シリーズ「日本のアニメ 次の一手」 VODから広がる“新”海外市場

2019年04月25日

東京で開催された世界最大級のアニメの祭典「AnimeJapan」。会場は、日本だけでなく、世界中から集まったファンの熱気で包まれた。日本アニメの市場規模は今、海外市場が国内を上回りつつある。そうした広がりを後押ししているのが、“VOD(Video On Demand)”と呼ばれる動画配信サービスだ。テレビに替わるツールとして、業界関係者にとって無視できないものとなっている。そうしたなか、中東・サウジアラビアでは、日本のアニメを買い付けるだけでなく、日本と作品を共同制作する動きも。時流を捉え、欧米などの先進国に留まらず、その先の新たな市場を開拓しようとする動きを取材した。

(12分02秒)

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テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今 ジェトログローバルアイ」

映像説明: スタジオ。 地球儀と世界地図の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。 袖口にレースのついた、青いフレアスリーブのワンピース姿。

テロップ: 八木 ひとみ(やぎ ひとみ)

八木(やぎ)キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 世界中で人気の日本のアニメ。拡大が続く日本(にほん)アニメの海外市場は、今、まさに、国内市場の規模を上回ろうとしています。東京で開催されたAnimeJapanにも、外国から多くのアニメファンが集いました。日本のアニメは世界に向けて、今後どのような展開を見せるのでしょうか。

テロップ: シリーズ「日本のアニメ 次の一手」 VODから広がる“新”海外市場

映像説明: 天井の高い会場の中。巨大な看板の下に大勢の人が立ち止まったり、行き来する。ピンクの文字で「カードキャプターさくら ハピネスメモリーズ」「事前登録受付中」と書かれた看板や、白地に黒の文字で「BUSHIROAD(ブシロード)」と書かれた看板がある。 頭に紫のリボンを着け、紫のビキニに水色のベストとミニスカートを着た女性。肘までの長さの白い手袋をはめた手で、キャラクターが描かれた名刺サイズのカードをにこやかに差し出す。 モニターが取り付けられた黒っぽい壁の前に、水色に光る剣(つるぎ)を片手で振りかざすコスプレイヤー。銀のラインと縁取り(ふちどり)が入った黒いロングコートを着て、胸元に、三又の銀のバックルのようなものをつけている。壁の端(はじ)にある縦長の看板には、コスプレイヤーと同じ黒い服を着た男性キャラクターと、青い服を着た男性キャラクターが描かれ、小さなフィギュアが入った透明な箱が取り付けられている。 白いフリルのついた紺のワンピースを着て、紺のブーツをはいたロングヘアの女性。片手にチラシの束を持って小さく微笑む。はりが組まれた高い天井の下に、赤い文字が書かれた白い巨大な看板がライトアップされている。 天井の高い会場の中。紺色のニーハイのブーツをはいて、紺色の白の布を組み合わせて作ったワンピースと白いヘッドドレスを着けた黒髪のロングヘアの女性。左手にチラシを持って立ち、ポーズをとっている。 青い柱が建つブースの前を大勢の人々が歩いていく。 白い壁のブースの前で人々が行列を作っている。壁のロゴには、黄色(きいろ)と赤の2つのだ円が重なって、オレンジになった中央部分に白い文字で「BANDAI NAMCO(バンダイ ナムコ)」と書かれている。中央の白い看板には飛行機がデザインされたロゴ。その上に青の文字で「BANDAI NAMCO ANIMATION AIRPORT(バンダイ ナムコ アニメーション エアポート)」と書かれている。 広い会場を埋め尽くす、大勢の人々。 会場内。頭上には、さまざまな看板やモニターが並び、たくさんのブースが設置されている。天井には、立方体の白いバルーンがいくつも下がっている。

ナレーション: さまざまなキャラクターに扮したコスプレイヤー。 そして、たくさんの、人、人、人。

映像説明: 巨大な門のような形の建物の外観。ガラス張りの太い柱が手前に2本、奥に2本並び、それぞれに巨大な茶色の四角すい(しかくすい)が逆さまにはめ込まれている。手前の2つの四角すい(しかくすい)のあいだからガラス窓がのぞいており、窓の下に黒い文字で「TOKYO BIG SIGHT」と書かれている。四角すい(しかくすい)の横から、透明なパネルで覆われた通路が地上まで続いている。建物の前の広場を大勢の人々が歩いている。

テロップ: 3月23~(から)26日 AnimeJapan 2019

ナレーション: 東京ビッグサイトで開催されたAnimeJapan。

映像説明: 広場に置かれた大きなパネル。赤い背景に、ギターやキーボード、マイクを手にした19ものさまざまなキャラクターが描かれている。パネルの上部には白い文字で「6回目のアニメジャパン!」と書かれ、「6」に重ねて黒の英語で「ROCK」と書かれている。下には白の英語で「ANIME JAPAN 2019」と書かれている。 建物の前の広場を、大勢の男女が続々と歩いてくる。

ナレーション: 今回で6回目を迎えたこのイベントは、14万を超える来場者が訪れる、世界最大級のアニメの祭典だ。

映像説明: 会場内のブースの前。横長の青い看板には、白のアルファベットで小文字のaをモチーフにした立体的なロゴが描かれ、「avex pictures(エイベックス ピクチャーズ)」と書かれている。ブースの両端(りょうはし)には、同じロゴが描かれた縦長の青い看板とモニターが置かれている。中央のパネルには、赤いフレームの眼鏡をかけた女性キャラクターが、黒の筆文字で「平成」、赤の筆文字で「アニソン大賞」と書かれた色紙を掲げている。 大勢の人々が行き来するなか、黄色いうさぎのような着ぐるみ(きぐるみ)を着た人物が、黒い文字で「マモル君」、赤い文字で「パトロール中!」と書かれた黄色いプラカードを持って立っている。 天井から吊るされた大きなピカチュウ。ふっくらとした黄色い体に、先の黒い長い耳がついている。丸い顔につぶらな黒い瞳。両頬に赤い円が描かれている。

