広東省の粤芯半導体、深セン証券取引所の新興企業向け市場「創業板」に上場
(中国)
広州発
2026年10月21日
中国広東省広州市に本部を置く粤芯半導体技術(CanSemi)は10月13日、深セン証券取引所の新興企業向け市場「創業板」に上場した。
同社は2017年に広州黄埔区に設立された、アナログ半導体分野に特化したウエハーファウンドリー(半導体受託製造)企業だ。同社の上場公告書によると、調査会社フロスト&サリバンの調査では、同社は2026年4月末時点で、中国本土で唯一、12インチシリコンフォトニクス(SiPh)ウエハーを大規模に量産する能力を持つ。集積回路、パワー半導体、光電融合の3分野で受託製造サービスを提供しており、現在、12インチウエハー工場2カ所を運営し、計画生産能力は合計で月産8万枚となっている。さらに、月産4万枚を計画する第3工場の建設を進めている。
同社の売上高は2023年度が10億4,372万元(約240億556万円、1元=約23円)、2024年度が16億8,133万元、2025年度が25億8,237万元と拡大した。一方、設備投資や研究開発投資の負担などから、純損失はそれぞれ19億1,711万元、23億2,724万元、24億9,015万元となった。同社は、高付加価値製品の量産拡大や生産能力の増強、新規顧客の開拓による長期的な収益性の改善を見込んでおり、政府補助金による収益を含む連結ベースで、最も早ければ2029年に黒字転換するとの見通しを示している。
2026年10月13日付の中国証券報によると、同社は創業板に上場した初の赤字ウエハー製造企業となった。業界関係者は、同社が創業板の第3の上場基準(注)を適用したことで、従来の利益要件による上場基準を満たさない企業にも上場の道を開いたと指摘した。また、高い研究開発費や設備投資を必要とするハイテク企業に対する資本市場の支援を示す事例と位置付けた。
(注)深セン証券取引所の創業板における第3の上場基準は、赤字企業について、予想時価総額が50億元以上で、かつ直近1年間の売上高が3億元以上であることを要件としている。
(梁梓園)
(中国)
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