ジェトロ・ヨハネスブルク事務所

デジタル金融インフラの構築(ガーナ)

MTN Mobile Money (MoMo)は、インフラが未整備であることから生じる様々な制約や伝統的市場(いちば)によるマーケットアクセスの制限に対して、戦略的パートナーシップと先進的技術を活用し、デジタルサービスの質を高め、提供を拡大することで、新たなデジタル金融インフラ、デジタルサービスインフラの構築を目指します。

メッセージ

担当者:Haruna Shaibu
役職:CEO

MoMoは、イノベーション、質の良いサービス、顧客第一の価値観といった日本の伝統にインスパイアされています。日本企業が有する世界トップクラスの専門知識や先進的技術と、当社のデジタルエコシステムを融合させたパートナーシップを模索し、次世代のニーズに応えるデジタルインフラ、ソリューションを共創する機会を楽しみにしています。

チャレンジ詳細

Challenges
  1. モバイルバンキングサービスの構築
  2. Eコマースプラットフォームの構築
  3. 情報処理能力向上、サイバーセキュリティ強化
Collaboration Needs
1.モバイルバンキングサービスの構築
MoMoがサービスを提供する農村部では、銀行サービスが限られています。そのためMoMoは、銀行口座を持てず、金融商品にアクセスできない膨大な数の顧客に銀行サービスを提供するため、新たなデジタル金融インフラの提供を目指しています。
2. Eコマースプラットフォーム
広く利用可能な決済ツール(モバイルマネー)プロバイダーであるMoMoは、顧客基盤を活用してサービスを拡大する次のステップとして、Eコマースへの統合、新たなプラットフォーム構築を目指しています。
3. 情報処理能力向上、サイバーセキュリティ強化
MoMoでの取引には平均1分かかるため、処理時間を10~15秒に短縮できるソリューションを模索しています。同時に、AIツール等を活用したユーザーにレコメンデーション、プロモーション、キュレーションされたサービスを提供しつつ、サイバーセキュリティを向上させる技術も検討しています。
Opportunity
  • アフリカ市場へのアクセス:MoMo及び親会社である通信プロバイダーのMTNが持つ顧客(ガーナだけで1,700万人以上、アフリカ大陸で5,000万人以上)と、ガーナおよびアフリカ全土に広がるMoMo、MTNのネットワークや情報にアクセス可能。
  • イノベーションのテストとPoCの実施: MoMo、MTNが有する情報(モバイルプラットフォーム、代理店ネットワーク、顧客データ)を活用した技術テストや、サービスの現地化を行うことが可能。
  • 消費者行動データへのアクセス:MTN、MoMoが有するユーザーの購買能力といったデータにアクセス、利用可能。
  • 共同ブランディングと市場ポジショニング:信頼できるアフリカブランドであるMTNとの協業は、新規市場参入する日本企業の信頼性と可視性を高めます。
Assets/Support
  • MTNグループが有する情報、ネットワークの活用が可能:各国で規制当局とのパートナーシップを有しており、日本企業は迅速なサービス提供が可能。
  • 現地法規制遵守の専門知識:法規制に対応してきた経験は、日本企業がライセンス取得、データ保護、金融規制をナビゲート可能。
  • 財務的な支援:MTNグループの強力な財務基盤と投資家ネットワークは、新規事業や共同事業のためのパイロットプロジェクトの資金調達を支援可能。

チャレンジオーナーについて

MTNグループが運営するアフリカでトップクラスのモバイルマネープロバイダーです。アフリカ大陸全体で5,000万人以上のユーザーに金融サービスを提供しています。デジタル金融の基盤として、送金や請求書支払い、店舗決済などのモバイルマネーサービスを提供しています。強力な代理店ネットワークと現地銀行やフィンテック企業との連携により、個人にも企業にも安全かつ便利な取引を提供しています。MoMoのプラットフォームはガーナ中央銀行の規制に完全に対応しており、高いコンプライアンス基準と顧客保護基準を満たして運営されています。

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