ナレーション: ファンの熱気が充満する会場。

映像説明: アニメのポスターが貼られた大きなパネル。スマートフォンを耳に当てる11人の男女のキャラクターが描かれたポスターの隅に、小さく「イナズマイレブン」と書かれている。隣には、薄紫の着物の上に紺の羽織を着た9人の男性キャラクターが描かれたポスターが貼られている。 壁際のブース。ライトアップされた大きな黒いパネルには、白い文字で「animate GAMES(アニメイト ゲームス)」と書かれている。 その下にある白いパネルには、金色と白の縁取り(ふちどり)のある黒い文字で「ツキウタ。」、金色と白の縁取り(ふちどり)のある赤い文字で「2」、その下に「THE ANIMATION(ジ アニメーション)」と書かれている。黒い文字で「SONY」と書かれ、ライトアップされた白い看板。その奥に縦長のアニメの看板が5枚ほど掛かっている。ピンクの背景に、水色のセーラー服を着たボブカットの女性キャラクターが描かれ、 白い文字で「CATHERINE FULLBODY」と書かれた看板や、屋上の緑の柵にもたれている前髪を切りそろえて同じ顔(かお)をした6人の男性キャラクターが描かれ、黒い吹き出しに白い文字で「えいがの」、赤の太字で「おそ松さん」と書かれた看板、ワイン色(いろ)のカーテンを背景に、黒や青のそろいの制服を着た7人の男性キャラクターと、白い縁取り(ふちどり)のある黒い文字で「王室教師 ハイネ」と書かれた看板が並んでいる。

ナレーション: アニメ、ゲームなどを中心に、さまざまなブースが軒を連ねる。

映像説明: 白地に赤い文字で「ガールズ&パンツァー」と書かれた看板の前で、並んでポーズを取る3人の男女。薄茶の帽子をかぶり、丸眼鏡をかけ、右手で親指と小指を立てたジェスチャーをする外国人男性と、黄色いお面のようなものを頭に載せ、黒いジャンパーを着て手を振る外国人男性に挟まれて、水色のロングヘアにうさぎの耳を頭に着けて白い衣装を着た女性がVサインをしている。女性が持っているチラシには、黄色で「『ありふれた』アニメ」、赤で「7月」、青で「放送開始」と書かれている。 「ソードアート・オンライン」と書かれた看板の前。眼鏡をかけてひげを生やし、白いポロシャツを着た男性と、白いシャツの上に紺のパーカーを着たかっぷくのいい男性が、インタビューに答えている。後ろには、黒い文字で「いわき」と書かれた白い帽子をかぶり、緑のフラダンスのスカートを身に着けた、丸顔の男性の着ぐるみを着た人物が立っている。

白いシャツの上に紺のパーカーを着たかっぷくのいい男性: India.

眼鏡をかけてひげを生やし、白いポロシャツを着た男性: Turkey.

映像説明: 何本もの細い鉄骨の柱の上に、厚みのある巨大な輪が掲げられているブース。輪の内側と外側に、さまざまなキャラクターの絵や写真が貼られている。 楷書体の黒文字で「地」と書かれた赤いTシャツを着て、あごひげを生やした男性と、白いロングヘアのかつらをかぶった女性が、笑顔でインタビューに答えている。

白いロングヘアのかつらをかぶった女性: Switzerland.

ナレーション: 会場を埋め尽くす来場者の中には、日本人(にほんじん)だけではなく、外国人の姿も。

映像説明: 白いパーティションの前。栗色の髪を後ろで束ね、黒いチョーカーを着けて、黒の半袖Tシャツを着た女性と、赤いTシャツを着て紺のバッグを肩から下げた男性がインタビューに答える。隣で、黒とグレーのチェックのボタンダウンのシャツを着た眼鏡を掛けているブロンドの男性が、うなずきながら話を聞いている。

撮影スタッフの男性・英語: どちらの国から?

テロップ: 米国からの来場者

栗色の髪の女性・英語: アメリカ。カリフォルニア。 (日本のアニメは)超人気!

赤いTシャツの男性・英語: 毎年どんどん人気が増している。

映像説明: ピンクや黄色(きいろ)、水色などの細いプレートを横に並べた看板に、「日テレ」の白い立体文字を掲げたブースの前。入口のすぐ上には、白地に赤い文字で「AnichU(アニチュウ)」と書かれた看板が掲げられている。 頬に黄色い星と赤い滴を描いた赤い髪の男性が、インタビューに答える。その隣で、白い襟の茶色いコートを着たロングヘアの女性が話を聞いている。黒いブラウスを着た栗色のウェーブヘアの女性が、赤い髪の男性の問いかけに答える。

テロップ: 英国からの来場者

頬に黄色い星と赤い滴を描いた赤い髪の男性・英語: 人気のアニメは「ナルト」、「ブリーチ」、「ハンター×ハンター(ハンターハンター)」、 「ソードアート・オンライン」、「銀魂(ぎんたま)」、「ワンピース」。

映像説明: 白い背景に紺色の文字で「日本(にほん)アニメ国内・海外市場規模」と題された棒(ぼう)グラフ。縦軸の目盛りには0円から1兆4千億円までの金額が2千億円刻みで記されており、横軸には2002年から2017年までの年数が記されている。 黄色(きいろ)の縦棒で示された国内の市場規模は、2002年の約7千億円から年々緩やかに拡大。2014年の約1兆3千億円でピークに達し、2015年から緩やかに下降している。2017年は1兆2千億円弱となっている。緑の縦棒で示された海外の市場規模は、2002年の4千億円弱からわずかに上昇するも、2005年、2006年の約5千億円をピークに減少。2009年から2014年までは4千億円を下回る。2015年に6千億円弱に急上昇し、2016年には8千億円弱、そして2017年に過去最大の約1兆円に到達している。(出所:日本動画協会「アニメ産業レポート2018」)

ナレーション: 彼らが話すとおり、日本のアニメの海外市場は、この数年で急激に拡大。1兆円に迫るその市場規模は、今まさに国内市場に追いつき、追い越そうとしている。

映像説明: 会場内。大きな黒い看板が掲げられたブースの前。青い髪にピンクのひげの男性と、黄色いコートに白いマフラーを着けた女性が、インタビューに答えている。 茶色い髪の男性キャラクターが描かれ、黒い文字で「ウインドボーイズ!」と書かれた大きな看板のあるブースの前。青い髪に猫の耳を着け、青のメイド服を着た女性が話をしている。隣で髪を赤と黒に染め、赤いシャツの上に白いファーをつけた黒い上着を着た男性がうなずいている。

撮影スタッフの男性・英語: Where do you come from?

