アブダビで食料安全保障・食品産業関連見本市「Global Food Week 2026」が開催

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2026年10月16日

アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビにあるADNEC Centre Abu Dhabiにおいて、食料安全保障・食品産業関連見本市「Global Food Week 2026」が10月6日から8日にかけて開催された。同展示会はアブダビで展示会・イベント事業などを手掛けるADNEC Groupが主催し、アブダビ農業・食品安全局(ADAFSA)とともに「Building Scalable Food Futures Together(持続可能な食料の未来を共に築く)」をテーマに、食料安全保障の強化や持続可能な農業・食品システムの構築に向けた国際協力を促進する場として開催された。主催者の事前説明では出展者数は2,580で、2025年10月に開催された同展示会に比べて18%増となり、参加国は同23%増の92カ国になるとされた。

写真 「Global Food Week 2026」展示ゾーンの案内(ジェトロ撮影)

「Global Food Week 2026」展示ゾーンの案内(ジェトロ撮影)

会場では、食品・飲料、農業技術(Agri-Tech)などが展示されたほか、食料安全保障や農業分野へのデジタル技術の活用に関連する出展も多くみられ、生産性向上や資源利用の効率化に向けた技術・ソリューションが紹介された。

写真 (左)「未来の養蜂家」と称したロボット、(右)UAE産の蜂蜜(ともにジェトロ撮影)

(左)「未来の養蜂家」と称したロボット、(右)UAE産の蜂蜜(ともにジェトロ撮影)

また、UAE産農産物の付加価値向上を目的とした食品開発も紹介された。デーツの種子を練り込んだパスタや、UAE産ブラックベリーと中東の伝統的ハーブであるザータル(Za'atar)を使用したジャムなど、地場産品を活用した加工食品が展示された。輸入依存度の高い同国において、食料安全保障の強化と食品産業振興の両立を目指す取り組みの一端が示された。

写真 (左)UAE産ブラックベリーとザータル(Za'atar)を使用したジャム、(右)デーツの種子を練り込んだパスタ(ともにジェトロ撮影)

(左)UAE産ブラックベリーとザータル(Za'atar)を使用したジャム、(右)デーツの種子を練り込んだパスタ(ともにジェトロ撮影)

UAEは食料安全保障を国家戦略上の重要課題に位置付けており、政府は、「国家食料安全保障戦略(National Food Security Strategy 2051)」に基づき、国内の食料生産の拡大や先端技術の活用を推進している。今回の展示会では、農業技術の導入から国産農産物の高付加価値化まで幅広い取り組みが紹介されており、同国の食料安全保障強化に向けた政策の方向性を反映した内容となっていた。

(小野寺千紘)

(アラブ首長国連邦)

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