モンゴル、好調な輸出を背景に外貨準備高が過去最高を更新

(モンゴル)

北京発

2026年10月29日

モンゴルのジャダンバ・エンフバヤル第1副首相兼経済開発相は10月7日、モンゴルの輸出実績について閣議で報告した。

同報告によると、2026年1~9月のモンゴルの輸出額は前年同期比54.0%増の166億ドルとなり、2026年度の国家予算で定められた年間輸出額目標を達成した。年間目​​標に対する輸出量の実績(達成率)は、銅精鉱が100%、石炭が95.7%、鉄鉱石が71.8%、原油が65.0%に達した。なお、モンゴルの年間輸出額は過去10年間で3.4倍に増加しており、2025年は通年で157億ドルだった(添付資料図1参照)。

政府は、好調な輸出実績を背景に、外貨準備高は2026年9月末時点で過去最高の89億ドルに達し、為替レートは安定していると述べた(注)。

また、2026年1~9月の非鉱業輸出は前年同期比約1割増の7億7,600万ドルだった。内訳では、羊毛・カシミヤは73.0%増の2億4,400万ドル、皮革・毛皮は2.1倍の230万ドルとなり、好調に推移した。一方で、食肉・食肉製品は11.0%減の8,400万ドルとなった。

モンゴル政府は国境インフラ、物流、デジタル通関、輸出の多様化の改善に重点を置き、輸出の拡大を目指している。同枠組み内で、輸出能力の向上と貿易円滑化のための措置を実施している。こういった政策的背景の下、政府は同閣議において、ガシューンスハイト国境検問所の交差点の混雑緩和による輸出輸送の円滑化などについて、関係機関に対し指示を出した。モンゴル・中国間の越境鉄道については、鉄道路線および貨物積み替えターミナルの建設が予定されている(2025年3月3日付地域・分析レポート参照)。また、ボルガンおよびビチグト国境検問所における自動通関システム、スマートゲート、石炭分析所の2026年第4四半期までの運用開始についても同様に指示がなされた。そのほか、対外貿易のための電子ワンストップシステムの導入に向け、必要な調達手続きも加速される予定だ。

(注)外貨準備高と為替レートの推移については添付資料図2参照。

(藤井一範)

(モンゴル)

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