフリカ地域にも、 まあ、伝ぱさせるような影響力がありますので、 ま、南アフリカではやればですね、他のアフリカでも流行させる、トレンド、関係者っていうのがいるのかなと思います。

映像説明: 巨大な門のような形の建物の外観。ガラス張りの太い柱が手前に2本、奥に2本並び、それぞれに巨大な茶色の四角すい(しかくすい)が逆さまにはめ込まれている。手前の2つの四角すい(しかくすい)のあいだからガラス窓がのぞいており、窓の下に黒の文字で「TOKYO BIG SIGHT」と書かれている。四角すい(しかくすい)の横から、透明なパネルで覆われた通路が地上まで続いている。建物の前の広場を大勢の人々が歩いている。

テロップ: 3月23~(から)26日 AnimeJapan 2019

映像説明: 大勢の人が行き交う、天井の高い会場の中。頭に紫のリボンを着け、紫のビキニに水色のベストとミニスカートを着た女性が、肘までの長さの白い手袋をはめた手で、キャラクターが描かれた名刺サイズのカードを持ち、にこやかに手を振る。

ナレーション: 日本のアニメへの関心が高まるなか、東京で世界最大級のアニメ関連のイベントが開催された。

映像説明: 白のパーティションで囲まれた、天井の高い広い室内。窓際には何本もの太い丸柱が建っている。6人掛けの白のテーブルが16台並べられ、数十人の男女がピンクの椅子に座って話をしている。

テロップ: 3月25~(から)26日 AnimeJapan × JETRO(ジェトロ) アニメコンテンツ商談会

ナレーション: このイベントに合わせて開かれた商談会には、欧米やアジアなど世界11ヵ国から15社のバイヤーが参加した。

映像説明: 「14」の番号札(ばんごうふだ)が置かれた窓際のテーブル。グレーのスーツを着た茶色の髪のシュミッツ社長が、首からプラスチックのカードをぶら下げ、テーブルの上に黒いノートパソコンを置いて座っている。向かいの席には白いカーディガンを羽織った女性が、黄色(きいろ)や白の書類を持って座り、身振りを交えて笑顔で話をしている。

ナレーション: 会場には、南アフリカのテレビ局に番組コンテンツを提供しているシュミッツ社長や、

映像説明: 黒いスーツを着たグレーヘアのハーマン社長が、向かいの席に座る紺のスーツ姿の男性と話をしている。ハーマン社長の前には、ピンクや赤のキャラクターが描かれたパンフレットが置かれ、隣には黒いスーツの女性が座り、メモを取っている。

ナレーション: キャラクターグッズを販売するハーマン社長の姿があった。

映像説明: 2人の女性が向かい合って座るテーブル。グレーのシャツに黒いジャケットを羽織ったショートヘアの女性が、左手でメモを取りながら、右手でキャラクターが印刷された資料を指示した後、手に取る。向かいの席に座るセミロングの髪の女性が、クリアファイルに入った資料をめくっていた手を止めて、ショートヘアの女性が持つ資料を指差す。ショートヘアの女性の右隣には、黒いスーツを着て、白い文字で「STAFF」と書かれた茶色のカードを首から提げた女性が座っている。

ナレーション: 彼らに加え、国営放送局も参加。日本のアニメへの関心の高さがうかがえた。

映像説明: 「15」の番号札(ばんごうふだ)が置かれたテーブル。グレーや白の表紙のパンフレット、ノートを前に、右手にペンを持ったロングヘアの女性が身振りを交えて話をし、隣に座るグレーヘアのハーマン社長と向かいに座る紺のジャケットを着たミディアムヘアの黒髪の男性がうなずいている。

ナレーション: ハーマン社長は、次々と日本企業と商談。

映像説明: 「15」の番号札(ばんごうふだ)が置かれたテーブルで、ミディアムヘアの黒髪の男性の前に座ったハーマン社長が、パンフレットを開いて、たくさんの写真が載ったページに目を通している。後ろのテーブルでは、赤いスカーフを頭に巻いた女性やスーツ姿の男女が話をしており、窓際のテーブルではビデオ撮影が行われている。

ナレーション: 南アフリカで販売したいアニメグッズを見つけたのだろうか?

