海外農林水産・食品ニュース(Food & Agriculture)

EUの衛生植物検疫措置への影響を懸念 -CETAの合同委員会を巡る論議-

(EU,カナダ)

ブリュッセル事務所発

2017年03月06日

 欧州委員会のセシリア・マルムストロム委員(通商担当)は2017年1月13日付で,欧州議会議員からの意見書に対する回答を公開、2016年10月に調印したEU・カナダ「包括的経済貿易協定(CETA/Comprehensive Economic and Trade Agreement)」が定めた「合同委員会」の権限・役割についての見解を明らかにした。このなかで同委員は、「合同委員会」に協定本文を修正する権限はないが、附属書や議定書を直接的に修正する権限はあり、農産品の関税低減・撤廃を決める権限も担い得ることを認めた。衛生植物検疫措置などの実務はCETAの附属書に盛り込まれており、通常の立法手続きを経ずに合同委員会の合意により、細則が改変される可能性があるとして欧州議会からは問題視する声も挙がっている。

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