青い髪にピンクのひげの男性・英語: France.

黄色いコートに白いマフラーを着けた女性・英語: France, From Paris.

ナレーション: 拡大する海外市場、その背景には何があるのだろうか。

映像説明: 白い看板にグレーの文字で「Fate/Grand Order(フェイト・グランドオーダー)」と書かれたブースの前。紫の髪で、頭の上にサングラスをのせた女性と、黒いTシャツを着た男性がインタビューに答える。

テロップ: カナダからの来場者

撮影スタッフの男性・英語: アニメを見る時に利用するメディアは?

紫の髪で、頭の上にサングラスをのせた女性・英語: (動画配信サービスの)クランチロール、ネットフリックス、あとはマンガを買う。

映像説明: 木目調の壁のブースの前。看板には、黒っぽい字で「忍」という漢字が2つ書かれ、そのあいだに渦巻きと小さな三角形を組み合わせたマークが描かれている。オレンジの髪に、黒と赤の太いチョーカーを着けた女性と、紺のTシャツを着て黒いバッグを背負った男性が、インタビューに答える。

テロップ: ベラルーシからの来場者

撮影スタッフの男性・英語: ベラルーシで日本のアニメの人気は?

オレンジの髪に黒と赤の太いチョーカーを着けた女性・英語: とても、とても人気。

紺のTシャツを着て黒いバッグを背負った男性・英語: 残念なことにベラルーシでは、(日本のアニメを流す)チャンネルがない。 ロシアの番組が多い。 DVDを買うか、クランチロール、ネットフリックスなどを利用する。

映像説明: 展示会会場の一角。白いダウンジャケットを着て赤い腕時計を着けた女性が、スマートフォンを操作している様子。 横に並べられた3台の大きなモニターに同じアニメが映っている。大勢の人々が立ち止まって映像を見ている。

テロップ: VOD(Video On Demand) パソコンやスマートフォンなどで アニメやドラマ 映画などを いつでも視聴できるサービス

ナレーション: 日本のアニメの海外市場拡大。その要因のひとつが、視聴者が見たい時に映像コンテンツを見ることができる、インターネットによる動画配信サービス、VODの普及だ。

映像説明: ベースボールキャップをかぶった男性がスマートフォンを操作している。隣に立つスーツを着た男性もスマートフォンを手にしている。5つの企業ロゴが次々に現れる。 反時計回りに、角(かど)の丸い、赤をベースにした正方形に、白い文字で「dTV(ディー ティービー)」と書かれたロゴ。丸みのある緑の文字で、「hulu(フールー)」と書かれたロゴ。右向きの緑の三角形の右に、白い文字で「LINE TV(ライン ティーヴィー)」と書かれたロゴ。白い横長の長方形の中に、黒の文字で「amazon」、その下に水色の文字で「prime」、黒の文字で「video」と書かれ、その下に緩やかにカーブした水色の矢印が描かれたロゴ。白い横長の長方形の中に、赤い文字で「NETFLIX(ネットフリックス)」と書かれたロゴ

ナレーション: 群雄割拠のVOD市場。

映像説明: 白い背景に紺色の文字で「世界の動画配信市場」と題された棒(ぼう)グラフ。縦軸の目盛りには、0ドルから600億ドルまでの金額が100億ドル刻みで記されており、横軸には2014年から2020年までの年数が記されている。 緑の縦棒で示された動画配信市場は、2014年の100億ドル強から年々拡大し、2020年には500億ドルを超えると予測されている。(※2018年以降は予測値(よそくち))(出所:総務省「情報通信白書(平成30年版)」よりジェトロ作成)

ナレーション: その市場規模は急激に伸びており、今後、その勢いはさらに増すことが見込まれている。

映像説明: 展示会会場の中。はりが組まれた天井の近くに、巨大な正方形の浮き輪のような、白いバルーンが吊るされている。側面には、赤の文字で「NETFLIX(ネットフリックス)」と書かれている。その下のブースの屋根に、5台の大きなモニターが並べられ、さらにブースの壁に1台のモニターが設置されている。2台のモニターには、黒い背景に赤の文字で「NETFLIX(ネットフリックス)」と表示されている。ほかのモニターには、並んで椅子に座る4人の男性が映し出されており、手前の2人はマイクを握って話をしている。モニターの前を、大勢の男女が歩いていく。 白とオレンジのストライプのワンピースを着たボブカットの女性が、透明な手提げ袋に入れられたパンフレットを差し出している。白いパンフレットには、赤い文字で「NETFLIX(ネットフリックス)」、「ULTRAMAN(ウルトラマン)」と書かれており、腕を十文字に交差した、ブルーグレーのロボットのようなキャラクターが描かれている。 21人の男性キャラクターが横一列に描かれた大きな白地のパネルに、黒い文字で「スタンドマイヒーローズ」と書かれている。パネルの前の広いスペースに、大勢の女性たちが集まっている。 青を基調とした薄暗いブースの前。2本の光のラインで縁取られた(ふちどられた)上部のはりに、小文字のアルファベットで「bilibili(ビリビリ)」と書かれた立体文字が光っている。 ブースの白い壁の一部には段差が設けられ、隙間から青い光が漏れている。壁に取り付けられたモニターには、ステージで歌う女性グループと、客席で応援する男性たちが映し出されている。隣には、水色の立体文字で「bilibili(ビリビリ) NASDAQ:BILI(ナスダック ビリ)」と書かれている。その下には日本語で書かれたパネルが取り付けられ、blibili(ビリビリ)が中国で若者から最も支持を受けているコンテンツサービスで、動画や電子コミック、ゲームなどを配信しており、月におよそ9,280万人のユーザーに利用されていることが説明されている。 「天気の子」と書かれた白い看板の前で、人々がスマートフォンを見たり、操作している。

ナレーション: 激化する競争の中で、しのぎを削る各企業は、顧客獲得のため、常に魅力的なコンテンツを探し求めている。これは、日本のアニメに関わる企業にとっても、ビジネスチャンスといえる。

