ベトナム、1~9月GDP成長率は前年同期比9.0%超
(ベトナム)
ハノイ発
2026年10月13日
ベトナム統計局は10月3日、2026年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率(推計値)が前年同期比9.95%だったと発表した(添付資料表参照)。第1四半期の8.15%、第2四半期の8.81%から成長が加速し、2026年1~9月のGDP成長率は9.01%となった。政府が掲げる年間10%超の成長目標にはなお届いていないものの、統計局は「近年では非常に高い成長率」と評価している。
2026年1~9月の成長率を産業別にみると、農林水産業が4.02%、工業・建設業が11.21%、サービス業が8.69%だった。工業・建設業は全体成長への寄与率が49.62%となり、引き続き経済成長を牽引した。特に製造業の成長率は11.36%となり、全体成長への寄与率は33.85%に達した。サービス業も好調で、卸売り・小売りが9.85%、運輸・倉庫が11.03%となった。
輸出や投資も引き続き成長を支えた。1~9月の輸出額は前年同期比24.5%増の4,343億ドルとなった一方、輸入額は36.7%増の4,537億ドルとなり、貿易収支は194億ドルの赤字となった。外国直接投資(FDI)の実行額は前年同期比12.1%増の210億7,000万ドルとなり、過去5年間の1~9月で最高を記録した。
グエン・ティ・フオン統計局長は、世界経済の不透明感や地政学リスクが続く中でも、「2026年第3四半期および1~9月の社会経済実績は、ほぼ全ての分野で前向きかつ顕著な成果を上げた」と評価した。また、同局は、1~9月の9.01%成長について「近年では非常に高い成長率であり、年間目標の達成に向けた重要な基盤になる」との認識を示した。
一方、年間成長率10%超の達成には第4四半期も高成長を維持する必要がある。統計局は今後の重点課題として、マクロ経済の安定維持、公共投資の加速、輸出市場の多様化、ハイテク分野を中心とした投資誘致の推進などを挙げた。世界経済の不確実性が残る中、政府が掲げる2桁成長目標の達成に向けた動向が注目される。
(吉田薫)
(ベトナム)
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