「スリランカ経済サミット2026」開催、経済改革と域内連結強化による成長戦略を議論

(スリランカ)

コロンボ発

2026年11月06日

「スリランカ経済サミット2026」が10月12~13日にコロンボで開催され、政府関係者、国内外の企業、国際機関など800人以上が参加した。今回のテーマは「変化する世界経済の中でのスリランカの位置付け:レジリエンス、改革、そして経済政策の未来」で、経済改革の進捗や投資誘致、貿易拡大に向けた方策について議論が行われた。

開会式で登壇したアヌラ・クマーラ・ディサーナーヤカ大統領は、透明性の高い行政運営や法制度改革、インフラ整備による投資環境改善への取り組みを説明し、スリランカへの投資を呼びかけた。

写真 アヌラ・クマーラ・ディサーナーヤカ大統領(左)(ジェトロ撮影)

アヌラ・クマーラ・ディサーナーヤカ大統領(左)(ジェトロ撮影)

日本からは磯俣秋男駐スリランカ大使が講演し、スリランカを地域およびグローバル・バリューチェーンへより深く組み込むことの重要性を強調した。日本側の調査で有望分野として自動車部品、電気・電子機器、半導体関連産業などが確認されていると紹介した(注)。また、日本・インド・スリランカの3国連携による経済協力の可能性に言及し、スリランカを南アジアと東アジア・ASEANを結ぶ戦略的拠点として位置付けた。また、セイロンティーの高付加価値化、高品質水産物の対日輸出拡大、日本市場向けウェルネスツーリズムの可能性にも触れた。

写真 パネルディスカッションの様子(ジェトロ撮影)

パネルディスカッションの様子(ジェトロ撮影)

トヨタランカの河端政明会長もパネリストとして登壇し、スリランカがインドやタイと連携した地域自動車サプライチェーンの一部となる可能性を指摘し、ハンバントタ港の物流拠点としての潜在性を強調した。また、スリランカ人材について教育水準が高く、グローバル基準に対応できると評価する一方、投資拡大には政策の継続性と予見可能性が重要との見方を示した。

サミットでは、経済改革、貿易自由化、デジタル化、投資促進を通じた成長戦略と、インド、日本をはじめとする地域との経済連結性強化の重要性が共有された。

(注)詳細は経済産業省ウェブサイトの「輸出志向型産業回廊構築に向けたロードマップ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を参照。

(ラクナー・ワーサラゲー、志鎌大介)

(スリランカ)

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