映像説明: 正方形の白と紺色のパネル。白い部分には紺色の文字で「AJ×JETRO(ジェトロ)」、「アニメコンテンツ商談会」、「Anime Contents Business Meeting」と書かれ、紺色で塗られた部分には白の文字で「ANIMEJAPAN 2019」と書かれている。その隣の白い幕には、紺色の文字で「JETRO(ジェトロ) Japan External Trade Organization」と書かれている。 天井までガラス窓のある、明るく広い室内。窓際には3本の太い丸柱が立っている。 白のテーブルとピンクの椅子がいくつも並べられ、数十人の男女がそれぞれのテーブルで話をしている。

テロップ: 2019年3月25~(から)26日 AnimeJapan×JETRO(ジェトロ) アニメコンテンツ商談会

ナレーション: こちらは、アニメジャパンの会期中に開催された商談会。

映像説明: 黒いフレームにクリーム色(いろ)のボードのパーティションに、赤い足の裏から炎を噴き出して飛ぶ少年のキャラクター、鉄腕アトムのパネルが取り付けられている。 パーティションに3枚のアニメのポスターが貼られている。左側は、緑のジャンパーを着た女性キャラクターから、ロボットのような形の大きな影が伸びているポスター。黒い文字で「『装甲娘戦機』始動」と書かれている。真ん中に貼られているポスターには、繁華街の電光看板の前に立つ、緑のロングコートを着た男性と6人ほどの男女が描かれていて、ポスター上部に白い文字で「Production I.G(プロダクション アイジー)」、「制作」、「オリジナルTV(テレビ)アニメーション始動!」と書かれている。右側には、グレーと白の大きな2機の宇宙船を背景に、紺のベレー帽にコートを着た男性と、ブロンドの男性が向かい合っているポスター。2人の下に小さく7人の男女のキャラクターが描かれ、金色から白のグラデーションの文字で「銀河英雄伝説」と書かれている。

ナレーション: 世界11ヵ国から15社のバイヤーが、日本のアニメコンテンツを求めて参加。

映像説明: 別のパーティションに貼られた3枚のポスター。左側のポスターには、青やピンクの惑星を背景に、紫の髪の少女がフリルのついた黄色いワンピースを着て、片手にマイクを握り、両手を広げている。水色の文字で「Magical Angel」、ピンクで「Creamy Mami」と書かれている。真ん中に貼られたポスターには、肩章がついた白や紫の衣装を着て、片手を伸ばしてポーズを決める12人の男性が描かれていて、黒の文字で「TSUKIUTA.(ツキウタ)」と書かれている。右側のポスターには、雲間から差す光を背景に、刀や槍を構える着物姿の4人の男女が描かれ、金色の文字でキングダム」、黒い文字で「KINGDOM」と書かれている。 暖色系の照明が当てられたパーティションに掛けられた4枚のアニメのポスター。左側は、青空を背景に白い文字で「GENBANOJO(げんばのじょう)」と書かれていて、緑の草原を走る黒い蒸気機関車を眺める、赤い着物の上に紫のがいとうを羽織った男性の後ろ姿が描かれている。その右隣には、白いシャツを着て赤いスカートをはいた、前髪がぎざぎざの少女のキャラクター、「ちびまる子ちゃん」を中心に、家族の絵が描かれたポスター。おじいさんは「Grandpa」、おばあさんは「Grandma」など、それぞれに英語で説明が書かれている。その右隣のポスターには、オレンジの背景にピンクの文字で「COJI‐COJI(コジコジ)」と書かれ、黄色い丸顔に緑のたてがみと丸くて赤い耳を持つ、赤い服を着たキャラクターが描かれている。一番右側には、カーキ色(いろ)の宇宙船を背景に、赤い服を着たカエルと、黄色い宇宙服を着たピンクの犬のようなキャラクターが描かれたポスターがある。パーティションの前に置かれた棚には、アニメが映しだされているモニターやチラシのほか、紙袋やペットボトル、ノートパソコンなどが置かれている。

テロップ: 海外から参加したバイヤー15社のうち、4社がVOD関連企業

ナレーション: このうち4社が、VOD向けコンテンツを買い付けに来た企業だ。

映像説明: 白いテーブルとピンクの椅子が置かれた商談会場。出入り口の上に、黒地に白文字のデジタル時計と、白い文字で「禁煙」、「NO SMOKING」と書かれた赤いプレートが取り付けられている。 白と黒の太い横じまのシャツの上に紺のジャケットを着て、眼鏡をかけた外国人男性と、白とグレーのストライプのワイシャツの上に紺のスーツを着た日本人男性が、テーブルを挟んで名刺を交換している。白いVネックのブラウスの上に黒いジャケットを着た女性が、その様子を見ている。 着席して、太い横じまのシャツを着て、眼鏡をかけた男性が、うなずきながら話を聞いている。

テロップ: LINE Thailand コーミン・アーオウドムパン コンテンツビジネスマネージャー

ナレーション: タイから参加したこちらの男性は、日本でもおなじみの無料コミュニケーションアプリ、LINEのコーミンさん。

映像説明: ウェブサイトの画面。寝そべってタブレットを見ているロングヘアの女性の写真を背景に、白い英語で「WATCH LINE TV(ライン ティーヴィー) ANYTIME ANYWHERE FOR FREE!」と書かれている。写真の隅には、緑の三角形と白い文字で「LINE TV(ライン ティーヴィー)」と書かれたロゴが表示されている。その下に、さまざまな番組が映し出されたスマートフォンやタブレット、モニターの写真が表示され、英語で説明が書かれている。

ナレーション: そのLINEが、タイで展開しているVODサービスが、LINE TV(ライン ティーヴィー)だ。

映像説明: 黒いスマートフォンを持つ手。画面上部の青い背景に、タイ語が書かれた白と黄緑の吹き出しが左右に並んでいる。画面の下に表示されたキーボードを親指で押すと、タイ語の文字が入力されていく。 2つの黒いソファーが置かれた部屋。ソファーのあいだには、白や青、黄色(きいろ)の花を生けた花瓶が飾られている。グレーのジャンパーを着た男性がソファーに座り、茶色のカバーがついたスマートフォンを操作している。画面右に、白いスマートフォンの画像と、緑の三角形と白い文字で「LINE TV(ライン ティーヴィー)」と書かれたロゴが表示される。スマートフォンには、ドレスを着た4人の人物が並んで座っている写真の下に、「Drag Race Thailand EP.6」と書かれたウェブサイトが表示されている 白い壁の部屋。レモン色(れもんいろ)のチェック柄のシャツを着たポニーテールの女性が、白とグレーのマーブル柄のスマートフォンを笑顔で操作している。