映像説明: 白いパーティションの前で、ハーマン社長がインタビューに答える。

テロップ: THE DARK CARNIVAL リチャード・ハーマン 社長

ハーマン社長・英語: (日本企業(にほんきぎょう)は)商品のことをよく理解したビジネス展開をしていたことが興味深かった。 彼らと良いビジネスができるかもしれないと思った。

映像説明: 白いパーティションの前のテーブル。黒いジャケットを着たショートヘアの南アフリカの国営放送局の女性の前に、紺の水玉模様の半袖シャツを着て眼鏡をかけた女性が座り、身振りを交えて話をしている。紺の水玉模様の半袖シャツの女性の前には、赤い手帳と小さな四角形のイラストが並んだパンフレットが置かれている。

ナレーション: 南アフリカの国営放送局の担当者が商談しているのは、日本アニメーション。

映像説明: アニメの映像。黄色いシャツに青い吊りズボンをはいた少年が板塀(いたべい)を跳び越える。 小高い丘の大きな木の上に建つ木の小屋から、茶色い帽子をかぶり、赤いシャツを着た少年が出てくる。 大空に浮かぶオレンジの気球。バスケットの中から黄色いシャツの少年が顔を出す。バスケットにぶら下がっていた5人の少年たちが中に乗り込み、気球がさらに高く上がっていく。 白い外輪船が2本の煙突から煙を上げて広い川を進む。 たくさんの袋を積んだ外輪船。3階のデッキに大勢の人が立っている。白い外輪船が進む川沿いの土手の上を大きな灰色の豚を連れた子供たちが歩いていく。 荷物を積んだ外輪船に向かって、灰色の豚を連れた4人の子供たちが手を振っている。 白い船のデッキから、麦わら帽子をかぶった黄色いシャツに吊りズボンをはいた少年が下の方に飛び込む。茶色の帽子をかぶり、赤いシャツを着た少年がデッキの上から笑顔で見ている。 木立の脇。茶色の帽子をかぶり、赤いシャツを着た少年が、右肩にロープを掛け、後ろを振り返りながら走っていく。 黄色いシャツに青い吊りズボンをはいた少年が腕を振って走る。 ところどころに大きな木が生えた草原(くさはら)。茶色の帽子をかぶり、赤いシャツを着た少年を黄色いシャツに青い吊りズボンをはいた少年が追いかけていく。 教室。6の段と7の段のかけ算の問題が書かれた黒板の前に、蝶ネクタイを着けて眼鏡をかけた男性教師が立ち、眉をひそめて右手で立つように促す。 黄色いシャツの少年が、ニヤリとしながら木枠のついた小さな黒板を顔の横に掲げる。黒板には、目がつり上がり、歯をむき出した教師の似顔絵が描かれている。 大笑いする生徒たちをにらむ教師。教壇の脇には大きなアメリカ国旗が掲げられている。 麦わら帽子をかぶり、黄色いシャツに青い吊りズボンをはいた少年が、薄緑のシャツに茶色の吊りズボンをはいた大柄な少年と一緒に、板塀(いたべい)に水色のペンキを塗っている。 隅々まで水色のペンキが塗られた板塀(いたべい)の前。頬や黄色いシャツ、青い吊りズボンに水色のペンキを付けた少年が、麦わら帽子を後ろ手に持って、青いワンピースに白いエプロンを着けた女性の前に立っている。 白いエプロンの女性が、ペンキの付いた少年の額(ひたい)にキスをする。少年が笑顔で目を閉じる。(コピーライト NIPPON ANIMATION CO., LTD.)

