金印物産株式会社

ドイツ・ケルンで開催されました食品展示会ANUGAにおいて、ジェトロ主催のジャパン・パビリオンに出展させて頂きました。コロナ禍での開催であったため、来場者の多くはドイツ国内やドイツ近隣諸国のオランダ、フランス、ポーランドなどからいらっしゃっていました。この2年近くは客先への訪問による商談実施が難しかったことで、オンライン商談等が多くなっておりましたが、食品としての「わさび」を紹介する中で、実際に辛みや食感を試して頂ける展示会出展は大変貴重な機会となりました。

コロナ禍のおよそ2年近くをオンラインでの商談や、サンプルを送付しての電話・メールでの商談で試行錯誤しておりました。ただ、販売先代理店様のローカルスタッフ中心の商談になると、日本食材の味や風味を言葉で理解頂くには難しいという壁を感じておりました。こうした中、およそ2年ぶりにコロナ禍の合間を縫って実地出展として開催されたANUGAでは、来場時のワクチン接種証明の提示や常時マスクの着用、ブース内での人数制限など最低限の制限はございましたが、衛生面での細心の注意を払いながらわさびを用いた試食を用意しての商談を実施することが出来ました。食品を海外に紹介して行く上で、実際に味わった商品を評価してもらいながら商談を実施することが大切であると改めて感じた展示会となりました。

今回の出展により、これまで商品を採用頂けていなかったお客様からも新商品を導入頂くきっかけになる等、実際に商品を広く知っていただく上で展示会に参加させて頂くことの必要性を改めて感じることが出来ました。引き続き本わさびの本質的価値を実際に伝えていくことで、価格優先になりがちな海外市場においても商品価値を高めていきたいと思います。

【ジェトロによる支援】
見本市会期前に、ドイツ在住のコーディネーターや、パリとアムステルダムの両事務所の協力を得て、有望バイヤーを発掘・誘致した。会期中には、ジャパン・パビリオンの広報を会場入口付近で大々的に行うとともに、同社を含む出展企業の商品情報カタログを作成し主催者のウェブサイトに載せるなどバイヤー集客を行い、販路開拓につなげた。