ナレーション: タイの人口の、なんと6割を超える4,400万のダウンロード数を誇るLINE。 その知名度を生かし、LINE TV(ライン ティーヴィー)も、ユーザー数を急速に増やしている。

映像説明: 白いテーブルとピンクの椅子が置かれた商談会場。「JETRO(ジェトロ)」、「LINE TV(ラインティーヴィー)」、「LINE Company (Thailand) Limited」と書かれたネームプレートとペットボトルが置かれたテーブルで、白と黒の太い横じまのシャツの上に紺のジャケットを着たコーミンさんが話をしている。両隣には、濃いグレーと白の柄物のジャケットを着て、黒髪の一部を金髪にした男性と、黒いブラウスを着た栗色のロングヘアの女性が座っている。白いVネックのブラウスの上に黒いジャケットを着た女性が、ペンを持って話を聞いている。 テーブルには、黒で数字の「8」が書かれた白いプレートが置かれ、コーミンさんの前に画面を閉じた状態のシルバーのノートパソコンが置かれている。向かいには、白とグレーのストライプのワイシャツに紺のスーツを着た日本人男性が座り、話を聞いている。コーミンさんが笑顔を見せる。

ナレーション: すでに、「ワンピース」や「名探偵コナン」など、日本のアニメも配信しているが、今回の商談会では、新たなコンテンツを探したいという。

映像説明: 窓際で、白と黒の太い横じまのシャツの上に紺のジャケットを着たコーミンさんがインタビューに答える。

テロップ: LINE Thailand コーミン・アーオウドムパン コンテンツビジネスマネージャー

コーミンさん・英語: ユーザーは変わった。 5年ほど前であれば、テレビ放送で好きなアニメを見る必要があったが、 今は携帯電話などのポータブルデバイスで、簡単に見ることができる。 私たちも、簡単にアニメが見られる仕組みを提供するため、 タイのアニメファンに日本の作品を配信したい。

映像説明: 白いテーブルとピンクの椅子が置かれた商談会場。白とグレーのストライプのワイシャツを着た日本人男性が、ノートパソコンの画面を指さしながら、話をしている。濃いグレーと白の柄物のジャケットを着て、黒髪の一部を金髪にした男性と、白と黒の太い横じまのシャツの上に紺のジャケットを着たコーミンさんが、話を聞いている。 コーミンさんが身振りを交えて、紺のスーツを着た日本人男性に質問をしている。

ナレーション: 良い作品との出会いを求め、商談を重ねる。

コーミンさん・英語: 英語字幕はありますか? 日本語のみ?

紺のスーツを着た日本人男性・英語: 日本語のみです。

コーミンさん・英語: わかりました。

映像説明: シルバーのノートパソコンが置かれたテーブルで、紺のスーツを着た日本人男性の手が、アニメの資料を指し示している。 紺のスーツを着た日本人男性の話を、コーミンさんと濃いグレーと白の柄物のジャケットを着て、黒髪の一部を金髪にした男性がうなずきながら聞いている。 窓のそばでコーミンさんがインタビューに答える。

ナレーション: 数多くの商談をこなしたコーミンさん。 手応えはあったのだろうか。

テロップ: LINE Thailand コーミン・アーオウドムパン コンテンツビジネスマネージャー

コーミンさん・英語: とても興奮している。 これから公開される新作だけではなく、 タイ市場にとっては目新しい、旧作の情報も知ることができて良かった。

映像説明: 黒いフレームに白いボードのパーティションに囲まれた商談会のブース。長方形の看板には、白地に黒の円の中に雪をかぶった青い富士山をモチーフにしたロゴが描かれ、「AnimeJapan 2019」、「アニメのすべてが、ここにある。」と書かれている。その横に、黒の背景に白い文字で「ADKエモーションズ」、「ADK Emotions Inc.」と書かれ、青い正方形の中に白い文字で「B4」と書かれている。 ブースの壁には、9枚のさまざまなアニメのポスターが貼られている。その前に白いテーブルが4つと青い椅子がいくつも置かれ、10人ほどの男女が座って話をしている。ブースの端の黒いカウンターの上には、白いあざらしのキャラクターの大小のぬいぐるみが置かれている。白いカウンターの上のモニターには、あざらしのキャラクターが登場するアニメが映し出されており、カウンターの後ろには2人の女性スタッフが立っている。 ブース内で話をする6人の女性と1人の男性。丸いテーブルにはノートパソコンやキャラクターグッズが置かれている。カーキ色(いろ)のリュックサックを背負った外国人男性が、資料を手にブースに目を向けている。

ナレーション: 一方こちらは、日本の広告会社(こうこくがいしゃ)ADKグループで、アニメの企画制作やキャラクタービジネスを手がける、ADKエモーションズ。

映像説明: ベージュの大理石の壁の部屋。眼鏡をかけたショートヘアの女性がピンクの椅子に座り、机の上の黒いノートパソコンのキーボードに手を置いてうなずいている。

テロップ: ADKエモーションズ コンテンツ本部 柿沼 優花(かきぬま ゆうか) さん

ナレーション: 商談に臨んだ担当者は、日本のアニメの海外市場について、現状とこれからの動向を、どう捉えているのだろうか。

映像説明: 薄茶色(うすちゃいろ)の壁の前で、眼鏡をかけたショートヘアの柿沼さんがインタビューに答える。

柿沼さん: その、短期的な視点で見た時に、すごいお金になる市場っていうのは、 中国だとか欧米だとか、そういった、今アニメを見ている人たちが多い市場だと思うんですけど。 ただそこに座しているだけだと、 今後の10年後、20年後、30年後に、じゃ、果たしてそれだけアニメ好きな人たちが世界中にいるのか。 なんか、今のままだとダメだなというふうに思ってるんです。

