ジェトロ・ヨハネスブルク事務所

鶏肉製品の高付加価値化およびリスク軽減ソリューション (南アフリカ)

  • 鳥インフルエンザ、原材料費・生産コストの高騰、低価格の輸入鶏肉による市場シェアの脅威
  • 新製品開発におけるイノベーションの制約
  • 日本市場開拓に向けた長期的・将来的なパートナーシップ戦略

メッセージ

担当者:Brandon Phillips
役職:Marketing Manager and International Business Coordinator

日本企業との協業により、長期的な関係、イノベーション主導の成長や品質を重視するパートナーと協力できるという意味で、ユニークで刺激的な機会を得られると思います。

チャレンジ詳細

Challenges 当社の事業は、鳥インフルエンザの問題や、飼料・燃料・電気などの原材料費・生産コストの高騰の影響を間接的に受けています。また、低価格の鶏肉を扱う競合他社が市場に参入してきています。こうした状況の中で、ブランドの差別化と輸出市場向けの新商品開発の重要性を強く感じています。
Collaboration Needs
1.パッケージ:
当社は製品の鮮度を保ち、保存期間を延ばすことができる、かつコスト効率の高い新しいパッケージの開発において、サステナビリティの理念に沿ったパートナーシップを模索しています。また、開封後も密封できるという観点も重視しています。
2. 市場開拓:
国際的な貿易環境の変化に伴い、新たな市場の開拓が重要になっています。将来的には、日本市場への南アフリカ産鶏肉の輸出を実現するために、日本企業との協業の機会をぜひとも得たいと考えています。また当社はドバイに新たな子会社を設立し、GCC(Gulf Cooperation Council、湾岸協力会議)市場への参入を進めています。新たな市場であるため、現地の嗜好やニーズに対応するための戦略開発において日本企業の協力を得たいと思っています。すでにGCC市場で関係性を築いている日本企業の知見やネットワークを活用できれば幸いです。
3. 鳥インフルエンザ対策:
南アフリカで鳥インフルエンザが発生すると、国内市場にとって大きな脅威となるだけでなく、当社の輸出市場にも深刻な影響を及ぼします。 そのため、鳥インフルエンザの対応策を開発している日本企業との連携に強い関心を持っています。また、南アフリカでの供給が困難な状況においても、当社のドバイ子会社を通じて輸出市場への安定供給を維持できるよう、サプライチェーンに関するノウハウや知見の共有など、ご支援をいただきたいと考えています。
4. コスト削減ソリューション:
養鶏プロセスに活用可能な、飼料コスト削減やエネルギー効率向上に資するイノベーティブな提案を求めています。
5. 設備:
最先端の鶏肉加工技術向上や生産性向上に資する、革新的な設備の導入に関心があります。
3. その他:
上記以外でも、日本企業からの提案は全て歓迎いたします。
Assets/Support
  1. 当社がSADC(Southern African Development Community、南部アフリカ開発共同体)およびGCCで構築してきたネットワークへのアクセス、ならびにGCCまたはアフリカにおけるネットワークの相互共有。当社は、大手レストランチェーン、大型スーパーマーケットチェーン、食品加工会社などとのネットワークを有しています。
  2. アフリカ、GCC、東アジア市場に適した製品の共同開発。

チャレンジオーナーについて

1948年の設立以来、Sovereignは南アフリカを代表する鶏肉サプライヤーとしての地位を確立し、卓越性、イノベーション、そして高品質な鶏肉製品の提供に対する強いコミットメントの最前線に立っています。当社の事業は、孵化場からブロイラー農場、加工施設からパッケージング、流通まで、バリューチェーン全体にわたっています。

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Supported by Nelson Mandela Bay Business Chamber

ネルソン・マンデラ・ベイ商工会議所(NMBBC、Nelson Mandela Bay Business Chamber)は、約700の会員を擁し、160年の歴史を持つ、地域ビジネスをけん引する団体として活動しています。積極的かつ協調的なアプローチを重視しながら、ネルソン・マンデラ・ベイ地域への投資促進と雇用維持を目指しており、共通の成果を目指して企業同士が連携する11のクラスター、リスク管理デスク、水・衛生、電力、安全・治安、輸送・物流、ビジネス環境などテーマごとのタスクチームを設置しています。
ネルソン・マンデラ・ベイ地域には2つの港があり、また多様な産業の製造拠点が集積していることから、当会議所は2024年より「Bay of Opportunity」というイニシアチブを掲げており、ネルソン・マンデラ・ベイをアフリカ有数の投資先として位置づけ、企業が前向きに、また自信をもってビジネスに取り組めるよう環境整備に努めています。この取組は起業支援デスク、貿易・投資デスク、人材育成デスクといった各運営部門によっても支えられています。

Denise Van Huyssteen
Chief Executive Officer