成都と重慶の両都市圏、第15次5カ年規画を発表

(中国)

成都発

2026年10月29日

中国の四川省政府は9月6日、「成都都市圏同城化発展第15次5カ年(2026~2030年)規画」を発表するとともに、重慶市政府と四川省政府は10月10日、「重慶都市圏建設第15次5カ年実施プラン」を共同で発表した。

成都都市圏の「規画」では、2030年までに、成都都市圏の中核的な成長エンジンとしての役割を一層強化し、都市圏の一体化を大きく進展させる目標を掲げた。域内総生産(GRP)は3兆9,500億元(約94兆100億円、1元=約23.8円)の達成を目指す。また、常住人口の規模を安定的に維持するとともに、常住人口に占める都市人口の割合を引き続き高めるとしている。

一方、重慶都市圏(注)のプランでは、2030年までの目標として、重慶都市圏のGRPを3兆6,000億元以上、都市人口を2,000万人以上とすることを掲げた。また、「軌道交通で結ばれた都市圏」を形成し、都市圏内で1時間以内の通勤が可能な人口の割合を75%に引き上げるとともに、「重慶製」自動車の都市圏内調達率を70%以上に高めるとしている。

両計画の具体策をみると、いずれも交通、産業、市民生活などを重点課題に位置付けている。交通面では、成都都市圏は現代的な総合交通システムの整備を掲げ、都市間の通勤ルートと通勤輸送サービスシステムを整備し、空港旅客数を延べ1億人超にするとしている。重慶都市圏については通勤効率向上プロジェクトを実施し、利便性と効率性の高い通勤圏を構築するとした。

産業面では、成都都市圏は「新質生産力」育成、発展を掲げるとともに、年間売上高が2,000万元以上の製造企業を母数とし、付加価値ベースに占める設備製造業、ハイテク製造業、デジタル製品製造業の割合を引き続き高めていく方針だ。重慶都市圏は産業チェーンとイノベーションチェーンの構成を最適化し、段階的に連携する産業クラスターを育成する。このほか、両計画では、住民の生活の質向上や公共サービスの共有、都市圏の一体的な発展に向けた制度整備なども盛り込まれた。

(注)重慶市と四川省政府は2022年、「重慶都市圏発展規画」を共同で発表した。同規画では、重慶都市圏の対象地域は、重慶市中心部都市圏の21区と四川省広安市で、総面積は3万5,000平方キロメートルと定めた。

(曾小桐)

(中国)

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