トヨタと中国一汽・広汽集団が新戦略提携協定を締結
(中国)
広州発
2026年10月14日
トヨタ自動車は10月8日、中国国有の自動車製造大手の中国第一汽車(中国一汽)、および広州汽車集団(広汽集団)と、広州市で新たな戦略提携に関する枠組み協定を締結したと発表した。3社は新たな3社間の戦略提携の枠組みを構築し、合弁事業の持続的かつ健全な発展を推進する。広汽集団は株式発行を通じ、中国一汽が保有する一汽トヨタ汽車(以下、一汽トヨタ)の株式50%を取得する予定だ。
今回の提携の背景には、中国一汽と広汽集団の親会社である中国第一汽車集団と広汽工業集団が9月29日に戦略的協力枠組み協定を締結したことがある。そこでは、資産と資本の連携を基盤に技術革新を軸とした協力を進めるほか、地域を越えた産業資源の効率的な連携を推進し、経営基盤の強化と企業価値の向上を目指すとした。
3社の協議に基づく今回の枠組みでは、広汽集団が株式取得後も一汽トヨタは独立した運営主体として事業を継続する。中国一汽は、広汽集団の重要な戦略的株主となる予定だ。次の段階では、一汽トヨタと広汽トヨタ汽車(トヨタ自動車と広汽集団の合弁企業、以下、広汽トヨタ)が連携し、研究開発、調達、生産、販売など合弁事業の主要機能を担う。
また、新たな提携の枠組みの下で、3社はそれぞれの強みを生かし、一汽トヨタと広汽トヨタの連携を通じた競争力向上を後押しする。両合弁会社による電動化・知能化への取り組みを加速させるほか、市場や顧客ニーズを起点とした協力を進める。今後は必要な手続きを進めながら、合弁事業のさらなる成長と中国自動車産業の持続的な発展への貢献を目指すとしている。
10月9日付の広州日報によると、協定の調印式に出席した広州市党委員会の馮忠華書記と党委員会の孫志洋副書記兼市長は、今回の3社による新たな戦略提携について自動車産業の変革に対応した取り組みと評価した。また、3社が広州市を拠点に自動車の電動化、スマート化、コネクテッド化の発展機会を捉えながら、研究開発や製造、サプライチェーン分野での連携を深め、市場開拓を進めることへの期待を示した。
(梁梓園)
(中国)
ビジネス短信 9a7b9dca6a557e42





閉じる