南米最大級のゲーム見本市がサンパウロで開催、日本勢が存在感

(ブラジル、日本)

サンパウロ発

2026年11月04日

南米最大級のゲーム見本市「ブラジル・ゲーム・ショー(Brazil Game Show:BGS)2026」が10月9~12日、サンパウロ市で開催された。17回目となる今回の来場者数は、主催者によると27万1,488人だった。

同見本市では、ゲームやテクノロジー関連企業の出展に加え、玩具や関連グッズの販売も行われた。多くの一般来場者でにぎわい、さらに会場内にはBtoB向けの商談エリアも設置され、ビジネス交流の場としても活用された。

日本からは、任天堂、セガ、スクウェア・エニックスが大規模な試遊ブースを出展し、存在感を示した。大手玩具メーカーのエポックも出展し、「スーパーマリオ」「NARUTO」「鬼滅の刃」などのキャラクター玩具を販売した。なお、会場には公式ライセンス商品を扱うブースと並んで、ライセンスの有無が明示されていない非正規品を取り扱う事業者の出展もみられた。

写真 (左)多くの来場者でにぎわう任天堂のブース、(右)多くの若者でにぎわうセガのブース(ともにジェトロ撮影)

(左)多くの来場者でにぎわう任天堂のブース、(右)多くの若者でにぎわうセガのブース(ともにジェトロ撮影)

韓国からは、コンテンツ産業振興機関であるKOCCA(注1)が中南米市場の開拓を目的として、初出展した。一般来場者向けには、韓国のインディーゲーム4作品を体験できる試遊コーナーを設置し、体験者には韓国のインスタント麺やフェイスマスクなどを景品として配布するなど、韓国文化の認知拡大も図った。

会場ではゲームやアニメのキャラクターのコスプレを楽しむ来場者も多く見られ、ブラジルにおけるゲーム(注2)やアニメ(注3)文化の浸透ぶりをうかがわせた。

インディーゲームエリアには31社が70作品を出展した。日本からは、スタジオサザンカが出展した。同社は2024年設立のゲーム開発会社で、2026年10月にインディーゲームのパブリッシング事業を開始した。その第1弾タイトルとして、ブラジル人ゲームクリエーターのレオン・ステバンス氏(noidnoidnoid名義で活動)が開発するアドベンチャーゲーム『[AFANTASIA]』(注4)を紹介した。同タイトルは、日本企業とブラジル人クリエーターによる協業事例として来場者の関心を集めた。

同社の小澤健司代表取締役は、「ブースには常に来場者が訪れ、ブラジルのインディーゲームコミュニティーの活発さに驚かされた。また、自身が気に入ったタイトルをインスタグラムなどで発信するコンテンツクリエーターの来場も多く、会期中にとどまらず、より多くの人にタイトルを知ってもらうきっかけになると感じた」と述べ、日本市場に加え海外市場も視野に入れた事業展開を進める考えを示した。

写真 複数の企業ブースが集まるインディーゲームエリアの様子(ジェトロ撮影)

複数の企業ブースが集まるインディーゲームエリアの様子(ジェトロ撮影)

(注1)KOCCA(Korea Creative Content Agency)は韓国文化体育観光部傘下のコンテンツ産業振興機関。ゲーム、映像、アニメーション、音楽などのコンテンツ産業の育成や海外展開支援を行う。

(注2)ブラジルにおけるゲーム市場の概況については、調査レポート「2025年版ブラジルのゲーム市場概況(2025年10月)」を参照。

(注3)ブラジルでの日本アニメ関連サービス・商品の人気についての詳細は、調査レポート「アニメ関連サービス・商品に関するブラジル市場レポート(2025年3月)」を参照。

(注4)noidnoidnoid氏が開発するポイント&クリック形式のナラティブ探索アドベンチャー。対応プラットフォームはパソコン(Steam)で、発売日・価格は未定。日本語を含む5言語に対応する。スタジオサザンカは、『聖剣伝説 VISIONS of MANA』のディレクターを務めた小澤氏が設立した。

(佐藤由夏)

(ブラジル、日本)

ビジネス短信 1af68b2efcaea3eb