タイ、カナダとの2国間FTAの交渉枠組みを閣議承認

(タイ、ASEAN、カナダ)

バンコク発

2026年10月27日

タイ政府は9月29日、タイ・カナダ自由貿易協定(TCAFTA)の交渉枠組みを閣議で承認した外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。カナダとの貿易・投資の円滑化を通じて、タイの経済成長と競争力強化を目指す。

交渉枠組みは、交渉中のASEAN・カナダFTA(ACAFTA)およびタイ・EU FTAの交渉枠組みを土台としている。物品貿易や原産地規則、知的財産、税関手続き・貿易円滑化、衛生植物検疫(SPS)措置、サービス貿易、デジタル貿易、投資など26章で構成される。タイ政府は国内手続きを進め、2026年10月に交渉開始を正式に発表できるよう取り組む。タイ政府は、競争力向上と、物品・サービス貿易や投資への好影響を見込むほか、タイの通商ルールや規制を高い水準に引き上げる機会になるとしている。

FTA交渉を所管する商務省貿易交渉局(DTN)は7月、TCAFTAの準備を進めていると明からかにしていた(2026年7月27日記事参照)。一方、ACAFTAについては、7月に開催された第19回交渉会合までに、交渉全体の8割以上を完了したとしている。タイは、11月のASEAN首脳会議での妥結発表を目指している。

タイ商務省によると、2025年のタイ・カナダの貿易総額は39億1,974万ドルに上る。タイ側では、輸出額25億9,171万ドルと輸入額13億2,802万ドルとなり、約12億ドル超の貿易黒字を生んでいる。主要輸出品目には、自動データ処理機〔関税分類(HS)8471〕や魚の調製品(魚卵を含む、HS1604)、米類(HS1006)が含まれる。輸入額が多い品目には、集積回路(IC、HS8542)や金(白金めっきしたもの、未加工のものを含む、HS7108)、鉱物性・化学肥料(塩化カリウムなど、HS3104)が並ぶ。

(藪恭兵、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ、ASEAN、カナダ)

ビジネス短信 add75cdb12cdfff6