ナレーション: 「トム・ソーヤーの冒険」や「ふしぎな島のフローネ」などの「世界名作劇場」を手がけた企業だ。

映像説明: 3枚のアニメのポスターが掛かったブース。黒いノートパソコンやパンフレットが置かれた机の脇で、紺の水玉のシャツを着た女性がインタビューに答える。背後の壁の左にある薄いオレンジのポスターには、白いシャツを着て赤いスカートをはいた、前髪がぎざぎざの少女のキャラクター、「ちびまる子ちゃん」の周囲に、登場人物の顔が描かれている。お下げ髪のお姉さんの絵には「Big Sister」、眼鏡をかけた三つ編み(みつあみ)の女の子の絵には「Tama‐chan(たまちゃん)」など、それぞれに英語で説明が書かれている。その右隣の濃いオレンジのポスターには、黄色い丸顔に緑のフワフワしたたてがみ、赤くて丸い耳の付いたキャラクター、「コジコジ」が描かれている。その右隣の黒いポスターには、黄色い文字で「THE SPACE SAGITTARIUS」と書かれ、その上に椅子に座って操縦桿を握る、赤い服を着た緑のカエルが描かれている。

テロップ: 日本アニメーション 国際部 高崎 亜紀子 さん

高崎さん: 実はですね、だいぶ前に、すでに、あのー、うちの、えー、作品、名作シリーズの作品を、(南アフリカへ)販売してまして。 で、えー、まあ今回、最近、あのー、デジタル化と、あとHD化を古い素材を全部、あの、しましたので、 改めてきれいにフレッシュな、あの状態になった素材を、あのアピールをするというような目的で…。

映像説明: 大きなガラス窓のある、明るい商談会場。「15」の番号札(ばんごうふだ)が置かれたテーブルで、紺の水玉のシャツを着た高崎さんが、黒いジャケットを着たショートヘアの南アフリカ国営放送局の女性と話をしている。高崎さんが開いているパンフレットは、大きな木の上に立つ子供たちのイラストが表紙になっている。

ナレーション: 南アフリカには、争い事がないアニメが受け入れやすい環境があるのだという。

映像説明: アニメの映像。海に浮かぶ緑の島。 難破した船をあとに、エメラルドグリーンの海を進む帆のついた小さないかだ。 樽の上に板を張って作ったいかだの上に、ロバや犬と一緒に、ピンクと白のワンピースを着た少女が座っている。いかだの左右で、ひげを生やした男性と茶色い髪の男性がオールを操っている。 ピンクと白のワンピースを着た少女が双眼鏡から目を離し、前を見つめる。 岸の近くに止まったいかだの上に、濃い紫のロングスカートに薄い紫のシャツを着た女性と茶色い髪の男性が右手にライフルを持って立っている。ピンクと白のワンピースを着た少女がいかだから水に飛び込み、紫のズボンにクリーム色(いろ)のシャツを着た幼い男の子が恐る恐るあとに続いて水に入る。 2人の子供たちは、服のまま胸元まで水に漬かりながら歩いていく。 両手を広げて砂浜を走るピンクと白のワンピースを着た少女。 青空の下、両手を広げて笑顔で走るピンクと白のワンピースを着た少女。 砂浜に、海から陸に向かって小さな足跡が続いている。 画面いっぱいに映し出される真っ赤なハイビスカス。 砂浜に残された薄い黄色(きいろ)の巻貝。 洞窟の中。尻尾の長い丸顔の灰色の動物が白いネグリジェを着た少女の首に巻付く。白いシャツを着て、ひげを生やした男性と紫のロングスカートに薄い紫のシャツを着た女性がその様子を見ている。 水中から数本の木が生えている。赤いハイビスカスを髪に付け、薄ピンクのワンピースを着た少女が1本の木に飛び移ると、木が揺れて大きく傾く。 ピンクと白のワンピースを着た少女が、両手を上に伸ばしたままで砂浜を転がる。 ピンクと白のワンピースを着た少女が両手にすくった砂が、指の隙間からこぼれ落ち、キラキラと輝いている。 ヤシの木などが生い茂る森の中、細い枝を運ぶ濃い紫のロングスカートに薄い紫のシャツを着た女性と薄ピンクのワンピースを着た少女。 大きな木の上にロープと丸太で家の骨組みを作る、白いシャツに黒のズボン姿でひげを生やした男性と茶色い髪の男性。丸太の骨組みから縄ばしごが下がっている。(コピーライト NIPPON ANIMATION CO., LTD.)

