ドイツのバイエル、米オハイオ州に22億ドル投資、医薬品製造施設を新設

(米国、ドイツ)

シカゴ発

2026年10月06日

ドイツの製薬・化学大手のバイエルは10月2日、米国オハイオ州ニューアルバニーに22億ドルを投じ、新たな医薬品製造施設を建設すると発表した。

新施設は、原薬(医薬品の有効成分)と製剤(患者に投与するかたちに加工した医薬品)の製造機能を備え、当初は、がん、循環器、腎疾患領域の製品を製造する。原薬製造設備は2031年、製剤製造設備は2034年の稼働を予定している。同社は約600人の雇用創出を見込む。

同社は過去5年間に米国で70億ドル超を製薬研究開発・製造分野に投じている。同社のビル・アンダーソン最高経営責任者(CEO)は、「バイエルは長年、米国を重要な製造基盤でありイノベーション拠点と位置付けてきた」とした上で、「新施設は製造に関する専門知識と熟練した人材の拠点となり、米国内外の患者に革新的で高品質な医薬品を提供する能力を強化する」と述べた。

新施設を設置するニューアルバニー・インターナショナル・ビジネスパークは、60社超が立地し、2万人超が勤務する開発地区だ。アムジェンを含む複数のライフサイエンス企業が進出しているほか、インテル、グーグル、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)、マイクロソフト、メタなども進出している。

2027年には、バイオ製造のオペレーターや技術者を育成するオハイオ・ライフサイエンス・トレーニングセンターを同ビジネスパーク内で開設する予定だ。州内では、大学や研究機関、医療機関を結ぶプラットフォームであるオハイオ・ディスカバリー・コリドーが運営されており、企業に研究機関との連携機会や高度人材へのアクセスを提供している。

なお、バイエルはオハイオ州の雇用創出税額控除制度の活用を申請する予定であるほか、オハイオ州経済開発公社(ジョブズ・オハイオ)によるプロジェクト支援の利用も検討している。

オハイオ州のマイク・デワイン知事(共和党)はバイエルが新施設の立地先としてオハイオ州を選んだことを歓迎し、「今回のプロジェクトは、ライフサイエンス分野において、オハイオ州の世界有数のバイオ製造地域としての地位を確固たるものにする」と述べた。

(坂井愛子)

(米国、ドイツ)

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