東北の食の安全について

東北の食品が東日本大震災以降、敬遠されるといった風評被害が国内外の一部で続いています。市場に流通する食品の安全性を国内外で正しく評価してもらうため、水産庁および国際原子力機関(IAEA)の報告書から抜粋してご紹介します。

欧州のウィーンに本部のある国際原子力機関(IAEA)は事故後繰り返し訪日して様々な調査を行い、最終報告書を取りまとめ、ウェブサイトで公表しています。IAEAは、海水と食物連鎖に対する日本の包括的な監視システムに感銘を受けたとし、日本政府による体系的なアプローチは市場に出る海産物の安全性を確保できていると結論しています。この内容は汚染水漏れほど大きく報道されていないようですので、当該部分の仮訳と原典となるIAEAのウェブサイト(英語)へのリンクを以下に掲載します。

また、これらウェブサイトから関係部分だけを抜粋した資料をPDFにてご覧いただけます。

“東北の食の安全に関する資料(抜粋版)”PDFファイル(4.5MB)
※このPDFは、下記1.IAEAウェブサイトの他IAEAの作成資料、及び2.3資料から、数ページを抜粋したものです。
※本PDFページ内の赤で記したアンダーラインは、ジェトロ仙台が関係部分に対して引いたものです。


  1. IAEAウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
    〈ウェブサイトのページ中段やや下、8つめの文節(仮訳)〉
    "(IAEAの訪日調査)チームは、海水と食物連鎖における産品に対する、日本の包括的な監視システムに感銘を受けた。チームは更に、日本が国際標準レベルに基づいて食品への規制を導入したことを観察した。食品の流通制限を含む中央政府と関連市町村による体系的なアプローチにより、市場での海産物の安全性は確保されている。"
  2. IAEA Mission report
    PDFの59ページ目、14行目から18行目(上記とほぼ同文)
  3. (参考)水産物の放射性物質の検査に係る報告書(水産庁/平成26年5月)
    PDF報告書の79ページに「4-3-2 IAEA による食品モニタリングの評価」の記述有り。

外国人バイヤーへの説明用に、この内容を英語でも公開しています。詳しくは Rebuilding Japan「Food safety of Tohoku」をご案内ください


(参考)

ジェトロ仙台では宮城の食の安全を紹介した英語字幕付きの動画を作成しました。海外バイヤーへの参考資料としてご活用ください。