高崎さん: バイオレンスとかも無いですし。とてもこのー、なんて言うんですか。あの平和的なと言いますか、あの安心して見ていただけるような、あの、アニメーションなので、 結構、えー、いろいろな国で需要があるというところだと思います。

映像説明: 3枚のアニメのポスターが掛かったブースで、紺の青い水玉のシャツを着た高崎さんが話を続ける。

高崎さん: 購買意欲があるっていうことだと思いますので、今後も密にやり取りをして、あの、続けていきたいなとは思います。

映像説明: 大きなガラス窓のある、明るい商談会場。ショートヘアの南アフリカの国営放送局の女性と黒いトップスを着たカーリーヘアの女性が笑いながら話をしている。カーリーヘアの女性の傍らには黄色いパンフレットが置かれている。

ナレーション: 続いて商談したのは、トムス・エンタテインメント。

映像説明: 黒い縁(ふち)のある白いパーティションに囲まれた商談会のブース。長方形の看板には、雪をかぶった青い富士山をモチーフにした円いロゴが描かれ、黒の文字で「AnimeJapan 2019」、その下に「アニメのすべてが、ここにある。」と書かれている。そ の右に、黒の背景に白の文字で「株式会社トムス・エンタテインメント」、その下に「TMS(トムス) ENTERTAINMENT(エンタテインメント) CO.,LTD.」と書かれ、青い正方形の中に白の文字で「B32」と書かれている。 ブースの壁には10枚ほどのさまざまなアニメのポスターが貼られている。中には「ルパン三世」のポスターや、ローマ字で「CONAN(コナン)」と書かれ、白いシルクハットの男性と8人ほどのキャラクターが描かれたポスターなどが貼ってある。ブースの中には白いテーブルとピンクの椅子がいくつか置かれ、8人の男女が座って話をしている。中央の白いカウンターには、黒いスーツに眼鏡姿の男性がノートパソコンに向かって座っている。 白いカウンターの上のモニターには、白いシルクハットとマントを身に着けた男性のキャラクターが登場するアニメが映し出されている。カウンターの横には11段のカタログスタンドが置かれ、「ルパン三世」のチラシが入っている。

ナレーション: 「ルパン三世」や「名探偵コナン」などを手がけるこの企業もまた、南アフリカ市場を狙っていた。

映像説明: アニメのポスターが貼られたブースの前で、黒いトップスを着たカーリーヘアの女性がインタビューに答える。書類がたくさん置かれた右手のカウンターの奥の壁には、青空と雲の絵を背景に白い文字で「天気の子」と書かれたポスターが貼られている。

テロップ: トムス・エンタテインメント 海外ライセンス課 パリオフィス マリアニ・シンシア マネージャー

シンシアマネージャー・日本語: 南アフリカに、あのー、ライセンス(販売)したことなくて、あっ、過去、30年前はあったんですけども。 そのあとは、あまり、あのー、あの開拓していない、あのー、地域なんで、ライセンス(販売)できればと思って…。

映像説明: アニメの映像。紫の画面に、白の文字で「THE」の文字が映し出される。「T」と「H」の左下の部分にガラスが割れたようなヒビが入っている。 ピンクの画面に、黒の英語で「ⅢRD(サード)」の文字。Rの字の右下の部分を中心に、ガラスが割れたようなヒビが入っている。 緑の車の横にしゃがみこんでいた、黄色いノースリーブのジャンプスーツ姿のオレンジの髪の女性が、ピンクの服を着た子供を抱えて立ち上がる。 ピンクの画面に茶色の文字で「小池 健(こいけ たけし)」、その上に「監督」の文字が現れる。

オレンジの髪の女性キャラクター: 私の車に逃げて。

ピンクの服を着た子供のキャラクター: 独りぼっちにしないでよ!

