オリオンコンピュータ株式会社

少子高齢化が急速に進んでいる我が国において、人材不足は近い将来、確実に直面する深刻な課題だと思います。現在、全国各地で人材不足を補うべく海外からの人材の受け入れが活発化しています。私自身も以前より日本の少子高齢化による人材不足を解決するために外国人材を活用することへ関心がありました。また、弊社の教育事業について、今後も生徒を継続的に確保できるかを不安に感じており、何か経営を長期的に安定させるための方法はないか模索していました。弊社が国内で経営している学校の生徒の多くが外国人留学生だったこともあり、海外で日本語学校を設立すればニーズがあるのではないかと思い、進出を決意しました。
進出先は、当初よりスリランカに決めていました。その理由としては、現地で事業を任せる候補となるスリランカ出身の卒業生がいたこと、また、彼との縁でスリランカに好印象を持っていたことが挙げられます。いま振り返ると、弊社は人との出会いに恵まれていると実感します。

他方で、弊社はこれまで海外展開の経験がなかったため、まず何から始めたらよいかわからず、海外進出に関する様々な手続きの順序もわかりませんでした。そこで、栃木県に相談すると、ジェトロ栃木を紹介いただきました。
早速、ジェトロ栃木を訪問すると、スリランカに駐在経験のある当時の所長に対応いただきました。所長より、進出したい想いだけではなく、しっかりと現地調査をしたうえで進出計画をたてるべき、また、状況に応じて進出を断念することも検討すべきとの厳しくも愛のあるアドバイスをいただきました。プロジェクトを進めるにあたっては、ジェトロの「新輸出大国コンソーシアム」の専門家支援を利用しました。担当の専門家は、アジアでの教育事業を展開した経験がある方で、戦略の策定から実際の手続きまで様々な支援を受けました。また、現地のジェトロ・コロンボ事務所からも、学校設立の手続きに関するアドバイス等をいただきました