春日井製菓株式会社
国内で培った品質を、世界の市場へ
- 企業紹介
- 春日井製菓株式会社は、1928年に名古屋市西区輪にて春日井商店として創業した老舗菓子メーカー。「おいしくて、安心して多くの人々に愛される続けるお菓子作り」を理念に国内市場を中心に商品展開をおこなってきた。一方、約30~40年前から海外市場への進出に成功し、現在では米国、韓国、中国、台湾などを中心に輸出事業を展開している。

写真左:井上氏、右:銭氏
JAPAN MALL事業を通じて、世界市場の”今”を可視化
当社の商品は、もともと国内向けに製造されたものですが、各国の代理店や商社を通じて、早期より海外市場にも展開してまいりました。現在では、輸出全体の約50%が米国向けとなっており、韓国、中国、台湾、ブラジル、カナダ、イギリスなど、幅広い国・地域で流通しています。
しかしながら、販売を現地代理店に委託しているため、各国市場における課題や消費者の声を十分に把握できていないという課題も抱えておりました。
このたび参加したJAPAN MALL事業では、年度末に提供されたプロモーション報告書を通じて、各国の市場概況や消費動向などの貴重な情報を得ることができ、今後の戦略立案に大いに参考となりました。

2024年度知寿商事(JAPAN MALL連携バイヤー)の報告書(一部抜粋)より
多様な規制に対応し、世界中のバイヤーへ届くグローバルな商品へ
各国で異なる規制やニーズに対応するため、当社では既存商品の仕様を調整しながら、輸出規制への対応を進めています。特に、動物性原料や乳化剤を含まず、グルテンフリーであるグミ製品を輸出用の主力商品として位置づけており、海外市場でも高い評価を得ています。また、英語表記に対応したパッケージや、輸出専用カタログの整備など、海外バイヤーへの対応力強化にも取り組んでいます。

海外展開に対応している商品は多岐に渡る
販路拡大と商流の最適化を目指す
今後は、既存の販路や地域に加え、新たな市場の開拓にも注力してまいります。
これまでの輸出実績により、海外に多くの販売チャネルを構築してまいりましたが、今後は代理店任せではなく、商流の主導的な管理や最適化にも積極的に取り組み、より戦略的な海外展開を目指します。
現在、ジェトロが運営する「Japan Street」や、中国向けの「China Japan Street」への商品掲載を拡充し、新規海外バイヤーからの引き合い獲得を図っていきたいです。
ジェトロ担当者からの一言コメント
2019年度より、数多くのバイヤーとのJAPAN MALLプロモーションにご参加いただき、誠にありがとうございます。
JAPAN MALL事業では、世界各国の海外ECバイヤーと連携し、日本商品の認知度向上と販売促進を目的としたプロモーションを、ジェトロとバイヤーが協力して実施しております。プロモーション終了後には、実施結果のデータに加え、海外市場の概況情報などを報告書としてご提供しております。特に、代理店や商社を通じて海外販売を行っている企業様にとっては、現地消費者の声や販売状況を把握できる貴重な機会となっており、本事業の有用性を実感いただいております。
今年度も、貴社商品が知寿商事(2025年度JAPAN MALL事業連携バイヤー)に採択され、さらに11月の中国国際輸入博覧会への出展も予定されていると伺っております。今後も、現地市場のニーズ把握や販路拡大の一助として、本事業をご活用いただけますと幸いです。
春日井製菓株式会社
名古屋市西区花の木
https://www.kasugai.co.jp/
代表取締役会長:春日井 康仁
代表取締役社長:春日井 大介
設立年:1948年(1928年創業)
事業内容:菓子類の製造並びに販売
2025年9月