シンガポールで山梨県産ブドウ「サンシャインレッド」の試食会・消費者調査を実施
(シンガポール、日本)
山梨発
2026年10月15日
ジェトロと山梨県、JA全農やまなしは10月1日、シンガポール市内のレストランで、山梨県オリジナル品種のブドウ「サンシャインレッド」の認知度向上と販路開拓を目的としたバイヤー向け試食会を実施した。
試食会では、生果のサンシャインレッドに加え、現地シェフが開発したサンシャインレッドのタルトやコース料理のデザートを提供した。現地の卸売業者や小売業者、飲食店関係者、シェフなど11社が参加し、サンシャインレッドの特長や栽培方法、出荷時期などについて質問が寄せられるなど、活発な意見交換が行われた。
サンシャインレッドは、山梨県が「サニードルチェ」と「シャインマスカット」を交配して開発したオリジナル品種で、2022年に品種登録された。鮮やかな赤色と華やかな香り、高い糖度を特長としており、新品種として注目を集めている。
サンシャインレッド(ジェトロ撮影)
バイヤーからは、「香りと色合いが非常に良く、ぜひ取り扱いを検討したい」「中華系の消費者が多いシンガポールでは、縁起の良い色とされる赤色は訴求力が高く、クリスマスや春節の贈答需要が期待できる」といった声が聞かれた。また、シェフからは、酸味と甘味のバランス、バニラやカスタードクリームとの相性、口に入れた際に広がる香りへの評価やデザートへの活用への期待などが寄せられた。
試食会で提供したタルトやデザートを一般消費者向けにも販売し、消費者を対象としたアンケート調査を実施したところ、回答者の9割以上が「再度注文したい」と回答した。バイヤーだけではなく、現地消費者からも高い評価を得ており、シンガポール市場における受容性や需要の高さがうかがえる結果となった。
(左)サンシャインレッドのタルト、(右)コース料理デザート(ともにジェトロ撮影)
山梨県によると、2025年の県産果実の輸出量は988トン、輸出額は19億5,197万円だった。輸出量では香港が64.8%、台湾が25.0%、輸出額では香港が52.8%、台湾が35.8%を占めており、両市場への依存度が高い。一方、シンガポール向けの輸出量および輸出額はいずれも7%台にとどまるものの、香港、台湾に次ぐ主要輸出先として位置付けられている。今回の試食会や消費者アンケートで高い評価が得られたことから、今後のさらなる輸出拡大が期待される。
バイヤー向け試食会の様子(ジェトロ撮影)
(太田愛)
(シンガポール、日本)
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