協業・連携事例Green Carbon株式会社

ベトナム政府はCOP26において、2050年までに温室効果ガスの排出量ゼロを目指すという目標を掲げている。また、従前のパリ協定に基づく削減目標では、農業部門のみで約1億3,000万トンの削減を目指していたこともあり、特に農業セクターでの取組に重点を置いている。稲作が盛んなベトナムでは水田からのメタンガス排出量が農業由来の温室効果ガスの約50%を占めていることから、ベトナム国立農業大学はこの分野を研究を推進するためのパートナーを必要としていた。
また、Green Carbonはカーボンクレジットの創出・取引事業等のカーボンニュートラル関連事業を展開しており、ベトナムの農業分野において温室効果ガスを削減し、その削減効果の定量的測定方法を確立することによって、当地ひいては東南アジア地域における将来の事業展開の可能性を追求する狙いもあった。

Green Carbonとベトナム国立農業大学は共同研究契約を締結し、2023年7月から稲作におけるメタンガス排出量の削減に向けた共同研究を開始。事業・研究領域は水田に留まらず、農薬、畜牛の曖気など、東南アジアにおけるカーボンニュートラルに貢献する幅広い分野での連携も視野に入れている。

2024年3月