モザンビーク産ゴマの日本・EU向け検疫不合格がゼロに

(モザンビーク、日本、EU)

マプト発

2026年11月06日

モザンビーク農業・環境・漁業省は10月18日、2026年1月~9月にかけて、日本とEU向けに輸出された同国産ゴマについて、輸入先国の検疫検査や食品安全検査など不合格となり拒否された事例がゼロだったと発表した。同期間中に日本には5,000トン(31ロット)、EUには1,400トン(33ロット)が輸出されていた。2023年から2025年までの3年間では、日本とEUに輸出されたゴマのうち合計14ロットが不合格となっていた(注1)。日本の厚生労働省は2023年にモザンビーク産ゴマから残留基準を超える農薬(カルバリル、チアメトキサム)が検出されたことを受け、検査命令(輸入届け出ごとの全ロットに対する検査の義務づけ)を発令している(注2)。農業・環境・漁業省は、輸出における品質改善について、綿花・油糧種子公社(IAOM)による出荷前デジタル認証制度の導入などの取り組みの結果としている。

モザンビーク政府は2020年、従来のモザンビーク綿花公社の事業範囲を拡大するかたちでIAOMを設立した。2022年に政令第75/2022号「油糧作物規則」を制定し、輸出作物であるゴマなど油糧作物の生産、商業化を推進している。「油糧作物規則」は生産者、輸出事業者など油糧作物関連事業者に対しIAOMへの情報登録を義務付けており、IAOMのウェブサイトからは、リアルタイムで集計された直近の油糧作物の出荷統計、作物別・輸出相手国別の輸出販売契約統計などが閲覧可能だ。ゴマ産業への民間投資も進み、シンガポールの農業商社ロブスト・インターナショナルは2025年11月、モザンビーク中部ソファラ州にゴマの加工工場を建設した。

2025年の財務省貿易統計によると、日本の輸入において、モザンビーク産ゴマは総輸入量(18万6,483トン)の約6%(1万1,092トン)を占め、国別では5位となっている。

(注1)違反事例の詳細については、日本の厚生労働省が公表している「輸入時における輸入食品違反事例」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますから確認可能。

(注2)農薬カルバリルの検査命令外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは2023年8月に発令された。同年12月にチアメトキサムの検査命令PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)が追加された。

(松永篤)

(モザンビーク、日本、EU)

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