映像説明: 商談会のブースエリア。アニメのポスターが貼られたさまざまなブースが並ぶ。チラシを手にした男性が立つ、中国語のポスターが貼られたブースがある。各ブース内では、数人の男女がテーブルを囲んで話をしたり、ノートパソコンを見たりしている。 「名探偵コナン」などのポスターが貼られたブース。カウンターには、青と白の丸い体と、耳のない丸い顔を持つ猫のキャラクター、「ドラえもん」のぬいぐるみが置いてある。ブースには、8人ほどの男女がテーブルを囲んで話をしている。ブースの前の広い通路にも椅子とテーブルが置かれ、5人の女性たちが談笑している。通路の奥には大勢の人々が集まり、立ち話をしている。

テロップ: VODの普及は日本のアニメにとって 新たな海外市場を開拓するチャンス

ナレーション: 日本のアニメの未来に危機感を抱くコンテンツホルダー。しかし、VODの普及により、日本のアニメを視聴できる環境が世界中に広がりつつあるこのタイミングは、新たな市場を開拓するチャンスだと言える。

映像説明: 白いテーブルとピンクの椅子が置かれた商談会場。窓際のテーブルに、黒で数字の「9」が書かれた白いプレートが置かれている。そのテーブルに黒いブラウスの上にベージュのジャケットを着た日本人女性と、眼鏡をかけ、カーキ色のシャツを着て眼鏡をかけた外国人男性が座って、タブレットを前に置いて話をしている。外国人男性の正面で、赤い帽子をかぶり、赤と青のパーカーを着た男性が話を聞いている。 窓のそばで、カーキ色のシャツを着た男性がインタビューに答える。

テロップ: Sabay Digital Plus アチャヤ・チェンガパ・ビダンダ CCO

ナレーション: 目を向けるべき市場のひとつが東南アジアだと話すのは、カンボジアでVODサービスを展開するアチャヤさんだ。

アチャヤ・チェンガパ・ビダンダ CCO・英語: 日本は長い間(あいだ)、欧米の先進国市場にフォーカスしてきた。

映像説明: カーキ色のシャツを着たアチャヤさんが話を続ける。 グレーやベージュの帽子、緑(みどり)や赤、黄色(きいろ)の柄のついたほうきなど、さまざまな商品が置かれた店。透明な袋に入れられた色とりどりの布製品が高く積み重ねられ、床にも並べられている。赤いブラウスを着て黒いバッグを肩から提げたポニーテールの女性が、袋に囲まれた紫の椅子に座って、赤いスマートフォンの画面を見ている。 大きな窓のそばに置かれた籐椅子に、4人の若い男女が並んで座っている。椅子の横には、観葉植物の大きな白い鉢が置かれている。白いTシャツを着てジーンズをはいた男性が、椅子の上であぐらをかき、スマートフォンの画面を見つめている。グレーのトレーナーを着た男性が手にしたスマートフォンの画面を、隣に座る黒とグレーのベースボールキャップをかぶった男性が一緒に見ている。グレーのジャンパーを着た女性は、スマートフォンを口に近づけて話をし、話し終えた後、耳に当てて聞いている。 窓のそばでアチャヤさんが話を続ける。

アチャヤ・チェンガパ・ビダンダ CCO・英語: しかし、東南アジアには4億人のインターネットユーザーがいる。 これは米国や欧州を上回る、日本企業(にほんきぎょう)にとって次のフロンティア。

映像説明: 薄茶色(うすちゃいろ)の壁の前で、眼鏡をかけたショートヘアの柿沼さんがインタビューに答える。

テロップ: ADKエモーションズ コンテンツ本部 柿沼 優花(かきぬま ゆうか) さん

ナレーション: これについては、コンテンツを供給する日本企業(にほんきぎょう)も同様の考えを持っているようだ。

柿沼さん: で、今、その、アニメをあまり見ていない人、あるいはごく一部の人しか見ていないような国という所に対して、 アニメを積極的に出していくことが、 ま、長期的な視点で見た時の将来的なアニメ人気、それの持続というものにつながっていくのかなというふうに考えていますので。 ま、そういったエリアに対しても、ほかの中国、欧米と同じように注力していけたらいいなというふうに思っております。

映像説明: さまざまなアニメの看板が並ぶ広い展示会場。高い天井に、白地に赤で、帽子をかぶった猫が描かれた「TOEI ANIMATION」の円いバルーンが浮かんでいる。ブースのまわりの広い通路を大勢の男女が行き来している。

ナレーション: 再びAnimeJapanの展示会場。

映像説明: たくさんのポスターが貼られ、モニターが置かれたブースの前で、頭に白い布をかぶって黒い輪をはめ、黒い詰襟の服を着た男性が、身なりを整えている。

ナレーション: インタビューに答えてくれた、こちらの男性。

映像説明: 黒い詰襟の服を着た男性がインタビューに答える。

テロップ: サウジアラビアからの来場者

黒い詰襟の服を着た男性・英語: サウジアラビアから来ました。 人気のアニメは、ワンピースとナルト。

映像説明: 木の板を並べたような壁のブース。屋根には巻物の形をした黄色い看板がライトアップされており、黒の筆文字で「忍里(しのびざと)」、「NARUTO & BORUTO SHINOBI‐ZATO(しのびざと)」と書かれている。屋根の下のグレーの看板には、茶色で「忍(しのび)」という漢字が2つ書かれ、そのあいだに渦巻きと小さな三角形を組み合わせたロゴが描かれている。 ブースの前には、立て襟のグレーのシャツを着て紫の太い綱を腰に巻いた男性キャラクターと、袖なしの赤いシャツを着てグレーの手袋をはめた女性キャラクターの大きな看板が立てられている。ブースの中には8人ほどの男女の姿があり、壁には「ニンゲンノモリに『忍里(しのびざと)』がいよいよ誕生!!」などと書かれている。

ナレーション: 中東でも人気が高い日本のアニメ作品。

映像説明: たくさんのポスターが貼られ、モニターが置かれたブースの前で、頭に白い布をかぶって黒い輪をはめ、黒い詰襟の服を着たサウジアラビアから来た男性が、インタビューに答える。

