空飛ぶクルマのスカイドライブ、シンガポール企業6社と次世代電池などの共同開発で覚書

(シンガポール、日本)

シンガポール発

2026年11月05日

空飛ぶクルマ(eVTOL)を開発するスカイドライブ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(SkyDrive、本社:愛知県豊田市)は10月28日、シンガポール企業6社と次世代電池や高速充電、自動運航関連技術などの共同研究開発(R&D)に関する覚書(MOU)を締結した。東南アジアでの商用運航を視野に、シンガポール企業と連携して、先進航空モビリティー(AAM)関連の共同開発に取り組む。

MOUを締結したのは、航空宇宙部品の先端製造技術を持つアキュロン・テクノロジーズ(Accuron Technologies外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)、デジタル空域管理技術のヘロン・テクノロジー(Heron Technology外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)、電気システム統合のホープ・テクニック(HOPE Technik外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)、高速充電技術のKVI外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、小型航空機開発のネオ・エアロノーティックス(Neo Aeronautics外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)、高性能電池開発のボルト14・ソリューションズ(Volt14 Solutions外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)のシンガポール企業6社。このうち、KVIはリチウムイオン電池の黒船(グラファイト)負極を発明したラシッド・ヤザミ氏がシンガポールで設立したスタートアップ。独自の非線形充電技術を活用し、充電時間の短縮や電池寿命の延長を可能にしているという。

写真 シンガポール企業6社との共同R&DのMOU署名式で記念撮影する福澤CEO(左から4人目、ジェトロ撮影)

シンガポール企業6社との共同R&DのMOU署名式で記念撮影する福澤CEO(左から4人目、ジェトロ撮影)

スカイドライブは現在、日本と米国において空飛ぶクルマの型式証明取得の手続きを進めており、2028年ごろの商用運航を目指している。まずは観光・遊覧飛行から事業を開始し、その後、空港シャトル、都市内エアタクシーへと事業を拡大する方針だ。福澤知浩CEO(最高経営責任者)は式典で、「予約注文が他の地域よりも東南アジアから多く寄せられている」と説明した。福澤CEOは、「シンガポールは東南アジアの中心であり、アジアの中心にも位置し、域内の事業展開にあたり非常に重要な国の1つだ」と述べた。

シンガポール経済開発庁(EDB)のマーカス・ダス上級副局長(グローバル企業統括)は、「アジア有数の航空エコシステムの拠点の1つとして、シンガポールはAAM関連企業にR&Dを支える環境と国内外のエンジニアリング人材、そして近隣市場へのアクセスを提供できる」と強調した。MOU署名式はシンガポールで10月27~29日に開催されたディープテック分野のスタートアップの大型イベント「SWITCH外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」で行われた。

(本田智津絵)

(シンガポール、日本)

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