海外農林水産・食品ニュース(Food & Agriculture)

大規模干ばつの影響 収束傾向に -農業部門 マイナス成長続くも緩やかに回復-

(南アフリカ共和国)

ヨハネスブルク事務所発

2017年06月12日

2015年初から始まった南アフリカ国内の大干ばつは、主要穀物メイズの生産減少をもたらし、国内経済に大きな影響を及ぼした。影響は長期化し、農林水産部門のGDP成長率は2016年第4四半期まで8期連続のマイナス成長となっているが、2016年後半から降水量が増加したことを受け、その後は緩やかな回復をみせている。2016年は南ア国内のメイズ需要の増加と、同じく干ばつ被害を受けた周辺国へのメイズ供給量の急増により、南アのメイズ輸入額は前年比370%増の92億6,000万ランド(833億4,000万円、1ランド=9円)を記録した。なお、国内の主要メイズ生産地の干ばつ被害は緩和されたが、水不足はワイン、かんきつ類の一大生産地であるケープタウン周辺で深刻化している。

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