第57回GST評議会がニューデリーで開催、手続きの円滑化などを提言

(インド)

ニューデリー発

2026年10月26日

第57回物品・サービス税(GST)評議会が10月8日、首都ニューデリーで開催され、ニルマラ・シタラマン財務・企業相が議長を務めた。本評議会での主な勧告・提案事項は次のとおり。提案内容の全文は、政府広報局により公開外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますされている。

(1)GSTに係る手続きの改革

  • GST登録情報の変更や登録取り消し申請について、システム上での自動承認を導入。
  • GSTの還付手続きの自動化を段階的に進める。第1段階では、ゼロ税率取引(注1)や逆転税率構造(注2)に係るGSTについて、請求額の90%を自動的に仮還付する。第2段階では、100%の自動還付を実現する。

(2)GSTのその他の改革

  • ゼロ税率取引について、資本財に係る仕入れ税額控除(ITC:Input Tax Credit)の還付を認める。また、逆転税率構造の場合には、サービス仕入れおよび資本財に係るITCについても還付対象とする。
  • ケータリング、医療保険、生命保険、無償サンプルなどについて、ITCの対象を拡大する。
  • 刑事訴追の対象金額を1,000万ルピー(約1,700万円、1ルピー=約1.7円)から5,000万ルピーへ引き上げる。

(3)GST税率関連の改正および明確化

  • GST税率表上の分類の明確化や、中古車販売業者による修理費などに係るITCの利用が可能であることを明確化。
  • EVを利用した車両レンタルサービスや、ECプラットフォーム経由の配送サービスなど、サービス関連のGSTの取り扱いを明確化。

今回の提言は、今後、通達、通知および法改正を通じて実施され、法的効力を有することとなる。ナレンドラ・モディ首相はX(旧Twitter)の投稿で、今回の提言について、コンプライアンスコストの削減などを通じてGSTをより利用しやすい制度とするための取り組みであると評価した。

(注1)輸出、または経済特区(SEZ)での認可事業向けの物品・サービスの供給。

(注2)仕入れに係るGST税率が販売に係るGST税率を上回ることにより、ITCが累積する状態。

(佐藤利昭)

(インド)

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