デリー首都圏の大気汚染対策、適用措置「ステージ1」を発動

(インド)

ニューデリー発

2026年10月30日

インドのデリー首都圏と周辺地域の大気汚染対策を所管する大気質管理局(CAQM)は10月21日、デリー首都圏(NCR)の空気質指数(AQI)が「Poor:悪い」区分まで悪化したことを受け、「行動計画(GRAP、2026年9月改定)」の適用措置「ステージ1」を発動した。ステージ1の主な措置は次のとおり。

  • 建設現場における粉じん抑制措置の強化
  • 廃棄物やバイオマスの野焼き禁止
  • 老朽車両や排ガス規制の取り締まり強化
  • ディーゼル発電機の使用規制
  • 飲食店での石炭・薪使用禁止

GRAPは、大気汚染の状況に応じて段階的に対策を強化する措置で、AQIが201~300の場合にステージ1、301~400の場合にステージ2、401~450の場合にステージ3、450超の場合にステージ4が発動される。各ステージの適用の有無はCAQMが随時決定する。2026年9月の改訂により、これまで上位ステージに含まれていた一部措置を下位ステージから適用し、予防的な大気汚染対策を強化した。

CAQMによると、デリーのAQIは10月20日の179(Moderate:中程度)から、21日午後2時には244(Poor:悪い)へ上昇した。インド気象局(IMD)およびインド熱帯気象研究所(IITM)の予測でも、今後数日間にわたり大気質が「Poor」区分にとどまる見通しであることから、ステージ1の発動を決定した。なお、2025年は10月19日にAQIが300を超え、GRAPステージ2が発動されていた。

デリー首都圏では例年、冬季に農業残渣の焼却や自動車排ガスなどの影響で深刻な大気汚染が発生する。現地メディアによると、デリー環境相のマンジンダー・シン・シルサ氏は、政府の分析として、大気汚染の約60~65%は周辺地域からの流入によるものとし、デリー首都圏内の対策に加え、周辺州を含めた広域的な連携を強化していく必要性を強調した(「インディアン・エクスプレス」紙10月21日)。

(町田早弥香)

(インド)

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