ナレーション:   しかし、そこには問題もあるようだ。

テロップ: サウジアラビアからの来場者

黒い詰襟の服を着た男性・英語: (ファンは)定期的に正規のサービスで配信されたワンピースを見たがっている。 ただ、公式の配信元がない。 正規のサービスではないと知りながら、インターネットで視聴する人もいる。 (公式の)配信元がないために。

映像説明: 白いテーブルとピンクの椅子が置かれた商談会場。グレーのパーティションのそばのテーブルを、7人の男女が囲んでいる。白いシャツにベージュのジャケットを着た男性が中央に置かれた資料をめくる。数人は立ったまま資料を見つめている。 白いシャツにベージュのジャケットを着た男性が、身振りを交えて話をしている。隣に立つ、白と水色のチェックのシャツの上に黒のジャケットを着て眼鏡をかけた男性が、うなずきながら話を聞いている。 大きな窓のそばで、白いシャツにベージュのジャケットを着た男性が、インタビューに答える。

テロップ: 77 Media(セブンティーセブン メディア) ヒラール・アル・ハリス CEO

ナレーション: そうしたなか、登場したのが、サウジアラビアで初となる、オンラインアニメ配信サイトを立ち上げたこちらの企業。中東地域で高まるアニメ人気に、ビジネスチャンスを見いだしていた。

ヒラール・アル・ハリスCEO・英語: アニメ人気は高まっている。 テレビでアニメを見て育った若い世代が、さらに若い世代へとアニメ愛を伝える。 人気は増しており、アニメビジネスには大きなチャンスだ。

映像説明: 白いテーブルとピンクの椅子が置かれた商談会場。黒いセーターを着て眼鏡をかけた女性とグレーのタートルネックのシャツの上にベージュのジャケットを着た女性が並んで座り、向かいに座る頭に赤と白のチェックの布をかぶって黒い輪をはめ、白い詰襟の服を着た男性と話をしている。男性の隣には、頭をピンクの布で覆い、眼鏡をかけた女性が話を聞いている。男性が、アニメのキャラクターが描かれたパンフレットを指さしながら話を続ける。

ナレーション: こちらも、サウジアラビアからの参加企業。

映像説明: 商談会のブースエリア。長方形の看板には、白地に黒の円の中に雪をかぶった青い富士山をモチーフにしたロゴが描かれ、「AnimeJapan 2019」、「アニメのすべてが、ここにある。」と書かれている。その横に、黒の背景に白い文字で「マンガプロダクションズ」、「MANGA PRODUCTIONS」と書かれ、青い正方形の中に白い文字で「B51」と書かれている。 ブースの壁には、黒のパーティションに霞の模様が透かしで入っていて、アニメのキャラクターが描かれたパネルが貼られている。丸テーブルには、3人の男女が座っている。グレーのスーツを着た男性と黒い布で頭を覆った女性が話をし、眼鏡をかけたスキンヘッドの男性がノートパソコンの画面を見ている。ペットボトルが置かれた黒いカウンターの前に、黒い服を着たロングヘアの女性が立っている。ブースの外では、緑のシャツを着た男性が、隣のブースの壁に貼られたポスターを見て話をしている。

テロップ: 制作会社(せいさくがいしゃ)としてサウジアラビアから参加

ナレーション: ただし、バイヤーとしてではない。 制作会社(せいさくがいしゃ)として、自社の作品を売り込みに来たのだ。

映像説明: ブースのパーティションに貼られたアニメのキャラクターが描かれたパネル。左側に、ピンクの丸首シャツを着たポニーテールの女性キャラクター。真ん中には、赤とオレンジのシャツを着たグレーヘアで眼鏡をかけた女性キャラクター。右側には、丸い体に猫のような耳がついた、ロボットのようなキャラクター。顔の部分が青く塗られ、体にはオレンジン色(おれんじいろ)の模様がついている。3人の前には、頭に赤の布を巻いた女性と白の布を巻いた3人の男性キャラクターが小さく描かれている。 白いテーブルとピンクの椅子が置かれた商談会場でテーブルを囲む4人の男女。グレーのストライプのスーツを着たかっぷくの良い男性の横に頭を赤い布で覆い、ピンクのコートを着た女性が座り、タブレットを立てて、日本語が入ったアニメ映像を見せている。向かいに座るグレーのジャケットを着たセミロングの女性と、薄い茶色のジャケットを着て頬杖をついた男性が画面を見つめている。

テロップ: サウジアラビアのムハンマド皇太子が 設立した財団の子会社

ナレーション: マンガプロダクションズは、サウジアラビアのコンテンツ産業発展のために、ムハンマド皇太子が設立した財団の子会社だ。

映像説明: 金色のついたての前で、頭に赤と白のチェックの布をかぶって黒い輪をはめ、白い詰襟のシャツを着た男性が、演台(えんだい)の上にノートパソコンを置き、マイクに向かって話をしている。男性の後ろには、日の丸の旗が掲げられている。

テロップ: Manga Productions ブカーリ・イサム CEO

ナレーション: 世代を超えて愛されるアニメ作品をつくるため、日本企業(にほんきぎょう)と積極的なコラボレーションを進めている。

映像説明: 緑茶のペットボトルや資料などが置かれた茶色のテーブルを囲む6人の男女の写真。左側には、白いタートルネックのシャツを着た男性と、白い布で頭を覆った女性、紺の布で頭を覆った女性が座り、向かいには、黒い半袖のTシャツを着たスキンヘッドの男性と、白い布で頭を覆い、眼鏡をかけた女性、黒いジャンパーを着た日本人男性が並んで、テーブルに置かれた書類を見ている。写真の左上には、白い馬の横顔と「manga PRODUCTIONS」の文字を組み合わせたロゴが表示されている。(写真提供 Manga Productions)

テロップ: 東映アニメーションとアニメを共同制作

映像説明: 左上にMANGA PRODUCTIONSのロゴが表示されたアニメの映像が、次々に映し出される。ビルが立ち並ぶ街の中に、レインボーカラーの窓がついた巨大な近未来のビルがそびえ、上空をレールにぶら下がったガラス張りのモノレールが走っていく映像。 青空の下に広がる砂漠を背景に、白い文字でのアラビア語が現れる映像。 水色のゴーグルをつける少年の顔の映像。 青い靴をはいた足元の映像。イナズマの形のラインが黄色く光っている。 ポニーテールの女性のシンプルな服が、フリルのついたピンクのワンピースに一瞬で変わる映像。女性の隣に浮かぶ水色の枠のスクリーンに、薄紫の布で頭を覆った女性が映し出されている。(映像提供 Manga Productions)