映像説明: アニメの映像の続き。画面が3分割(さんぶんかつ)され、ピンクの画面が右端に押しやられる。左端に濡れた髪をタオルでふくオレンジの髪の女性、中央にはオレンジの髪の女性が眼鏡をかけた子供に話しかけている映像が映し出される 暗いバーカウンター。オフショルダーの赤いトップスを着たオレンジの髪の女性が、赤ワインの入ったグラスを前に座っている。 黄色いノースリーブのジャンプスーツを着たオレンジの髪の女性が、右手にタバコを持ち、膝を立てて緑のソファーに座っている。黒いシャツに赤いネクタイを付け、黒い細身のパンツをはいたルパンが、くわえタバコでソファーに座り、女性の肩に腕を回す。 金縁の大きな鏡の前に立ち、白いシャツにグレーのベストを着たルパンが赤いネクタイを締める。 オーシャンビューのテラス席。あごひげを生やしサングラスをかけたグレーのジャケット姿の次元大介が、コーヒーカップを片手に新聞を読んでいる。 暗い部屋で、赤いガウンを着たオレンジの髪の女性が、白いシャツにダークグレーのベストを着た男性に背後から銃を突きつけられる。 赤いガウン姿で椅子に座るオレンジの髪の女性。ベージュのジャケットを着た男性が女性の両頬(りょうほほ)を左手でつかむ。 グリーンのジャンプスーツを着たオレンジの髪の女性が目を見開いて立っている。 グリーンのジャンプスーツを着たオレンジの髪の女性が銃を握って砂地を駆けていく。 ピンクの画面に、茶色の文字で「峰不二子 最大の危機」と現れる。(原作:モンキー・パンチ コピーライトTMS(トムス))

ナレーション: 今回売り込むのは、「ルパン三世」のスピンオフ、峰不二子を主人公にした映画や「名探偵コナン」、新作の「八月のシンデレラナイン」などの作品だ。

オレンジの髪の女性キャラクター: さあ、私をものにしてみなさい。

映像説明: 大きなガラス窓のある、明るく広い商談会場。出入口の上に、黒いデジタル時計と、白い文字で「禁煙」、「NO SMOKING」と書かれた赤いプレートが取り付けられている。「15」の番号札(ばんごうふだ)が置かれたテーブルで、カーリーヘアのシンシアマネージャーが、南アフリカの国営放送局の女性と英語で話を弾ませている。 シンシアマネージャーが手帳にメモをしながら話をしている。

ナレーション: トムス・エンタテインメントの「ルパン三世」は、海外を舞台にした作品が多い。

映像説明: アニメのポスターが貼られたブースの前で、シンシアマネージャーがインタビューに応える。

シンシアマネージャー: 「コナン」と「ルパン」は、あのー、みんな結構、あの、興味をお持ちいただいてるんですけども、「八月のシンデレラナイン」は、まあトピックとしては、あの女性野球団(の物語)で、 野球をやってない国がほとんどなんで、野球(のコンテンツ)はちょっと難しいかもしれませんね。

映像説明: 大きなガラス窓のある、明るく広い商談会場。窓際のテーブルで、茶色い髪のシュミッツ社長が、襟元にピンクのスカーフを巻き、白いジャケットを着たボブヘアの女性と名刺交換をしている。黒いスーツに眼鏡姿の男性が笑顔でその様子を見ている。

