吉利控股、米グーグルとグローバル戦略提携、海外向け車載デジタルサービスを強化

(中国、米国)

上海発

2026年10月27日

中国の自動車大手、吉利控股集団(以下、吉利控股)は10月16日、グーグルとグローバル戦略提携を締結したと発表した。両社は、グーグルのサービスが利用可能な海外市場において、吉利控股傘下ブランドの対象車種向けにデジタルコックピット(注)のエコシステムを共同構築する。関連サービスを搭載する最初の車種は2027年下半期に投入する予定。ただし、実際の導入時期は、製品開発、規制への対応、市場投入に向けた準備の進捗状況によって決まる。

対象となる海外向け車種には、グーグルの認証を受けた車載サービス「Google Automotive Services」を搭載する。具体的には、生成AI(人工知能)アシスタント「Gemini」や「Googleマップ」、車載アプリストアなどを導入し、複数の情報形式に対応するAI音声機能、グローバル対応のナビゲーション、多様な車載アプリ、デバイス間の連携機能などを提供する。運転の安全性を確保しながら、ユーザーの移動体験の向上を図る。

今回の提携は、両社の長期的な協力関係をさらに深めるものとなる。吉利控股傘下のEVブランド、Polestar(ポールスター)は、2020年からグーグルの車載サービス分野で協力している。今後、同サービスは、吉利(Geely)、領克(Lynk & Co)、宝騰(Proton)、雷達(RADAR)、smartなど、吉利控股傘下のより多くの乗用車ブランドに順次展開される。

吉利控股の沈源・高級副総裁兼最高技術責任者は、世界の消費者は車内でも日常的に使用する電子機器と同様の利便性や操作性を求めているとした上で、グーグルとの協力を通じて、海外のユーザーに、より円滑で直感的かつ快適な運転・乗車体験を提供すると述べた。

また、グーグルの車載アンドロイド製品担当ディレクター、ハリス・ラミッチ氏は、今回の提携により、吉利控股傘下のより多くの車種で、車載ディスプレーからアプリ、直感的に利用できるナビゲーション、利用者に合わせたAIアシスタントを直接利用できるようになると述べた。

(注)車内のデジタル表示やナビゲーション、音声操作などの機能を統合したシステム。

(宋青青)

(中国、米国)

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