マルトウ物産販売株式会社

食品安全認証とEU規制対応を武器に、念願のフランス市場への輸出を実現

大分県別府市 ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

輸出品目:
洋菓子 ラングドシャ
おもな輸出先:
中国、アメリカ、フランスほかEU諸国


食品安全への挑戦が切り拓いた世界市場への道

サービスご利用の背景

マルトウ物産販売株式会社は、大分県別府市に本拠を置き、ラングドシャを中心とした洋菓子を製造・販売する菓子メーカーである。厳選したチョコレートを使用し、パティシエ品質の繊細な味わいを手頃な価格で提供する商品づくりを強みとしている。
同社が初めて海外市場に挑戦したのは約10年前。香港で開催された食品見本市への出展であった。しかし、当時は輸出に関する知識や経験が乏しく、期待した成果を得ることはできなかった。
また、タイの大手小売チェーンとの商談では、食品安全認証を取得していなかったことから商談のテーブルに着くことすらできず、海外市場で求められる基準の高さを痛感した。
それでも、「米国市場への進出」と「洋菓子文化の本場フランスへの輸出」という長年の夢を諦めることなく、ジェトロの「輸出プロモーター事業」を活用し、本格的な輸出体制の構築に取り組んだ。

取組・支援

米国市場への挑戦と食品安全対応
支援開始当初、同社は米国市場への輸出を最優先課題として位置付けた。
輸出プロモーター(専門家)の助言のもと、まず着手したのは米国食品医薬品局(FDA)および食品安全強化法(FSMA)への対応である。
食品安全計画の策定や必要な輸出体制の整備を進める過程では、多くの時間と労力を要した。しかし、これらの取組により米国市場への信頼性が高まり、大手日系スーパーマーケットとの商談機会を獲得することができた。 商談では、品質や原材料への評価に加え、「FSMAへの対応状況」が重要な確認事項となった。同社は自信を持って対応状況を説明し、取引が成立。その後、同商品は同スーパーのお土産カテゴリーにおいて高い販売実績を上げ、現在も継続して販売されている。
食品安全認証取得による輸出基盤強化
過去の経験から、同社は食品安全認証の重要性を強く認識するようになった。
輸出プロモーターは、海外市場では品質そのものに加え、品質を保証する仕組みが重視されることを助言。同社は数年をかけてFSSC22000認証を取得し、国際水準の食品安全マネジメント体制を構築した。
認証取得後は、海外バイヤーとの商談がスムーズに進むようになり、取引成立率も向上。タイ市場ではコンテナ単位での輸出へと発展するなど、具体的な成果につながった。
念願のフランス市場への挑戦
同社にとって最大の目標の一つが、洋菓子文化の本場であるフランスへの輸出であった。
しかし、その前にはEU向け輸出に求められる厳格な規制への対応という大きな壁が立ちはだかっていた。
同社は輸出プロモーターの支援を受けながらEU関連規則を徹底的に調査し、必要要件を整理。その結果、原材料の段階からEU認定を満たす必要があることを把握し、EU認定を取得した卵や乳製品の調達に取り組んだ。
必要な原材料の確保には数年を要したが、その後、本格的な商品開発を開始。約半年でEU市場向け仕様の商品を完成させた。
完成した商品を携え現地バイヤーとの商談を実施した結果、3社との商談すべてが成約。現地輸入販売会社との連携も実現し、フランスを含むEU市場への輸出開始という長年の目標を達成した。

EU輸出に向けて転機となった展示会

成果・展望

こうした継続的な取組の結果、支援開始当時約700万円だった輸出売上は、現在では1億円を超える規模へと拡大した。
特に同社にとって大きな成果となったのが、これまで最もハードルが高いと考えられていたEU市場への輸出実現である。現在は40フィートコンテナ単位の発注を受けるまでに成長し、リピート受注も獲得している。
また、海外向け販売の拡大に加え、国内需要も好調に推移しており、生産能力の増強を目的とした新工場の建設も進めている。
今後は、フランスをはじめとするEU市場での販売定着を図るとともに、新たな輸出先国の開拓にも挑戦し、日本発の洋菓子の魅力を世界へ発信していく方針である。

パッケージ

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マルトウ物産販売株式会社

大分県別府市
https://marutou-b.com/ 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
代表取締役社長:東田 晃次
創業:昭和28年2月(設立:昭和43年4月)
事業内容:観光土産品・菓子の企画・製造・卸・小売

2026年9月

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