ナレーション: 一方、シュミッツ社長が商談しているのは…。

映像説明: 紺のタイルで覆われた低層の建物の外観。左手の壁からは縦長の白い電照看板(でんしょうかんばん)が突き出しており、カラーで描かれた鉄腕アトムの顔と人差し指を立てた右手のイラストの下に、青い文字で「株式会社手塚プロダクション」と書かれている。壁の右端には白黒の鉄腕アトムの顔と人差し指を立てた右手のイラストの立体看板が掲げられている。

ナレーション: アニメ制作会社(せいくがいしゃ)、手塚プロダクションだ。

映像説明: 室内。ベレー帽をかぶって眼鏡をかけ、グレーのハイネックカットソーに水色のジャケットを着て笑顔を浮かべる手塚治虫の写真の前に、鉄腕アトムの大きな人形が6体飾られている。うち1体は、赤い車のような乗り物に乗っている。

ナレーション: 「鉄腕アトム」や「ブラックジャック」など、数々(かずかず)のマンガやアニメを生み出した手塚治虫。

映像説明: 黒い文字で「英語」と書かれたシールが貼ってある白い棚。オレンジや紫、緑、青など、さまざまな 色の背表紙(せびょうし)が並んでおり、それぞれに異なるポーズの鉄腕アトムの絵が描かれている。その下には「OSAMU TEZUKA」、「ASTRO BOY」と書かれ、それぞれ「OMNIBUS1」から「OMNIBUS7」までの数字が入っている。 黒い文字で「フランス語」と書かれたシールが貼ってある白い棚には、黒い背表紙(せびょうし)に白い文字で「BLACKJACK」と書かれた本が1巻から13巻まで並んでいる。背表紙(せびょうし)の一番上には、顔の左側に大きな傷のある男性の絵が、それぞれ異なる表情で描かれている。

ナレーション: 手塚作品は、英語やフランス語などの外国語に翻訳され、海外で親しまれているのだ。

映像説明: 白い棚の平積み台に置かれた2冊のコミックス。どちらにも表紙の上のほうに「BLACKJACK」、下のほうに「STORY AND ART BY OSAMU TEZUKA」と書かれている。1冊は紺の背景にトランプのスペードのジャックが描かれ、黒いコートを着て、首元にちょうちょ結びをした青いリボンをつけ、右手にメスを握るブラック・ジャックと、黒いコートを着て、首元にちょうちょ結びをした青いリボンをつけ、髪に赤いリボンをつけた女の子が描かれている。もう1冊には、オレンジの背景に、臓器の図が描かれ、右手にメスを握った白衣姿(はくいすがた)のブラック・ジャックと、突き立てられた5本の鉗子(かんし)が描かれている。 2冊ずつ、3列に積み重ねられた「鉄腕アトム」のコミックス。上に置かれた3冊は、どれも表紙の上部に黒の文字で「OSAMU TEZUKA」と書かれており、異なるポーズの鉄腕アトムの絵の上に 「ASTRO BOY」と書かれ、下の余白に「OMNIBUS」と異なる数字が書かれている。右側の「OMNIBUS5(オムニバスファイブ)」と書かれた表紙には、大きな鉄骨をバックに全力疾走のポーズを取る鉄腕アトムとお茶の水博士などが描かれている。中央の「OMNIBUS7(オムニバスセブン)」と書かれた表紙には、鋼鉄の板を破り、両手で押し広げる鉄腕アトムが描かれている。左側の「OMNIBUS4(オムニバスフォー)」と書かれた表紙には、左腕を曲げて顔の横に掲げる鉄腕アトムが描かれている。 ブラインドのついた窓のある室内で、ボブヘアに眼鏡をかけた女性がパソコンの画面に向かって作業をしている。デスクの上にはさまざまな書類とデスクトップPCが2台並び、モニターの左側の PC本体の上に白い電話が置かれている。低いパーティションの向こうには、アニメのキャラクターが描かれた26個ほどの缶詰が壁のように積まれている。右手の窓際の壁には、スチール製で4段の引き出しがある白い棚が置かれている。

ナレーション: 特に、「鉄腕アトム」は「アストロボーイ」という名で世界に知られている。 そんな手塚プロダクションが、なぜ南アフリカ市場へ、うって出るのだろうか?

