中国・東莞市の博力威、ベトナムのビンファストとの戦略提携を強化

(中国、ベトナム)

広州発

2026年10月28日

中国広東省東莞市に本社を置くリチウムイオン電池メーカーの広東博力威科技(Greenway、以下、博力威)は10月14日、ベトナムの地場複合企業ビングループ傘下の電気自動車(EV)メーカー、ビンファストと、電動二輪車・バッテリー事業に関する戦略的協力協定を締結したと発表した。

両社は電動二輪車およびバッテリー分野において、技術交流、製品開発、サプライチェーンでの協力および現地生産などの側面で、長期的な協力関係を構築していく。博力威によると、年間300万セット以上のバッテリー需要に対応するため、ビンファストは博力威を優先サプライヤーに位置付ける。また、博力威のビンファスト向けバッテリー供給量は、ビンファストの納車台数の約50%に相当するという。博力威は2026年にビンファスト向け製品の供給を開始し、同年7月にはバッテリー製品の量産・出荷を開始した。

博力威は、バッテリーセルからバッテリーパックまでを一貫して手掛ける生産体制を有し、東南アジアにおける現地生産能力の拡充を進めている。インドネシア工場は2024年11月に稼働を開始し、現地でのバッテリーパック生産体制を確立した。ベトナム工場は2026年末の完成・稼働を予定しており、ビンファストをはじめとする主要顧客向けの現地供給体制を構築する。

中国国内では、広東省東莞市のバッテリーパック生産拠点およびバッテリーセル生産拠点が稼働している。また、第2期となる年産3ギガワット時規模の全極耳大型円筒形バッテリー生産ラインを2026年第4四半期に稼働させる計画だ。

ベトナム二輪車製造業者協会(VAMM、注)が2026年10月9日に公表したデータによると、同協会加盟6社の2026年第3四半期(7~9月)の国内販売台数は前年同期比10.4%増の68万6,661台だった。一方、参考として、VAMM非加盟のビンファストが10月19日に発表した2026年第2四半期(4~6月)の実績では、同社の電動スクーターおよび電動自転車の納車台数は28万6,039台となり、前四半期比2倍、前年同期比約4.1倍に拡大した。

(注)ベトナム二輪車製造業者協会(VAMM)は、ホンダ・ベトナム、ヤマハ・モーター・ベトナム、ベトナム・スズキ、カワサキ・モータース・ベトナム、SYMベトナム、ピアジオ・ベトナムの二輪車メーカー・輸入販売会社6社に加え、部品・スペアパーツメーカー6社で構成される業界団体。ビンファストは加盟していない。

(黄子珊)

(中国、ベトナム)

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