石丸製麺株式会社

商社依存から主体的な海外展開へ
輸出専門部署の新設でグローバル市場開拓を加速

輸出品目:
乾麺(主にうどん製品)
おもな輸出先:
台湾、米国、EU、香港、中南米


輸出体制の再構築を通じて、讃岐うどんの海外展開を加速

サービスご利用の背景

石丸製麺株式会社は、創業120年を超える讃岐うどんの老舗メーカーである。独自開発した「手打式乾麺」により、本場讃岐うどんならではの食感と品質を追求し、国内市場で高い評価を獲得してきた。
同社は従来から輸出に取り組んでいたものの、その多くを商社経由で展開しており、海外市場の動向や販売戦略について自社で十分に把握できていない状況にあった。
一方で、近年は世界各国で日本食への関心が高まり、うどんの認知度も向上している。同社ではこうした市場環境の変化を成長機会と捉え、輸出を重要な経営戦略の一つと位置付け、自社主導による海外展開へと舵を切った。
その実現に向けて、ジェトロの「輸出プロモーター事業」を活用し、本格的な輸出体制の構築に取り組んだ。

取組・支援

輸出スキームを見直し、自社主導の海外展開へ転換
最初に着手したのは、既存輸出スキームの見直しであった。
輸出プロモーター(専門家)は、商社任せとなっていた物流・販売ルートを分析し、市場ごとの販売状況や将来性を整理。取引先や物流経路の可視化を進めることで、輸出事業の全体像を社内で共有できる体制づくりを支援した。
また、同社には外資系量販店での実務経験を有する人材が在籍しており、その知見を活かしながら市場分析や販売戦略の策定を推進。国内外の商談会や展示会への参加を通じて、重点市場の選定と販路開拓を進めた。
海外市場に向けた情報発信基盤を強化
さらに、海外バイヤーとの接点強化を目的として、海外向け英文ウェブサイトを新たに構築した。 輸出プロモーターは、コンテンツ設計や情報発信の方向性についても助言を行い、企業や商品の魅力を海外市場へ効果的に発信できる基盤整備を支援した。
加えて、各国市場のトレンドや有力バイヤー情報、流通環境などについて継続的な情報提供を実施。商談支援と並行して海外ビジネスに関する知見の蓄積を後押しした。
輸出専門部署の設置で組織力を強化
さらに、新型コロナウイルス感染症の影響により対面商談が大幅に制限された際には、オンライン商談への対応や商品紹介動画の制作にも挑戦した。
輸出プロモーターの助言を受けながら新たな営業手法を積極的に取り入れ、海外顧客との接点を維持。変化する事業環境に柔軟に対応することで、継続的な販路開拓と海外顧客との関係強化につなげた。

成果・展望

支援を通じて、同社では輸出事業を担う専門部署が新設され、海外展開を継続的に推進する体制が整備された。
輸出を単なる販売チャネルの一つではなく、将来の増産計画や事業成長を支える重要な柱として位置付けることで、経営戦略と一体となった海外事業の推進が可能となった。
また、海外展示会への積極的な出展に加え、英文ウェブサイトの充実、「ブランドブック」の制作、輸出専用パッケージの開発などを通じて、海外市場における「石丸うどん」ブランドの構築が着実に進んでいる。
2025年にはメキシコ向けコンテナ輸出を初めて成約。さらに、米国富裕層市場をターゲットとした高付加価値商品の開発や、米系大手量販店との共同商品開発にも取り組んでいる。
加えて、海外向けSNSによる情報発信も開始するなど、現地消費者との接点づくりにも注力しており、讃岐うどんを世界の食卓へ届けるための基盤づくりが着実に進展している。
今後は、これまで培ってきたブランド力と輸出ノウハウを活かし、北米、中南米、欧州、アジアを含む幅広い市場で販路拡大を図りながら、讃岐うどん文化のさらなる発信を目指している。

同社輸出商品

Japanese Food EXPO(US)出展

製造中の手打式乾麺

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石丸製麺株式会社

香川県高松市
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代表取締役社長:石丸 芳樹
創業: 1904年7月(設立:1969年10月)
事業内容:乾麺(うどん、ひやむぎ、そうめん、中華めん、そば、きしめん)、手打ち式乾麺、半生麺の製造・販売

2026年9月

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