株式会社マリーヌ

2018年に参加した、金融機関主催によるベトナムバイヤー商談会では角質ケアパックやフェイスマスクなど成約に至り、初輸出で200万円の売上となりベトナム市場参入の手応えを感じました。自由販売証明書やEPAに係る原産地証明、輸入規制に係る書類の入手など準備に苦労しましたが、この時相談したのがジェトロ香川です。しかしその後、継続販売に至らず、現地店舗を視察してみて、商品提案やPOPもない陳列になっていたことを知り、自社での販売努力も必要だと痛感しました。2019年に新輸出大国コンソーシアムのハンズオン支援に採択されると、ベトナム駐在経験があり豊富な人脈を持つ専門家とすぐにベトナムへ出張し、市場調査と現地企業との商談を実施しました。商品と販売店のミスマッチを回避するため、現地の事前調査では輸入・卸会社だけでなく、さまざまな業態の販売店を視察し、商品にマッチする販売業態を決めて、その業態に強い輸入・卸会社にコンタクトしました。

専門家の支援を受け、数多くの商談や店舗視察が実施でき、その中で自社製品への潜在需要があることを確信しました。早速2020年のホーチミンでの展示会にも参加を決めましたが、コロナ禍の影響で展示会が開催されず、現地での商談も難しくなりました。そのような中で、ハンズオン支援の専門家から提案されたのがオンライン商談です。慣れないオンラインツールで不安な気持ちもありましたが、専門家の同席でスムーズに商談が進み、回を重ねていくうちにオンラインでの効果的な提案方法も見えてきました。容易に資料が共有できコストもかけずに商談できるオンライン商談のメリットにも気づきました。ベトナムやタイのコロナ禍でのロックダウン期間中、積極的な事業展開が難しかったのですが、メイン商品を当初予定の化粧品からエアコン除菌剤「バリアクリア」に切り替え、オンライン商談の現地通訳の方に継続依頼をして信頼関係を築き、サンプル保管などの通訳業務以外でも協力をお願いしました。