米テンポラル、大型資金調達、AIエージェント運用基盤などで顧客4,300社超え

(米国)

サンフランシスコ発

2026年10月02日

米国のテンポラル・テクノロジーズ(Temporal Technologies、本社:ワシントン州ベルビュー)は9月14日、シリーズEラウンドで5億5,000万ドルを調達し、企業価値が125億5,000万ドルに達したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

同社は、企業がAI(人工知能)エージェント(注)や業務アプリケーションを安定的に運用するためのソフトウエア基盤を提供している。同社の「永続実行(Durable Execution)技術」は、AIエージェントやアプリケーションの実行状態を保持し、外部システムやツールとの連携中に障害が発生しても、処理を中断せず完了まで実行できることを特徴とする。同社によると、年間経常収益(ARR)は2億5,000万ドルを超え、前年比で3倍超に成長した。また、2026年8月にはクラウドサービス上で1兆9,000億件を超える処理を実行し、有償顧客数は4,300社を上回った。顧客にはオープンAI(OpenAI)、エヌビディア(NVIDIA)、ネットフリックス(Netflix)などが含まれる。サマール・アッバス共同創業者兼最高経営責任者(CEO)は、「AIエージェントがより多くの業務を担うようになるにつれ、処理途中の障害を吸収しながら業務を完了させる仕組みの重要性が高まっている」と説明した。

AIエージェントの運用基盤を巡る競争も活発化している。米セールスフォースは9月15日、同社の主催カンファレンスである「ドリームフォース(Dreamforce)」において、AIエージェントを複数の業務システムやデータに接続する「AIforce」を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。AIforceは、セールスフォース内のデータ、ワークフロー、業務ロジック、権限管理、ガバナンス機能などを外部AIインターフェースから利用可能にする基盤として位置付けられている。テンポラルの大型調達に加え、セールスフォースもAIエージェント向け基盤機能の拡充を進めている。

(注)自律的または半自律的に目標達成に向けて計画を立て、ツールや外部システムを利用しながらタスクを実行するソフトウエア。

(芦崎暢)

(米国)

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