中東最大級の旅行見本市「Arabian Travel Market 2026」開催

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2026年10月06日

旅行・観光産業の国際見本市「アラビアン・トラベルマーケット(ATM)2026」が、9月14~17日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイワールドトレードセンター(DWTC)で開催された。ATMは中東地域最大級のBtoB向け旅行見本市であり、各国の政府観光局、航空会社、ホテル、旅行会社などが参加する国際的な商談プラットフォームとなっている。主催はRX Globalだ。

写真 会場前の様子(ジェトロ撮影)

会場前の様子(ジェトロ撮影)

ATMは例年5月に開催されていたが、今回は中東情勢の悪化を受けて日程が延期された。なお、2026年の来場者数実績などは、本稿執筆時点では公表されていない。

今回のATMでは、UAE経済観光省が、連邦を構成する7首長国を1つの観光地として位置付ける国家観光ブランド「Visit UAE」を発表した。複数の首長国を周遊する旅程を観光客に提供するオンラインプラットフォーム「UAEグランドツアー」も発表した。最長14日間の日程で7首長国全てを巡るルートが特徴だ。

会場では、Visit UAEのブランドの下、ドバイ、アブダビ、シャルジャ、ラス・アル・ハイマなどが首長国ごとにパビリオンを設置した。各首長国は、独自の観光資源や開発プロジェクトを紹介し、観光客誘致や投資促進を図った。

写真 ラス・アル・ハイマパビリオン(ジェトロ撮影)

ラス・アル・ハイマパビリオン(ジェトロ撮影)

また、UAE以外では、UAEからアクセスの良い観光地による大規模なナショナルパビリオンが目立った。特に、カタール、モロッコ、エジプトなどの中東・北アフリカ諸国や、スリランカ、モルディブは広い展示スペースを確保し、観光局、ホテル、旅行関連事業者などが共同出展した。

写真 (左)モロッコパビリオン、(右)エジプトパビリオン(ともにジェトロ撮影)

(左)モロッコパビリオン、(右)エジプトパビリオン(ともにジェトロ撮影)

日本からは日本政府観光局(JNTO)のほか、ANAビジネスジェットなどが出展した。ANAビジネスジェットは、富裕層向けのオーダーメイド旅行を提供する日本発のスタートアップKAMMUIと提携し、チャーター便と独自の観光コンテンツを組み合わせた訪日旅行を紹介した。

写真 (左)日本政府観光局(JNTO)ブース、(右)ANAビジネスジェットブース(ともにジェトロ撮影)

(左)日本政府観光局(JNTO)ブース、(右)ANAビジネスジェットブース(ともにジェトロ撮影)

主催者のRX Globalが9月に公表した「ATM Travel Trends Report 2026」によると、中東地域における海外旅行者の消費額は2025年から2030年にかけて1,160億ドル増加し、57%拡大すると予測されている。また、中東・北アフリカ・南アジア地域(MENASA)の海外旅行需要は、2026年から2027年までに17%増加し、世界平均の成長率予測(8%)を2倍以上上回る見通しだ。さらに、中国から中東への旅行需要も拡大が見込まれており、中国人旅行者による宿泊数は2030年までに160%増加すると予測されている。

次回のATMは、2027年5月3~6日にDWTCで開催予定。

(和田梅花)

(アラブ首長国連邦)

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