マルトモ株式会社
海外で広がるUMAMI需要。JAPAN MALL活用で欧州の有力バイヤー向け売上5倍を実現した『だし』メーカーの海外戦略
- 企業紹介
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- 1918年創業。本社は愛媛県伊予市。
- 主力事業:かつお節、だしの素、めんつゆ等を主力商品として、長年培ってきた「だし」の技術とノウハウを強みに、近年は国内市場の人口減少や市場成熟化を背景に、「だし文化を世界へ広げる」ことを目標に掲げ、海外事業の拡大にも注力しています。又、水産チルド食品、ペットフード、サプリメント事業など高付加価値商品の開発や業務用向けの提案型ビジネスを強化し、多角化を進めています。
- 海外展開:2010年に上海に現地法人「丸友食品貿易(上海)有限公司」を設立し、和食レストランや食品メーカー、小売店向けにかつお節やだし関連商品を販売しECプラットフォームも活用し、現地でのブランド認知向上を進めています。また北米市場では、日本食レストラン向けを中心に業務用だし製品を販売しており、東南アジアへも輸出を行っています。和食人気の高まりや「UMAMI(うま味)」への関心の拡大を追い風に、日本のだし文化の浸透を図っています。
専務取締役 農学博士の土居幹治様(右)と執行役員品質保証部長 越智康文様(左)
JAPAN MALL事業や展示会活用で輸出が拡大!
国内の成熟市場を見据え、海外売上の拡大を重要な経営課題として位置付けています。特に中国、北米、欧州、東南アジアを重点市場とし、単に「商品を輸出する」のではなく、日本のだし文化やうま味の価値を世界へ広げることを目指しています。
こうした海外戦略を推進するうえで、中国市場での現地法人運営に加え、ジェトロのネットワークを活用した商談会参加、Japan Streetを通じた海外バイヤー開拓、JAPAN MALLによるEC販路拡大、そしてドイツANUGAをはじめとした国際展示会への出展を組み合わせながら、グローバル市場での販売網拡大を進めています。海外市場では、醤油や味噌と比較して「だし」の認知度がまだ十分とは言えず、現地消費者へ商品の魅力や使い方を伝えることが課題でした。また、自社単独では海外の消費者に直接アプローチする機会が限られていました。
そうした中、現地EC事業者の販売網やプロモーションを活用できるJAPAN MALL事業に参加し、新たな顧客層への認知拡大と販路開拓に取り組みました。2025年度JAPAN MALL事業では、オランダのECバイヤーのプロモーションに参加し、昆布だしの素スティックや新鰹だしの素を中心に販売が伸長し、対象商品の売上は前年比5倍に拡大しました。機会があれば有料オプションにもチャレンジしたいと考えています。
| ジェトロのプログラム | 商品 | バイヤー |
|---|---|---|
| 2025年度JAPAN MALL無料プロモーション |
昆布だしの素スティック 新鰹だしの素 ラーメンスープ |
Amazing Oriental(オランダ)*1 |
| 糸かつお 合わせだしパック | 1004Gourmet(UAE)*2 |
(Amazing Orientalの店舗マーケティングの様子)(1004GourmetのIG投稿の様子)
今後の戦略について
今後の戦略としては、海外売上比率の向上、中国、北米、中東、東南アジアを中心に事業展開を進めています。海外の外食チェーンや食品メーカーに対して、商品供給だけでなく、だしを活用したレシピ開発やメニュー提案などのコンサルティングを実施し、継続的な取引関係の構築を進めています。
一方で、海外展開にはいくつかの課題もあります。日本食市場の黎明期にあたる地域での課題は、「だし」の認知度向上です。醤油や味噌に比べると、海外ではだしの理解が十分ではなく、市場そのものを育成する必要があります。
また、原材料であるカツオ等の調達リスク、海外人材の確保、グローバルな販売・物流網の整備も重要な経営課題となっています。
さらに、競合メーカーとの競争も激しく、マルトモには「本格だし」や「うま味」の専門性を活かした差別化が求められています。ジェトロとの連携による販路開拓、輸出支援、現地市場情報の収集などを活用しながら、業務用ソリューション提案、そしてデジタル活用によるグローバル事業強化を推進し、かつお節メーカーから「世界にだし文化を広めるグローバル食品企業」への転換を進めてまいります。
ジェトロ担当者からの一言コメント
マルトモ株式会社様は単なる商品輸出ではなく「だしの文化を世界へ発信する」という明確なビジョンのもと海外展開を進められています。JAPAN MALL事業では、オランダのAmazing Oriental社と連携したプロモーションを通じて、現地消費者へ日本料理は調理が難しいという先入観を払拭し、「家庭でも手軽に本格的な日本の味を楽しめる」ことを訴求し、ライフスタイルとしての日本食を提案、売上拡大につながりました。今年度は是非有料オプションへのご参加をご検討いただき、個別商品のプロモーションや販売データをご活用いただきたいと思います。今後も欧州や中東をはじめとする海外市場で、日本のだし文化やUMAMIの魅力がさらに広がることを期待しております。
マルトモ株式会社
愛媛県伊予市米湊1696番地
https://www.marutomo.co.jp/![]()
代表取締役社長:明関 眸氏(みょうせきひとみ)
創業年:1918年(大正7年)11月
事業内容:花かつお、かつおパック、削りぶし、煮干し、だしの素、めんつゆ、チルド製品(魚介加工品)、ご贈答品詰め合わせ、サプリメント、ペットフードの製造販売
関連会社:丸友食品貿易(上海)有限公司
海外事業:対米HACCP,GMP(Good Manufacturing Practice)を国内6工場で取得(1998)、本社工場
EU-HACCPも2024年取得し、全方位で海外へ展開。FSSC22000は2018年から2024年の間に 全7工場で認証取得。
展開国・地域:米国、中国、東南アジア、EU、オセアニアなど
2026年10月
マルトモ株式会社様愛媛県伊予市の本社工場





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