サウジアラビアで「Saudi Fashion & Tex EXPO」開催、日本企業9社が出展

(サウジアラビア、日本)

リヤド発

2026年10月01日

ファッション・テキスタイル分野の国際見本市「Saudi Fashion & Tex EXPO」がサウジアラビア西部ジッダで、9月24~27日に開催された。主催者によると、同見本市には194社が出展し、中国、インド、インドネシアなどアジア各国・地域からも多数の企業が参加した。このうち、ジェトロが設置したジャパンパビリオンには日本企業9社が出展し、中東市場との新たな接点創出や販路開拓に取り組んだ。

写真 ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

サウジアラビアでは、国家改革戦略「サウジ・ビジョン2030」の下、ファッション産業の育成や文化的多様性の推進が進められている。こうした動きを背景に、今回の展示会では、斬新な衣装だけなく、例えば伝統衣装であるトーブやアバヤなどの素材やデザインに対する需要の多様化が見られ、来場者からは、従来の白や黒を中心とした色使いだけでなく、新たなカラーバリエーションや独自性のある素材を求める声が多く聞かれた。

テキスタイル分野では、日本企業が強みを持つ高機能・高品質素材への関心が高く、キュプラ繊維(注1)やトリアセテート繊維(注2)などの展示サンプルを手に取りながら、質感や機能性を確認する来場者が多く見られた。また、日本の着物を再利用し、新たな価値を付加した靴やバッグなどの製品は、現地デザイナーやバイヤーから大きな注目を集めるなど、伝統と現代性を融合させた新たなファッション表現への関心の高まりがうかがえた。

会場では、「日本製品は品質やデザイン性への信頼が高く、同国の消費者にとって特別な価値を持つ」との評価も聞かれた。

出展企業からは、「中東市場には大きなビジネスの可能性を感じている」「日本ならではの技術やストーリー性を備えた商品が高く評価されることを実感した」といった声が寄せられ、今後の販路拡大や継続的な市場開拓への意欲が示された。

(注1)なめらかな肌触りと吸湿性に優れた素材。

(注2)シルクのような光沢としわになりにくさが特徴の素材。

(井村文哉、田中浩之)

(サウジアラビア、日本)

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