映像説明: 白い壁のブース。襟元にピンクのスカーフを巻き、白いジャケットを着たボブヘアの女性がインタビューに応える。傍らには、海に浮かぶ島の上を飛ぶアトムたちが描かれた大きなパネルが置かれ、青い文字で「2019年10月 日本放送スタート」、その下に緑の文字で「日本タイトル」、ピンクの文字で「GOGO(ゴーゴー)!アトム」と書かれている。 パネルには、緑の瞳のアトムと、耳と頭、しっぽの先が青い白ネコが足の先から炎を噴き出して飛び、黄色いリボンとワンピースを身につけた女の子が、炎を噴き出す白いスクーターのような乗り物に乗って空を飛んでいる。

テロップ: 手塚プロダクション 著作権事業局 鈴木 良美 プロデューサー

鈴木プロデューサー: 今、新しいアストロボーイのですね、シリーズを作っておりまして、で、それであの、すごく子供向けの作品として、 地上波にかけたいなと思って、新作のPRですね、あと新作の売り込みです。

映像説明: アニメの映像。白い小さな星々が瞬く(またたく)赤い背景に、こぶしを握って両腕を曲げ、ガッツポーズをする鉄腕アトムの黒いシルエット。真ん中から白いヒビが入り(はいり)、赤い背景ごと粉々に砕け散る。

ナレーション: その新作の鉄腕アトムが、こちら。

映像説明: 英語のナレーションが流れるアニメの映像。水色の海に浮かぶアトムの顔の形をした島から、緑の瞳のアトムと、頭(あたま)が青い白ネコが、右手を前に突き出して、空に向かって飛び出してくる。黄色いリボンとワンピースを身につけた女の子は、炎を吹き出すピンクの三輪のキックスケーターに乗って空を飛ぶ。 赤や緑のコードが垂れ下がった青い壁の部屋。奥にはさまざまな色のライトがついたコンピューターが置かれている。赤い蝶ネクタイに白衣(はくい)を着た、大きな鼻の男性が、ソーサーに乗せたカップをスプーンでかき混ぜる。カップに口をつけたとたんにアラームが鳴り、前のめりになってお茶を吹き出す。 鼻の大きな男性の前には、さまざまな色のボタンが点滅するグレーの制御台と、大小さまざまな大きさのモニターが置かれている。正面には、世界地図が映しだされた大きなモニターがあり、アフリカ大陸の北西で赤い印が点滅している。鼻の大きな男性がモニターに向き直る。 鼻の大きな男性がグレーの制御台についているボタンを両手の指で押しながら、マイクに向かって話しかける。 3分割された画面。左の青い画面にはリボンを付けた女の子のシルエット、真ん中の赤い画面に はアトムのシルエット、右の黄色い画面には、はいつくばりながら、何かを食べているようなしっぽの長いネコのシルエットが映し出される。3人が、シルエットからカラーで映し出される。女の子は、ピンクのリモコンのような機械を左手に、右手でピースサインをする。アトムは手首を外した左腕の先から青い光を放ってポーズを決める。 白ネコは、両方の頬を大きく膨らませたまま、キョトンとしている。ネコの頬がモゾモゾと動き、目を 回した小さなおばけのような物が口の中から飛び出す。両手の手のひらを上に向け、肩をすくめるネコ。女の子は眉をひそめて右手で額(ひたい)に当て、アトムは腰に手を当ててネコを睨む。(コピーライトTezuka Productions)

