インドネシア、1~9月新車販売21%増、商用車需要が後押し

(インドネシア)

ジャカルタ発

2026年11月02日

インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)が10月9日に発表した統計によると、2026年1~9月の新車販売台数(卸売りベース)は67万9,020台となり、前年同期比21.0%増加した。内訳は、乗用車が14.7%増の49万3,792台、商用車が41.7%増の18万5,228台だった。生産台数は14.9%増の98万2,721台で、乗用車が8.2%増の80万1,471台、商用車が57.7%増の18万1,250台となり、販売・生産ともに商用車の伸びが目立った。9月単月の新車販売台数は7万9,540台で、前年同月比28.1%増となったが、前月比では2.7%減だった(添付資料表1参照)。

9月のブランド別販売は、トヨタ自動車が2万1,877台(シェア27.5%)で首位、ダイハツが1万1,558台(14.5%)、BYDが6,031台(7.6%)と続いた。1~9月累計では、日本ブランドが52万2,045台で全体の76.9%、中国ブランドが13万1,584台で19.4%となり、中国ブランドの販売は前年同期比97.7%増と、ほぼ2倍に拡大した。BYDが4万3,727台(前年同期2万77台)、JAECOOが2万7,234台(同640台)、GEELYが1万4,783台(同1,462台)と、中国の上位3社ブランドの伸びが大きい(添付資料表2参照)。

燃料別では、9月のガソリン車が3万6,146台、ディーゼル車が1万8,166台、バッテリー式電気自動車(BEV)が1万6,078台、ハイブリッド車(HEV)が7,859台、プラグインハイブリッド車(PHEV)が1,291台だった。BEVは前月比7.9%減だったが、販売全体の20.2%を占めた。1~9月累計では、BEVが11万7,792台(シェア17.3%)、HEVが6万3,492台(9.4%)、PHEVが1万219台(1.5%)となった(添付資料表3参照)。

9月のBEV販売は、BYDが5,333台(BEV市場の33.2%)で首位、JAECOOが3,276台(20.4%)、GEELYが2,243台(14.0%)、上汽通用五菱汽車が1,779台(11.1%)と続いた(添付資料表4参照)。

ガイキンドのクク・クマラ事務局長は、販売増の大半は商用車によるもので、その多くが政府資金による需要によるものだと説明した。政府が進める複数のプロジェクトが、商用車の購入を後押ししているという。また、販売の約70~80%は価格3億ルピア(約261万円、1ルピア=約0.0087円)未満の車種だと指摘した。中間層の購買力への圧力が続く中でも、1~9月の販売台数は目標の85万台の約80%に相当し、85万台超えは期待できるが、100万台の達成は厳しいとの見方を示した(10月9日付「ビスニス」)。

(大滝泰史、ティアラ・ダルマシャンティ)

(インドネシア)

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