ナミビア、2026年の経済成長見通しを下方修正

(ナミビア)

ヨハネスブルク発

2026年11月05日

ナミビアのエリカ・シャフダ財務相は10月22日、2026/2027年度の中間予算見直しを発表し、2026年の経済成長率予測を2月時点の3.1%から2.3%に下方修正した。その理由として、2026年上半期の経済実績が当初予想を下回ったことを挙げた。一方、今後は成長率が改善し、2027年に2.6%、2028年に3.0%、2029年に3.3%になるとの見通しを示した。鉱業分野で計画中のプロジェクトに加え、ウランや金の堅調な価格、インフレ率と金利の低下に伴う個人消費の拡大が景気回復を後押しするとしている。

一方、ナミビア統計局(NSA)が9月25日に発表した2026年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率は前年同期比4.8%となり、前年同期1.7%から大幅に上昇した。ただし、成長を牽引したのは主にサービス業であり、同国経済を支える鉱業は依然として低調だった。

成長率を産業別にみると、第三次産業が前年同期の3.8%から6.1%に上昇した。保健・医療(17.6%)、卸売・小売業(9.0%)、情報通信(8.2%)、金融(5.5%)、ホテル・レストラン(5.5%)が成長を押し上げた。保健・医療は医療従事者の増加や活動の活発化、卸売・小売業はスーパーマーケットや卸売業者の売り上げ増加、情報通信は音声通話やインターネットのデータ利用拡大が、それぞれ成長の要因となった。第一次産業は、前年同期のマイナス2.4%から3.0%へ回復した。農業・林業(17.8%)、漁業(2.8%)が好調だった。第二次産業も前年同期のマイナス1.5%から0.8%へとプラス成長に転じた。製造業がマイナス7.9%から3.9%に回復したことが主因で、特にダイヤモンド加工が76.5%と大きく伸びた。一方で、鉱業・採石業(マイナス3.1%減)、建設業(マイナス15.5%)、電力・水道業(マイナス2.6%)は、引き続きマイナス成長となった。

世界銀行は2026年9月に公表したナミビア経済概況で、同国経済は依然として産業の多角化が進んでおらず、鉱業への依存度が高いと指摘している。その上で、「中東情勢に起因するエネルギー価格の上昇や緊縮財政によって、短期的な見通しは依然として低調」としている。2026年のGDP成長率については、2025年の1.7%から1.9%になると予測しており、慎重な見方をしている。

(トラスト・ムブトゥンガイ、多崎央)

(ナミビア)

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