ナレーション: 制作段階から海外マーケットを意識し、言語は英語。新作の鉄腕アトムだけでなく、ほかの作品も売り込む予定だ。

映像説明: 映画のフィルムが描かれた、白い壁のブース。さまざまな手塚作品のアニメの一場面が、フィルム1コマの中に描かれている。茶色の髪のシュミッツ社長と、襟元にピンクのスカーフを巻き、白いジャケットを着たボブヘアの鈴木プロデューサー、眼鏡をかけた男性がテーブルを囲んでいる。 オレンジの背景に、たてがみの立派な白いライオンが描かれた資料を前に、シュミッツ社長が話をしている。鈴木プロデューサーが、ブラック・ジャックが描かれた資料を手に耳を傾ける。

ナレーション: 商談中に、手塚アニメのことをもっと知りたくなったシュミッツ社長。手塚プロダクションのブースへ向かった。

映像説明: アニメの映像。水辺の切立った崖の先端に立つ白いライオン。眼下に広がる森の先に、緑の平原がどこまでも続く。青空をバックに、白い文字で「原作 手塚治虫」と表示される。 湖を埋め尽くす白い水鳥(みずどり)の中から、10羽ほどが空に向かって飛び立っていく。

ナレーション: ブースで商談を続けたシュミッツ社長。南アフリカ市場で受け入れられると感じたのは、白いライオンが主人公の「ジャングル大帝」だ。

映像説明: 白いパーティションの前で、シュミッツ社長がインタビューに応える。

テロップ: AAA ENTERTAINMENT(トリプルエー エンタ-テインメント) パスカル・シュミッツ 社長

シュミッツ社長・英語: 特に白いライオンについての作品にひかれた。 これはアフリカの動物なので、南アフリカの人たちにも受けるのではないかと思う。

映像説明: 明るく広い商談会場。白いパーティションの前のテーブルで、鈴木プロデューサーがノートパソコンの画面をシュミッツ社長に見せている。シュミッツ社長の隣には、眼鏡をかけた男性が座っている。

ナレーション: 鈴木さんも手応えを感じていた。

映像説明: 鉄腕アトムのパネルが置かれたブースで、鈴木プロデューサーがインタビューに答える。

テロップ: 手塚プロダクション 著作権事業局 鈴木 良美 プロデューサー

鈴木プロデューサー: 白いライオンっていうのがー、割と今ちょっと、その、黒人さんとか、 そのアフリカの人たちの中で、異種となっているアルビノの問題も含めて、 あのー、なんでしょう、人の興味を持つということと、その作品自体からその共存共栄っていうのがテーマになっているってことを含めて、すごくやっぱ興味を持っていただきました。

映像説明: 薄暗い室内。オレンジのソファーに座り、紺のスーツを身につけた男性と、紺のダウンジャケットを着た男の子が、テレビでアニメの「ブリーチ」を見ている。(コピーライト Tite(タイト) Kubo/Shueisha(しゅうえいしゃ), TV TOKYO, dentsu(でんつう), Pierrot(ピエロ)) 黒いパーティションで区切られた、トリプルエー エンターテインメントの社内。ひげを生やし、紺のTシャツを着た男性が、モニターが2台と、シルバーのデスクトップPCが置かれたデスクに向かっている。アニメの映像と音声の波形などが表示された画面を見ながら、マウスを動かしている。

ナレーション: 作品に込められた作り手(つくりて)の想いは、想像を超えて南アフリカの人たちに響いていた。世界中に広がる日本のアニメ。可能性は、まだまだありそうだ。

スタジオの八木(やぎ)キャスター: 日本のアニメは、遠く離れたアフリカでも、人々に感動を与えていました。国境を越えて価値観を共有できる、そうした点もアニメを始めとするコンテンツの力だと思います。一層の広がりを期待したいです。

映像説明: 八木(やぎ)キャスターがお辞儀をする。

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