テロップ: 「アサティール 未来の昔ばなし」

ナレーション: 現在、東映アニメーションと、2作目となる共同制作アニメ「アサティール 未来の昔ばなし」を制作している。

映像説明: 茶色の長いテーブルがいくつも並べられた薄暗い部屋の写真。机にはモニターやタブレット、キーボードが並べられており、黒い布で頭を覆った十数人の女性たちが、前方のスクリーンを見つめている。青い枠の中に紫の六角形が映し出されたスクリーンの前に、黒い服を着た男性が女性たちの方を向いて座り、その横で、白い布で頭を覆った女性が片手を上げて話をしている。(画像提供 KADOKAWA Contents Academy) 白い壁のセミナールームの写真。正面の壁に青い背景に白い文字で「Student self Introduction」と書かれたスライドが映し出されている。茶色の長いテーブルがいくつも並び、頭を布で覆った女性たちや、腕組みをした男性たちが座って前を見ている。スクリーンの前のテーブルには、3人の人物が参加者の方を向いて座っている。傍らには白い布をかぶって黒い服を着た女性が立ち、その女性の前に黒いスーツを着て立つスキンヘッドの男性が、手を前に出して参加者に向かって話をしている。横の壁際には、白い服を着た男性が腕組みをして立ち、会場に目を向けている。

テロップ: KADOKAWA Contents Academyの協力で 現地にマンガ教室を開講

ナレーション: アニメ制作だけでなく、未来のアニメ業界を担う若い才能を育てるため、KADOKAWA Contents Academy協力の下(もと)、現地でマンガ教室を開講。

映像説明: 白い背景に黒で描かれた、さまざまなキャラクターのイラスト。2本足で立つ猫をモチーフにしたキャラクターが、服装や年齢、表情を変えたパターンで描かれ、英語で説明が書かれている。その下には、柄(がら)の異なる3つの玉が描かれている。隣には、着物のような服を着て布で口を覆い、眼鏡をかけたロングヘアのキャラクターや、鳥の姿のキャラクター、丸いベルト付きのリュックサックのデザインが描かれている。(画像提供 KADOKAWA Contents Academy) 白い背景にコマ割りされた、猫をモチーフにしたキャラクターと、ロングヘアのキャラクターが登場するマンガが映し出される。横長の紙の左右に、大小さまざまな黒い枠が書かれている。枠の中には青でキャラクターと吹き出し、背景が描かれ、赤い文字で英語のセリフが書かれている。紙の右下には黒の手書きで数字の「6」、左下には「7」と書かれている。

テロップ: 受講者の作品

ナレーション: 当初、初心者向けの授業を想定していたが、参加者の技術の高さに合わせて、教える内容のレベルを引き上げたという。

映像説明: 白いテーブルとピンクの椅子が置かれた商談会場。薄い茶色のジャケットを着た男性と、グレーのストライプのスーツを着たブカーリ・イサムCEOが、席を立ち、笑顔で握手を交わしている。グレーのジャケットを着たセミロングの女性と赤い布で頭を覆い、ピンクのコートを着た女性が笑顔で2人を見つめる。 テーブルを囲んで座る4人。薄い茶色のジャケットを着た男性があごに手を当てて話をしている。ブカーリ・イサムCEOが、タブレットの画面を指さしながら見せる。 タブレットのアニメ映像には、光り輝く宝石や、頭に布を巻いた少年、川に白い帆のついた小舟が浮かぶ景色が映し出される。 ブカーリ・イサムCEOが身振りを交えて話をしている。

ナレーション: 中東の地で日本のアニメは、見て楽しむだけではなく、次世代の産業を生み出す種にもなっていた。こうした活動の先に、何を見据えているのだろうか。

映像説明: 黒のパーティションに霞の模様が透かしで入っていて、アニメのキャラクターが描かれたパネルが貼られた、MANGA PRODUCTIONSのブースで、グレーのストライプのスーツを着たブカーリ・イサムCEOがインタビューに答える。 ブカーリ・イサムCEOが、片手で小さくガッツポーズをして笑顔を見せる。

テロップ: Manga Productions ブカーリ・イサム CEO

ブカーリ・イサムCEO・日本語: アラブ世界のコンテンツ(産業)のエコシステムを構築していく。 それは日本をはじめ、世界と協力してやっていきます。 メイド・イン・サウジだけではなく、メイド・イン・ジャパンだけではなく、 メイド・イン・サウジ“with ジャパン”というキーワードを用いて頑張っていこうと思います。

映像説明: 柱の上に巨大な茶色の四角すい(しかくすい)が逆さまにはめ込まれたような茶色の建物。四角すい(しかくすい)のあいだからガラス窓がのぞいており、窓の下の壁に黒い文字で「TOKYO BIG SIGHT」と書かれている。建物の前の広場に置かれた「ANIME JAPAN 2019」の赤いパネルには、ギターやキーボード、マイクを手にした19のさまざまなキャラクターが描かれている。 会場内。商談会のブースが並ぶ一角。ブースではスーツ姿の人々が話をしており、中央の通路には大勢の人々が行き交っている。 白いテーブルとピンクの椅子が置かれた商談会場。濃いグレーと白の柄物のジャケットを着て、黒髪の一部を金髪にした男性の隣で、白と黒の太い横じまのシャツの上に紺のジャケットを着たコーミンさんが、話をしている。 グレーのストライプのスーツを着たブカーリ・イサムCEOが、薄茶色のジャケットを着た男性と話をしている。 天井の高い巨大な展示会場。広い通路の左右にはアニメのブースがずらりと並び、大勢の人でにぎわっている。

ナレーション: VODの普及とともに、世界中で高まり続ける日本のアニメ人気。その市場は、新興国(しんこうこく)にも広がりつつある。そして、作品を売るだけでなく、アニメを共に作るというビジネスも芽生えていた。日本のアニメの新たな展開が今、進みつつある。

映像説明: 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 中が空洞になった地球儀が回転している。

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