アジア最大級の食品・飲料専門展示会「FOODEX JAPAN 2020」 ジェトロ・ゾーンでアフリカを中心に開発途上国25カ国の食品・食材を紹介

2020年02月13日

日本市場への参入サポートを通し各国の食品産業育成を支援、SDGsをテーマとするセミナーを実施

ジェトロは、幕張メッセで開催されるアジア最大級の食品・飲料専門展示会「FOODEX JAPAN 2020(第45回国際食品・飲料展)」(会期:3月10日~13日、主催:(一社)日本能率協会他、以下FOODEX)に、「WORLD FOOD MARKET」と銘打ったジェトロ・ゾーン(ホール5-5A40)を設置、アフリカ、アジア、中南米、欧州・CIS、中東、大洋州の25カ国40社の食品・食材を紹介します。また、「SDGsをビジネスチャンスに」をテーマとするセミナーとワークショップを会期中行います。

ジェトロ・ゾーンは、多様な食材の発掘、新たな調達先の開拓に役立つ場として設置します。来場する多数のバイヤー(85,000人、主催者見込み)に開発途上国の食文化や珍しい食材を紹介するとともに、多くの食材のワンストップ調達が可能な場です。設置する「テイスティング・コーナー」では、各国の食材の試食や、豆の特性を活かし焙煎したコーヒーの試飲など、新しい体験を提供します。食材では、欧米で「第二のキヌア」と注目される“フォニオ"を、西アフリカの2社(コートジボワール、ベナン)が出品します。近年、スーパーフードとして注目を集める“モリンガ"は、カメルーン、ベナン、モザンビークの3社が出品します。さらに、いまだに価格高騰が懸念されるバニラやカカオなど、注目の食材の数々が集まります。

ジェトロは、アフリカをはじめとする開発途上国企業の日本市場参入をサポートし、これらの国々の食品産業育成を支援しています。FOODEXではジェトロ・ゾーン初設置(1997年)以来20年余りで、約100カ国、延べ1,500社を超える出展を支援しています。

1.途上国25カ国の企業が集結、サステナブルへの意識も向上

今回で24回目を迎えるジェトロ・ゾーンでは、アフリカ、アジア、中南米、欧州・CIS、中東、大洋州の25カ国40社の食品・食材を紹介します。最近の環境保全やサステナブルというトレンドを受けて、フェアトレードに関する認証(FLO)取得3社(エチオピア、マダガスカル、グアテマラ)や、サステナブルに関する認証(グローバルギャップ)取得2社(マダガスカル、モーリシャス)、オーガニックに関する認証(NOP、ECOCERT)取得7社、ISO9001や22000取得7社など、サステナブルへの意識も高まっています。

  • FLO (Fairtrade Labelling Organizations International):国際フェアトレードラベル機構
  • Global G.A.P:農場での食の安全と持続可能性を証明する基準
  • NOP (The National Organic Program):米国有機規格
  • ECOCERT:国際有機認証機関
  • ISO (International Organization for Standardization):国際標準化機構

FOODEX JAPAN 2020:ジェトロ・ゾーン イメージパース

2.新たな食文化の体験を提供するジェトロ・ゾーン

ジェトロ・ゾーンは「WORLD FOOD MARKET」という名称の通り、世界の開発途上国の食文化や珍しい食材を楽しめると同時に、幅広い、多くの食材をワンストップで調達できる場です。今回設置する「テイスティング・コーナー」では、会期中、各国の食材の試食や、豆の特性を活かして焙煎したコーヒーの試飲など、新しい体験を提供します。
話題の食材として、米国「Whole Foods Market」が今年のトレンドに選んだ「西アフリカ食」から、欧米で「第二のキヌア」と注目されるフォニオを、西アフリカの2社(コートジボワール、ベナン)が出品します。また、近年、スーパーフードとして注目されているモリンガは、今回3社(カメルーン、ベナン、モザンビーク)が出品します。さらに、いまだに価格高騰が懸念されるバニラは3社(いずれもマダガスカル)、カカオ豆やテオブロマなどは6社(ベネズエラ3社、グアテマラ1社、パプアニューギニア1社、マダガスカル1社)が出品します。多様な食材の発掘、新たな調達先の開拓に、「WORLD FOOD MARKET」を是非活用ください。

FOODEX JAPAN 2019:世界の食材が並ぶ商品紹介コーナー

3.持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて

2019年8月に開催されたTICAD7(第7回アフリカ開発会議)を契機に、ジェトロはJICA、UNDPとともにアフリカにおける持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目的に、日本・アフリカの民間セクターの連携とビジネスを通じた課題解決策を促進すべく、連携覚書を8月30日に締結しました。
今回のFOODEXでは、ジェトロ、JICA、楽天(EARTH MALL)の3者共同で、「SDGsをビジネスチャンスに」をテーマとするセミナーとワークショップを開催し、サステナブルに関連する消費者やビジネスの最新動向を日本のバイヤーに紹介します。

「SDGsをビジネスチャンスに」セミナー・ワークショップ

日時
:2020年3月12日(木曜) 11時~12時40分
場所
:幕張メッセ内ホール5 出展者セミナー会場(ジェトロ・ゾーン横)

ジェトロは、長年にわたる「一村一品」マーケットやFOODEXでのジェトロ・ゾーン出展を通し、開発途上国の支援をしてきました。こうした活動の継続により、SDGsの達成に貢献します。


FOODEX JAPAN/国際食品・飲料展概要2020

名称
:FOODEX JAPAN 2020/第45回国際食品・飲料展
日時:
2020年3月10日(火曜)~13日(金曜)
場所
:幕張メッセ
展示規模
:3,500社/4,500ブース(予定)

ジェトロ・ゾーン概要

主催
:ジェトロ
出展ホール
:幕張メッセ内ホール5-5A40
出展企業
:25カ国40社(2020年2月7日時点。添付参照)
出展規模
:465平方メートル
支援内容
ナショナルパビリオンでの出展や、自主的な出展ができない開発途上国の企業をジェトロのグローバルなネットワークにより発掘して、出展(輸送・通関、共通ブースの提供)や商談(日本市場のレクチャー、コンサル、通訳など)に関する総合的な支援を行っております。
また、同じ企業の連続出展は3回以内としているため、常に新しい企業およびその食材をご紹介することができます。

ご参考URL

市場開拓・展示事業課 (担当:堤、長谷川、西川)
Tel:03-3582-5242
E-mail:faa-foodex@jetro.go.jp