簸上清酒合名会社

300年の伝統を世界へ
人と人とのつながりを活かし、新市場開拓を実現

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輸出品目:
日本酒・リキュール
おもな輸出先:
香港、フランス、スペイン、ドバイ、台湾、マレーシア、タイ、ブラジルほか


人的ネットワークと行動力を活かし、新たな海外市場を切り拓く

サービスご利用の背景

簸上清酒合名会社は、神話とたたら製鉄の歴史が息づく島根県奥出雲の地で、300年以上にわたり酒造りを続けてきた老舗酒蔵である。
同社の代表銘柄「七冠馬」は、20世紀を代表する名馬とも称される競走馬「シンボリルドルフ」にちなんで名付けられたブランドであり、全国の日本酒ファンから支持を集めている。
また、清酒醸造技術の発展に大きく貢献した「泡なし酵母」発見の地としても知られ、その功績を称える記念碑が建立されるなど、日本酒業界において確かな存在感を持つ酒蔵である。
一方で、国内市場の成熟化や需要環境の変化を背景に、将来を見据えた新たな販路開拓が課題となっていた。同社は海外市場への本格展開を決意し、ジェトロの「輸出プロモーター事業」を活用した。

取組・支援

自社に眠る経営資源を再発見
輸出プロモーター(専門家)はまず、経営者や担当者との面談を通じて同社の現状を分析した。
その過程で注目したのが、長年の事業活動を通じて培われてきた幅広い人的ネットワークである。
同社にとっては当たり前となっていた人脈や関係先も、見方を変えれば海外市場との接点につながる重要な経営資源であることを提案。既存ネットワークを丁寧に掘り起こしながら、新たな海外ビジネスの可能性を探っていった。
自社の強みを伝える商談資料を構築
海外展開にあたり、オンライン商談で使用する英文資料の整備にも取り組んだ。
輸出プロモーターは資料作成を支援しながら、単なる商品説明ではなく、
  • 「七冠馬」ブランドの背景
  • 奥出雲という地域性
  • 酒造りの歴史と伝統
  • 食中酒としての魅力
といった差別化要素を明確化することを提案した。
その結果、自社の強みや特徴を改めて整理・再認識する機会となり、海外バイヤーに伝わりやすい提案力の向上につながった。
コロナ禍でも足を止めない営業活動
特に大きな転機となったのは、海外留学経験を持つ担当者による積極的な海外営業であった。
コロナ禍により多くの企業が海外活動を控える中でも、渡航可能な国や地域の情報を収集し、状況を見極めながら現地訪問を実施。タイムリーな市場アプローチを続けた。
その結果、ドバイでは高級レストランとの取引が実現したほか、マレーシアでは駐日大使夫妻が関わるイベントへの参加機会を獲得するなど、新たな市場との接点創出に成功した。
オンライン商談と現地営業を効果的に組み合わせたことで、コロナ禍という逆境を成長機会へと転換することができた。

成果・展望

こうした継続的な取組の結果、支援開始前と比較して新たに10カ国で輸出取引を実現した。
フランス、スペイン、ドバイ、台湾、マレーシア、タイ、ブラジルなど、従来取引のなかった市場への展開が進み、海外販売ネットワークは大きく拡大した。
この成果の背景には、積極的な海外営業活動に加え、自社の強みを再定義し、それを的確に発信したこと、そして人と人とのつながりを大切にしながら信頼関係を築き上げてきたことがある。
今後は、既存パートナーとの関係をさらに強化するとともに、販売目標や市場戦略を共有しながら、継続的な収益向上を目指していく方針である。
また、新たに開拓した市場においてブランドの定着を図り、「七冠馬」の価値をより多くの海外消費者へ届けることで、持続的な輸出拡大につなげていく。

輸出主力銘柄「七冠馬」

海外の日本酒普及家とコラボ

海外イベントの様子

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簸上清酒合名会社

島根県仁多郡
https://sake-hikami.co.jp/ 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
代表者:代表社員 田村 明男
創業:江戸時代中期正徳年間(設立:1910年2月)
事業内容:日本酒の製造・販売

2026年9月

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