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日本のDX・AI企業11社がタイの製造業向けにソリューション提案
(タイ、日本)
バンコク発
2026年11月06日
ジェトロは10月20日、タイ国家イノベーション庁(NIA)などの後援を受け、タイの製造業向けに、日本のデジタルトランスフォーメーション(DX)・人工知能(AI)ソリューションを紹介するイベントをバンコクで開催した。本イベントは、タイと日本の間で、イノベーションおよびスタートアップ同士の連携を促進するものだ。特に、タイ企業が直面する生産性向上や人材不足、環境対応などの課題解決に向け、ソリューションを有する日本企業とのマッチングを目的としている。当日は、DX・AI関連サービスを提供する日本企業11社がプレゼンテーションを行った後、タイ企業との商談・交流を行った。会場には、日タイ企業の関係者など約70人が来場した。
イベントの冒頭、NIAのクリッタパー・ブンフアン長官が基調講演を行った。同長官は、タイには多くの日系・タイ系製造業が立地し、国内経済や雇用を支えている一方、人件費上昇やエネルギーコストの増加、環境問題、少子高齢化といった構造的な課題に直面していると指摘した。その上で、タイ政府は、産業高度化を推進する重点分野として、(1)AIやロボティクス、IoTを活用するスタートアップ・ディープテック企業の育成、(2)大学や大企業、海外機関との連携によるオープンイノベーションの推進、(3)AI・デジタル技術の産業利用の拡大、(4)省エネルギーや低炭素化を通じた持続可能な産業競争力の強化の4点を挙げた。また、ジェトロおよび日本企業との連携により、タイ製造業のDX・AI活用を一層加速させたいとの期待を示した。
続くピッチセッションでは、日本企業11社が、製造業向けのDX・AIソリューションを紹介した。AIを活用した業務効率化や品質管理、生産計画最適化、現場データの可視化、企業間データ連携、ESG対応支援など、多様な提案が行われた。各社に共通していたのは、単なるデジタル技術の活用にとどまらず、現場データの蓄積・分析を通じて、生産性向上や経営判断の高度化を実現する点だ。これらは、NIAが示したタイ産業の重点課題に対応するソリューションとして、来場者の関心を集めた。
プレゼンテーション後には、商談セッションが実施され、ピッチを行った日本企業11社と、来場した日タイ企業との間で活発な商談・交流が行われた。参加したタイ企業からは、「一度のイベントで効率的に多くのDX・AIソリューションを知ることができた。商談セッションで関心を持った企業と具体的な話を進めたい」などの声が聞かれた。また、日本企業からは、「個別営業では効率が悪く、またタイでの知名度が高くない自社にとって、新規顧客開拓は容易ではない。ジェトロ主催イベントを通じて、具体的なニーズを持つ多くの潜在顧客と一度に接点を持つことができた」と、イベントを評価する声が寄せられた。
今回のイベントは、日タイ企業にとって、DX・AI導入の選択肢を広げる機会となり、有望な潜在顧客との接点を得る場となった。NIAとジェトロは、今後も両国企業やスタートアップ間の連携を後押しし、日タイ製造業の競争力強化と日タイ間のオープンイノベーション創出を支援していく考えだ。
(左)日本企業によるピッチセッションの様子、(右)ピッチを聞く参加者の様子(ともにジェトロ撮影)
日タイ企業との商談・交流の様子(ジェトロ撮影)
(山崎牧子、高山博)
(タイ、日本)
ビジネス短信 b21c4b20e1d91e23





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